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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


10.2.2 JP1/AJS3 - Agentに障害が発生した場合のフェールオーバー

業務運用中にJP1/AJS3 - Agentにフェールオーバーが発生した場合の処理を次の図に示します。

図10‒5 JP1/AJS3 - Agentにフェールオーバーが発生した場合の処理

[図データ]

システムの処理の流れを次に示します。

  1. 実行系エージェントで障害が発生し,JP1/AJS3 - AgentのJP1/AJS3サービスが停止する。

    フェールオーバー発生前に実行中だったジョブの状態は,実行中のままJP1/AJS3 - Managerで管理しています。

  2. 共有ディスクの内容を待機系エージェントに引き継ぐ。

  3. 待機系エージェントのJP1/AJS3サービスを起動する。

  4. 待機系エージェントのJP1/AJS3サービスが起動したことをJP1/AJS3 - Managerへ通知する。

  5. JP1/AJS3 - Managerから待機系エージェントのJP1/AJS3 - Agentへ,実行中だったジョブの状態を確認する。

    このときに実行を通知されるジョブは,障害発生時に実行中だったジョブ(JP1/AJS3 - Managerに終了が通知されていないジョブ)です。なお,障害発生時に実行中だったジョブの状態は「強制終了」または「終了状態不明」に,そのジョブを含むジョブネットの状態は異常状態になっています。

フェールオーバー発生時のジョブの引き継ぎ状態についての詳細は,「6.2.1(4) エージェントホストを再起動する場合のマネージャーホスト上でのジョブの状態」を参照してください。

これでシステムの処理は終了です。このあと,「強制終了」状態のジョブや,そのジョブが定義されているジョブネットを再実行して,引き続き業務を運用してください。