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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


9.1 ジョブネット実行登録後にできる操作

ジョブネットの実行が開始したあとでも,ジョブネットのスケジュールを変更したり,ジョブネットやジョブの実行を制御したりできます。例えば,実行状態を監視している間に異常が発見された場合などには,ジョブネットの実行を中断したり,強制終了したりできます。実行を中断したり,強制終了したりしたジョブネットについては,任意のジョブネットやジョブから再実行することもできます。

どのような制御ができるのかを,ジョブネットの場合とジョブの場合に分けて次の表に示します。

表9‒1 制御できること

項番

制御の内容

ジョブネットの場合

ジョブの場合

1

実行予定を追加する。

×

2

実行開始日時を一時的に変更・変更解除する。

×

3

実行予定をすぐに実行する。

×

4

実行を一時的に中止する。

5

実行を保留設定・保留解除する。

6

遅延監視日時を一時的に変更・変更解除する。

×

7

実行優先順位を一時的に変更する。

×

8

実行を中断する。

×

9

実行を強制終了する。

10

再実行する。

11

状態を変更する。

×

12

登録中の定義を変更する。

13

運用中のジョブネットの定義を計画的に切り替える。

×

14

実行順序の制御方式を変更する。

×

15

待ち合わせ条件の設定を一時的に変更する。

16

一時変更の操作情報を再操作する。

(凡例)

○:制御できる。

×:制御できない。

この節では,ジョブネットのスケジュールを変更したり,ジョブネットやジョブの実行を制御したりする方法を説明します。[デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウを使った操作を中心に説明しますが,同様の操作が別のウィンドウからできる場合もあります。詳細については,操作の説明の補足事項を参照してください。

また,[デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウではできない操作もあります。その場合,操作できるウィンドウを使った操作方法を説明します。

注意事項

実行登録後に[詳細定義]ダイアログボックスで定義内容を変更することで,ジョブネットやジョブの実行を制御できます。ただし,ルートジョブネットの状態によっては,定義内容を変更しても有効にならないユニット定義情報があります。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 7.4 実行登録中にユニット定義情報を変更する」を参照してください。