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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


11.2.8 JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブを使用する

JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブを使用できるように設定できます。

カスタムジョブ登録情報が格納されているフォルダをJP1ユーザーごとに分けることで,[ジョブネットエディタ]ウィンドウに表示されるカスタムジョブを,ログインしているJP1ユーザーごとに切り替えられます。

[ジョブネットエディタ]ウィンドウのアイコンリストの[カスタムジョブ]タブには,ログインしたJP1ユーザーのカスタムジョブ登録情報が格納されているフォルダに登録されたカスタムジョブだけが表示されます。カスタムジョブ登録情報が格納されているフォルダをカスタムジョブ登録情報フォルダと呼び,このフォルダが同じJP1ユーザーは,アイコンリストに同じカスタムジョブが表示されます。

複数のリモートデスクトップ接続から同時にJP1/AJS3 - Viewを操作する設定を有効にしている場合,あわせて設定することを推奨します。複数のリモートデスクトップ接続から同時にJP1/AJS3 - Viewを操作する設定については,「11.2.7 複数のリモートデスクトップ接続から同時にJP1/AJS3 - Viewを操作する」を参照してください。

JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブを使用できるようにするには,ユーザー指定オプションファイルへの設定と,カスタムジョブ登録時に使用するカスタムジョブ登録プログラムの設定が必要です。それぞれの設定方法について,次に説明します。

〈この項の構成〉

(1) ユーザー指定オプションファイルの設定

ユーザー指定オプションファイルの設定方法を次に示します。

指定場所

JP1/AJS3 - View上のファイル(ユーザー指定オプションファイル)

詳細については,「11.1.1 カスタマイズ方法の種類」を参照してください。

指定内容

次の形式で指定します。

jajsCustomJobDirectory=任意のフォルダ名(改行)

フォルダ名に指定できる文字列を次に示します。

  • 半角英数字および記号(-_)

  • 31バイト以内

ここで指定したフォルダ名は,次の表に示すカスタムジョブ登録情報フォルダとして使用されます。

表11‒6 カスタムジョブ登録情報フォルダ

項番

フォルダ名の指定

カスタムジョブ登録情報フォルダ

1

なし

%ALLUSERSPROFILE%※1\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\custom.dir

2

あり

%ALLUSERSPROFILE%※1\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\custom.dir\extend※2\任意のフォルダ名

注※1

%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

注※2

extend」フォルダは,JP1/AJS3 - Viewのインストール時にはありません。

(2) JP1ユーザーごとのカスタムジョブ登録プログラムの設定

カスタムジョブ登録プログラムの設定手順を次に示します。

設定手順

  1. カスタムジョブ登録情報フォルダを作成する。

    カスタムジョブ登録情報フォルダ「custom.dir」直下に「extend」フォルダを作成し,その直下にユーザー指定オプションファイルに指定したフォルダを作成します。

    作成するカスタムジョブ登録情報フォルダについては,「(1) ユーザー指定オプションファイルの設定」を参照してください。

  2. 手順1で作成したカスタムジョブ登録情報フォルダに,読み取り,書き込み権限を付与する。

  3. 次のファイルのショートカットを作成する。

    %ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\custom.dir\Cjobregm.exe

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

  4. 作成したショートカットの[プロパティ]ダイアログボックスで,[ショートカット]タブの[作業フォルダー]に,手順1で作成したカスタムジョブ登録情報フォルダを指定する。

  5. 作成したショートカットから,対象のJP1ユーザーが使用するカスタムジョブを登録する。

注意事項