11.1.2 ディザスター・リカバリー運用の前提条件とサポート範囲
JP1/AJS3をディザスター・リカバリー運用する場合の前提条件およびサポート範囲について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 前提条件
JP1/AJS3をディザスター・リカバリー運用する場合の前提条件を次に示します。
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共有ディスクとして使用するハードウェアが次の仕様を有すること。
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メインボリュームとリモートボリュームの書き込み順序を保証する。
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共有ディスク間のコピー動作を停止したときに,ハードウェアによってメインボリュームとリモートボリュームの整合性が確保できることを保証する。
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共有ディスク間のコピー中は,リモートサイト上でリモートボリュームに書き込みできないことを保証する。
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メインサイトとリモートサイトのJP1/AJS3 - Managerのバージョンが09-10以降であること。ただし,メインサイトとリモートサイトの論理ホスト名が同一の構成の場合は,JP1/AJS3 - Managerのバージョンが10-50以降であること。
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JP1/AJS3のデータベース構成が,標準構成または標準構成(ISAMレス構成)であること。
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論理ホスト環境であること。
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クラスタシステムでJP1/AJS3を運用する場合は,「10.1.1 JP1/AJS3のクラスタシステムでの前提条件とサポート範囲」に示す条件を満たしていること。
(2) サポート範囲
ディザスター・リカバリー運用する上でJP1/AJS3がサポートする範囲を次に示します。
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JP1/AJS3 - Managerの論理ホストが使用する共有ディスク
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JP1/AJS3 09-10以降の新規に構築する論理ホストをディザスター・リカバリー環境にする場合
JP1/AJS3 09-00以前の論理ホストをディザスター・リカバリー環境にすることはできません。
また,「(1) 前提条件」に示した条件を満たしていない場合は,JP1/AJS3の動作で発生した問題もサポートの対象外となります。