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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


付録B.2 UNIXの場合

環境設定パラメーターを誤って設定した場合は,次の手順に従って回復してください。

誤って定義した環境設定パラメーターと正しい環境設定パラメーターの例を次に示します。

誤って定義した環境設定パラメーター
[JP1_DEFAULT\JP1NBQAGENT\Variable]
"USSER-ENVIRONMENT1"="ENVIRONMENT-VALUE1"
正しい環境設定パラメーター
[JP1_DEFAULT\JP1NBQAGENT\Variable]
"USER-ENVIRONMENT1"="ENVIRONMENT-VALUE1"

上記の誤って定義した環境設定パラメーターの削除手順と,正しい環境設定パラメーターの設定手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行して定義情報を退避する。

    • 物理ホストの場合

      jbsgetcnf > 退避ファイル名
    • 論理ホストの場合

      jbsgetcnf -h 論理ホスト名 > 退避ファイル名

    jbsgetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbsgetcnf」です。

    jbsgetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

  2. 次のコマンドを実行してVariableサブキーを削除する。

    • 物理ホストの場合

      jbsunsetcnf -h JP1_DEFAULT -c JP1NBQAGENT -n Variable
    • 論理ホストの場合

      jbsunsetcnf -h 論理ホスト名 -c JP1NBQAGENT -n Variable

    jbsunsetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbsunsetcnf」です。

    jbsunsetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

  3. 手順1で退避した退避ファイルを編集する。

    変更前

    [JP1_DEFAULT\JP1NBQAGENT\Variable]
    "JP1AJS2_JPOEXEPATH"="/opt/jp1ajs2/bin"
    "JP1AJS2_JPQNOP"="/opt/jp1ajs2/bin/jpqnop"
    "JP1AJS2_JPWDEXEPATH"="/usr/bin/jp1_aom"
    "USSER-ENVIRONMENT1"="ENVIRONMENT-VALUE1"

    変更後

    [JP1_DEFAULT\JP1NBQAGENT\Variable]
    "JP1AJS2_JPOEXEPATH"="/opt/jp1ajs2/bin"
    "JP1AJS2_JPQNOP"="/opt/jp1ajs2/bin/jpqnop"
    "JP1AJS2_JPWDEXEPATH"="/usr/bin/jp1_aom"

    既存の環境設定パラメーターは削除しないで,誤って追加した個所を削除してください。

    論理ホスト環境を変更する場合には,「JP1_DEFAULT」を論理ホスト名で指定します。

  4. ファイルを保存し,次のコマンドを実行して定義を回復する。

    jbssetcnf 手順1で退避した退避ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbssetcnf」です。

    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

    環境設定パラメーターの追加前の状態に戻ります。

  5. viなどのエディターで,次の内容を定義した設定ファイルを作成する。

    [JP1_DEFAULT\JP1NBQAGENT\Variable]
    "USER-ENVIRONMENT1"="ENVIRONMENT-VALUE1"
  6. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名
  7. JP1/AJS3を再起動する。

    設定ファイルに記述した内容が反映されます。