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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


9.14.1 ジョブネットをリリース登録する

ジョブネットをリリース登録する手順を次に示します。

  1. [JP1/AJS3 - View]ウィンドウの機能メニューで[リリース登録]をクリックする。

    [リリース登録]が選択状態になります。

  2. ツリーエリアで,リリース元のジョブネットを管理するジョブグループをクリックする。

    クリックしたジョブグループが選択状態になります。

    ルートジョブネットがリストエリアに表示されます。

  3. リリース元のジョブネットをクリックし,[操作]−[リリース登録]を選択する。

    [リリース登録]ダイアログボックスが表示されます。

  4. リリース登録に必要な情報を設定する。

    リリース登録に必要な情報を入力します。

    注意事項

    リリース登録する前に計画一時変更の操作を行っていた場合,リリース日時以降の実行予定には,その操作が引き継がれません。

    リリース登録する前に一時変更の操作を行っているかどうかを確認したい場合は,[参照]ボタンをクリックしてください。[一時変更情報の一覧]ダイアログボックスが表示され,リリース元のジョブネットに行った一時変更情報を一覧で確認できます。

    また,リリース登録する前に行った一時変更の操作を,リリース日時以降の実行予定に再操作させたい場合は,[一時変更情報の一覧を開く]をチェックしてください。リリース登録後に,[一時変更情報の一覧]ダイアログボックスが自動で表示され一時変更の再操作ができます。

  5. [OK]ボタンをクリックする。

    [リリース登録]ダイアログボックスが閉じます。

    手順3で選択したジョブネットの定義が,「リリース待ち」状態でリリース先ジョブネットに登録されます。

注意事項
  • リリース元に指定できるジョブネットは,ルートジョブネットだけです。

  • 次に示すジョブネットはリリース元に指定できません。

    ・すでにリリース先に指定されているジョブネット

    ・サスペンドされているジョブネット

    ・編集中のジョブネット

    ・ほかのユーザーが操作しているジョブネット

    ・ジョブネットコネクタ,接続先のジョブネット,および起動条件(.CONDITION)のうちのどれか二つ以上が定義されているジョブネット

    ・リモートジョブネットが定義されているジョブネット

  • 次のジョブネットはリリース先に指定できません。

    ・サスペンドされているジョブネット

    ・「閉塞」状態のジョブネット

    ・編集中のジョブネット

    ・ほかのユーザーが操作しているジョブネット

    ・ジョブネットコネクタ,接続先のジョブネット,および起動条件(.CONDITION)のうちのどれか二つ以上が定義されているジョブネット

    ・リモートジョブネットが定義されているジョブネット

    注※

    ほかのユーザーの操作が,「適用中」状態のジョブネット配下のユニットを対象にした保留属性の設定または解除の場合は,リリース先に指定できます。

  • リリース日時以降にスケジュールがあるジョブネットのうち,期間指定や日付指定で確定実行登録をしているジョブネットは,リリース先に指定できません。この場合,リリース日時以降のスケジュールを登録解除,または実行中止してからリリース登録してください。ただし,未来世代数指定の確定実行登録と併用している場合は,リリース日時以降にスケジュールがあってもリリース登録できます。

  • 「リリース待ち」状態のジョブネット定義を変更したい場合は,一度リリース中止して定義を変更してから,再度リリース登録してください。リリース中止や再リリース登録をする時間がない場合,または「適用中」状態の定義を変更したい場合は,ジョブネットをサスペンドして定義を変更してください。

  • リリース日時の1日前までにリリース登録しないと,エラーになるおそれがあります。そのため,あらかじめ余裕を持ってリリース登録するようにしてください。

  • リリース登録すると,リリース登録処理によってシステムに大きな負荷が掛かります。そのため,リリース登録するときは,ジョブ実行によってシステムに負荷が掛かる時間帯を避けてください。

  • 上位ユニット属性継承機能を設定したジョブネットをリリース先としてリリース登録した場合,リリース登録したジョブネット定義の所有者やJP1資源グループは,上位ユニット属性継承機能によって設定されます。

  • リリース登録に失敗すると,ジョブネット定義が「リリース登録待ち」状態のままになり,リリース登録されません。そのため,リリース登録したときは,リリースしたジョブネット定義のリリース状態が「リリース登録待ち」状態から「適用中」または「リリース待ち」状態に遷移することを確認してください。リリース登録に失敗して残った「リリース登録待ち」状態の定義は,リリース中止することで削除できます。

  • リリース登録したあとで,ajslocaldateコマンドでスケジューラーサービスローカル日時を過去の時刻に変更したり,システム時刻を過去の時刻に変更したりする場合は,リリース先ジョブネットをajsdeleteコマンドなどで削除してから変更してください。

    リリース先ジョブネットを削除しないで日時を過去の時刻に変更すると,正常に動作しなくなるおそれがあります。その場合,日時を変更前の時刻に戻したあとで,リリース先ジョブネットを削除してから,再度日時を変更してください。

    なお,リリース先ジョブネットを復元するためには,リリース登録前にリリース先となるジョブネットの定義情報をバックアップしておく必要があります。

  • リリース先ジョブネットを削除したあとで復元するには,リリース登録前に,ajsprintコマンドなどでリリース先となるジョブネットの定義情報をバックアップしておく必要があります。バックアップしておいたジョブネットの定義情報をajsdefineコマンドなどで定義し直したあと,リリース元を指定して再度リリース登録することで,リリース先ジョブネットを復元できます。