Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング


2.7.5 通信障害または電源障害になったときの対処方法

通信障害または電源障害が起こったときの対処方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 通信障害が起こったときの対処方法

該当するトランザクションに通信障害が起こったことを知らせるエラーが表示されます。

通信障害の原因を調べてください。そのあと,組み込みDBを終了して原因を対策してください。ただし,通信障害によって組み込みDBを正常終了できない場合があります。この場合,組み込みDBを強制終了してください。

(2) 電源障害が起こったときの対処方法

電源障害を修復したあとにOSが再起動し,組み込みDBを再開始すると,ハードウェアの電源バックアップ機構によって,システムを障害発生時点に回復します。

注意事項(Windowsの場合)

コマンド実行時または組み込みDB開始時に,メッセージ「KFPO00107-E "open(logblib.c)" failed errno=999 : Unknown error」が出力された場合,組み込みDBの作業ファイルが破壊されているおそれがあります。この場合,組み込みDBが停止しているのを確認した上で,次に示すファイルをすべて削除して回復してください。ただし,4以降のファイルはないことがあります。

  1. 組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\system\filmng.dat

  2. 組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\system\flg.dat

  3. 組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\system\shmmng.dat

  4. 組み込みDB運用ディレクトリ\spool\~pdatmode

  5. 組み込みDB運用ディレクトリ\spool\~pdipcid

  6. 組み込みDB運用ディレクトリ\spool\oslmqid

  7. 組み込みDB運用ディレクトリ\spool\oslsmid

  8. 組み込みDB運用ディレクトリ\spool\pdprcsts

  9. 組み込みDB運用ディレクトリ\spool\scdqid1

  10. 組み込みDB運用ディレクトリ\spool\scdqid2

  11. 組み込みDB運用ディレクトリ\tmp\pdommenv

  12. 組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\shm下の全ファイル

  13. 組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\system\semmng.dat

  14. 組み込みDB運用ディレクトリ\uxpldir\spool\system\msgmng.dat

これらのファイルを削除したあとに組み込みDBを開始する場合,エクスプローラなどの他アプリケーションで組み込みDB運用ディレクトリ\tmpにアクセスしたままの状態で,組み込みDBを開始しないでください。