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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド


6.1.1 JP1/AJS3のサービスを手動で起動する

JP1/AJS3のサービスを手動で起動する手順を次に示します。

なお,システムの起動と同時にJP1/AJS3のサービスを起動するように設定している場合は,自動的にサービスが起動します。

〈この項の構成〉

(1) Windowsの場合

Windowsの場合の手順は,次のとおりです。

  1. [コントロールパネル]ウィンドウで[サービス]を選択する,または[管理ツール]−[サービス]を選択する。

  2. 起動させたいJP1/AJS3のサービスを選択する。

    選択できるサービスを次に示します。必要に応じて選択してください。

    • JP1/AJS3サービス

    • JP1/AJS3 Mailサービス※1

    • JP1/AJS3 Check Managerサービス※2

    • JP1/AJS3 Check Agentサービス※3

    • JP1/AJS3 Queueless Agentサービス※4

    • JP1/AJS3 Queueless File Transferサービス※4

    • JP1/AJS3 Autonomous Agentサービス※5

    • JP1/AJS3 Autonomous Agent Messengerサービス※6

    • JP1/AJS3 Web Application Serverサービス

    • JP1/AJS3 HTTP Serverサービス

    注※1

    メールシステム連携をセットアップした場合だけ表示されます。

    注※2

    JP1/AJS3 Check Managerをセットアップした場合だけ表示されます。

    注※3

    JP1/AJS3 Check Agentをセットアップした場合だけ表示されます。

    注※4

    キューレスジョブ実行環境をセットアップした場合だけ表示されます。

    注※5

    フレキシブルジョブの要求先機能をセットアップした場合だけ表示されます。

    注※6

    フレキシブルジョブの要求元機能または要求先機能をセットアップした場合だけ表示されます。

  3. [開始]ボタンをクリックする。

    JP1/AJS3のサービスが起動します。

    なお,「net start サービス名」コマンドを実行してもサービスを起動できます。

補足事項
  • JP1/AJS3 Databaseサービスは,JP1/AJS3によって制御されているため,運用では操作する必要はありません。組み込みDBがバージョン10-00より前の方式の場合は,JP1/AJS3 Database ClusterServiceサービスも起動しますが,通常の運用では操作する必要はありません。

  • JP1/AJS3サービスのすべてのプロセスが起動しているかどうかは,jajs_spmd_statusコマンドで確認してください。

(2) UNIXの場合

次に示すサービスの起動方法を説明します。

  1. /etc/opt/jp1ajs2/jajs_startスクリプトを任意のファイルにコピーする。

    次のコマンドを実行して,ファイルの権限を変更しないようにコピーしてください。

    cp -p /etc/opt/jp1ajs2/jajs_start 任意のファイル名
  2. コピーしたスクリプトをviなどのエディターで開き,コメントアウトされた行のコメント記号を削除する。

    コメント記号の削除については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 15.9.1 JP1/AJS3サービスの自動起動および自動終了の設定」を参照してください。

  3. スクリプトを実行して,JP1/AJS3サービスを起動する。

キューレスエージェントサービスはajsqlstartコマンドで,キューレスファイル転送サービスはajsqlftpstartコマンドでも起動できます。また,JP1/AJS3 Check ManagerサービスまたはJP1/AJS3 Check Agentサービスは,ajschkstartコマンドでも起動できます。JP1/AJS3 Autonomous Agentサービスはajsatstartコマンドで,JP1/AJS3 Autonomous Agent Messengerサービスはajsatmstartコマンドでも起動できます。

ajsqlstartコマンド,ajsqlftpstartコマンド,ajschkstartコマンド,ajsatstartコマンド,およびajsatmstartコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 4. 特別な運用で使用するコマンド」,またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド」を参照してください。

補足事項
  • JP1/AJS3サービスのカレントディレクトリは,サービスの起動のしかたで次のように決まります。JP1/AJS3サービスの動作中は,カレントディレクトリを削除しないでください。

    jajs_startスクリプトで起動した場合

    /opt/jp1ajs2/bin

    jajs_spmdコマンドで起動した場合

    コマンドを実行したディレクトリ

  • JP1/AJS3サービスのすべてのプロセスが起動しているかどうかは,jajs_spmd_statusコマンドで確認してください。

    ただし,JP1/AJS3 - Web Consoleのサービスのプロセスが起動しているかどうかは,次のコマンドで確認してください。

    ・JP1/AJS3 HTTP Serverサービスを確認する場合

    ps -ef | grep "/opt/jp1ajs3web/uCPSB/httpsd/sbin/httpsd" | grep -v "grep"

    ・JP1/AJS3 Web Application Serverサービスを確認する場合

    ps -ef | grep "/opt/jp1ajs3web/uCPSB/CC/server/bin/cjstartsv ajs3web" | grep -v "grep"