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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


10.4.1 JP1/AJS3強制停止シェルスクリプト(jajs_killall.clusterコマンド)

JP1/AJS3の論理ホストで起動しているすべてのプロセスを強制終了させる,JP1/AJS3強制停止シェルスクリプト(jajs_killall.clusterコマンド)の概要を説明します。

JP1/AJS3強制停止シェルスクリプト(jajs_killall.clusterコマンド)の文法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド jajs_killall.cluster(UNIX限定)」を参照してください。

JP1/AJS3強制停止シェルスクリプトがサポートするプラットフォームおよび製品を次の表に示します。

表10‒2 JP1/AJS3強制停止シェルスクリプトがサポートするプラットフォームおよび製品

HP-UX

Solaris

AIX

Linux

JP1/AJS3 - Manager

JP1/AJS3 - Agent

(凡例)

○:サポートしている。

注意事項
  • jajs_killall.clusterコマンドは,jajs_stop.clusterコマンドでサービスを停止しても,プロセスが停止しない場合だけ使用してください。

  • 同一ノードで再起動を試みる場合は,停止(jajs_stop.clusterコマンドを実行)のあとにクリーンアップとして強制停止(jajs_killall.clusterコマンドを実行)してから起動(jajs_start.clusterコマンドを実行)してください。

  • JP1/AJS3強制停止シェルスクリプトは,論理ホスト対応のプロセスを停止させます。ただし,JP1/AJS3のプロセスのうち,次に示すプロセスは停止できません。

    ・jp1mqsup

     TP1/Message Queue連携時のMQ監視プロセス,TP1管理下のSUP

    ・jpocwtmqmaii

     MQSeries連携時のMQ監視プロセス

    上記のプロセスは,クラスタシステムの運用時に,JP1/AJS3のサービスとともにフェールオーバーさせる必要はありません。必要に応じて停止させてください。

補足事項

このコマンドは,ログを共有ディスクのファイルに出力します。共有ディスクにアクセスできない状態が発生すると,ログを出力できないで,JP1/AJS3を強制停止できないため,ログの出力先を物理ホストのログファイル格納ディレクトリに変更してください。

ログの出力先を変更する手順を次に示します。

  1. 次に示すファイル(JP1/AJS3強制停止シェルスクリプト)をviなどのエディターで開く。

    /etc/opt/jp1ajs2/jajs_killall.cluster

  2. ファイルの次の部分を変更する。

    [図データ]