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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


7.9.6 システムの言語環境を変更する

システムの言語種別および文字コードを変更する方法について説明します。

なお,システムで使用できる言語種別および文字コードの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.4.2 システムで使用する言語種別と文字コードについて検討する」を参照してください。

JP1/AJS3 - Manager,JP1/AJS3 - Agent,JP1/AJS3 - View,およびJP1/AJS3 - Web Consoleのそれぞれの言語種別を変更する方法を次に説明します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/AJS3 - Managerの場合

(a) Windowsのとき

JP1/AJS3 - Managerの再インストールが必要です。次の手順に従って,定義情報を移行してください。

  1. 日本語から中国語のように言語種別を変更する場合,定義情報からマルチバイト文字を取り除く。

  2. 定義情報をバックアップする。

    バックアップの詳細については,「2. バックアップとリカバリー」を参照してください。

    なお,ajsrgexportコマンドおよびajsrgimportコマンドによる登録予定情報のバックアップ・リカバリーはできません。リカバリー後にジョブネットを実行登録し直す必要があります。

  3. 同一の言語種別で文字コードを変更する場合は,OSの文字コード変換機能などを利用して,バックアップした定義情報の文字コードを変換する。

  4. JP1/AJS3 - Managerを再インストールする。

    言語環境はOSのロケールに応じて自動で設定されます。

    文字コードは変更できません。

  5. 定義情報をリカバリーする。

    リカバリーの詳細については,「2. バックアップとリカバリー」を参照してください。

  6. ジョブネットを実行登録する。

(b) UNIXのとき

JP1/AJS3 - Managerの再インストールが必要です。次の手順に従って,定義情報を移行してください。

  1. 日本語から中国語のように言語種別を変更する場合,定義情報からマルチバイト文字を取り除く。

  2. 定義情報をバックアップする。

    バックアップの詳細については,「2. バックアップとリカバリー」を参照してください。

    なお,ajsrgexportコマンドおよびajsrgimportコマンドによる登録予定情報のバックアップ・リカバリーはできません。リカバリー後にジョブネットを実行登録し直す必要があります。

  3. 同一の言語種別で文字コードを変更する場合は,OSの文字コード変換機能などを利用して,バックアップした定義情報の文字コードを変換する。

  4. JP1/AJS3 - Managerを再インストールする。

    言語環境はインストール時に指定します。文字コードはシステムのデフォルト値で設定されます。

  5. 必要に応じて文字コードをデフォルトから変更する。

    文字コードをデフォルト値以外に変更する手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 13.4.1 言語環境の設定」を参照してください。

  6. 定義情報をリカバリーする。

    リカバリーの詳細については,「2. バックアップとリカバリー」を参照してください。

  7. ジョブネットを実行登録する。

(2) JP1/AJS3 - Agentの場合

(a) Windowsのとき

JP1/AJS3 - Agentの再インストールが必要です。バックアップとリカバリーの手順に従って,定義情報を移行してください。

(b) UNIXのとき

次の手順で言語種別を変更してください。JP1/AJS3 - Agentの再インストールは不要です。

  1. JP1の各サービスおよび実行中のコマンドを停止する。

  2. JP1/Baseで使用する文字コード種別を変更する。

  3. JP1/AJS3環境定義ファイルjp1ajs_env.confをviなどのエディターで開く。

    jp1ajs_env.confの格納先を次に示します。

    • 物理ホストの場合

      /etc/opt/jp1ajs2/conf/jp1ajs_env.conf

    • 論理ホストの場合

      共有ディレクトリ/jp1ajs2/conf/jp1ajs_env.conf

  4. 「LANG=」と定義された行に,JP1/AJS3で使用する文字コードを設定する。

    環境変数LANGの値がJP1/AJS3で使用できる文字コードの場合は,環境変数LANGの値と同じ値を指定してください。

    環境変数LANGの値がJP1/AJS3で使用できない文字コードの場合は,JP1/AJS3で使用する文字コードとしてCを指定してください。

    JP1/AJS3で使用できる文字コードについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.4.2(2) 使用できる環境変数LANG」を参照してください。

  5. ファイルを保存する。

  6. 言語種別が中国語の場合,環境設定パラメーターAJSI18Nに「yes」を設定する。

  7. JP1/AJS3サービスをコールドスタートで起動する。

(3) JP1/AJS3 - Viewの場合

JP1/AJS3 - Viewの再インストールが必要です。バックアップとリカバリーの手順に従って,定義情報を移行してください。

(4) JP1/AJS3 - Web Consoleの場合

(a) Windowsのとき

言語種別の変更時に必要な手順はありません。

(b) Linuxのとき

JP1/AJS3 HTTP Serverサービス,およびJP1/AJS3 Web Application Serverサービス(JP1/AJS3 - Web Console)の自動起動を設定している場合は,起動時の言語種別の設定を変更してください。自動起動の設定については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 15.9.1(6)(a) JP1/AJS3 HTTP Serverサービス,JP1/AJS3 Web Application Serverサービス(JP1/AJS3 - Web Console)の自動起動を設定する」を参照してください。