Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


11.2.7 複数のリモートデスクトップ接続から同時にJP1/AJS3 - Viewを操作する

JP1/AJS3 - Viewをリモートデスクトップ接続で使用するとき,複数のユーザーから同時にJP1/AJS3 - Viewを操作できるように設定できます(リモートデスクトップ複数接続機能)。

この設定を有効にすると,JP1/AJS3 - Viewの環境設定,およびログファイルを,OSユーザーごとに設定・管理できます。これらの情報は,OSユーザーごとに異なるファイルに出力されるため,OSのファイルアクセス権限の設定によって,複数のOSユーザー間での参照を制限できます。

OSユーザーごとに設定・管理できる項目を次の表に示します。

表11‒5 OSユーザーごとに設定・管理できる項目

項番

項目

画面の説明個所

1

[ログイン]画面のログイン履歴※1

ユーザー名

12.2

2

接続ホスト名

3

[環境設定]ダイアログボックス

自動ログイン※1,※2

自動ログイン

12.3.42(1)

4

ユーザー名

5

パスワード

6

接続ホスト名

7

トラブルシュート※1,※2

トレースログレベル

12.3.42(6)

8

ログファイルの上限値

9

JP1/AJS3 - View情報ログ※3

注※1

設定ファイルがOSユーザーごとのフォルダ配下に出力されます。

%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\conf\(osusers)\OSユーザー名

%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

注※2

この環境設定項目以外は,JP1ユーザーごとの環境設定項目です。JP1ユーザーごとの環境設定項目は,JP1ユーザーごとに設定され,JP1ユーザーごとのフォルダ配下に出力されます。

%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\conf\JP1ユーザー名

%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

注※3

ログファイルがOSユーザーごとのフォルダ配下に出力されます。

%ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\log\OSユーザー名

%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

この設定は,接続先のJP1/AJS3 - Managerのバージョンに関係なく使用できます。また,この設定を有効にしてカスタムジョブを使用する場合,JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブを使用する設定も有効にすることを推奨します。JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブを使用する設定については,「11.2.8 JP1ユーザーごとに異なるカスタムジョブを使用する」を参照してください。

指定場所

JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダ\conf\ajs2.conf

ファイルには管理者だけが設定を変更できるように,適切なファイルアクセス権限を設定することを推奨します。

指定内容

次の形式で指定します。

MULTI_USERS=NORMAL(改行)

リモートデスクトップ接続で複数のユーザーから同時にJP1/AJS3 - Viewを操作する場合,「MULTI_USERS=NORMAL」を指定します。このパラメーターを指定した場合,JP1/AJS3 - Viewの起動時にメッセージ「KAVV3340-I 複数ユーザー運用機能が有効です。」がログファイルに出力されます。

MULTI_USERS=NORMAL」を指定しない場合,または指定に誤りがある場合,リモートデスクトップ接続で複数のユーザーから同時にJP1/AJS3 - Viewを操作できません。

デフォルトは,このパラメーターが指定されていません。

設定を変更した場合,JP1/AJS3 - Viewの再起動が必要です。

注意事項