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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


21.5.1 ジョブ配信遅延の軽減機能を有効にする手順

ジョブ配信遅延の軽減機能を有効にする手順について説明します。

  1. JP1/AJS3サービスを停止する。

  2. ジョブ配信遅延の軽減機能を有効にする。

    次のコマンドを実行して,環境設定パラメーターAGMMONITORINGyesを設定します。

    jajs_config -k "[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\HOST\AGENTMONITOR]" "AGMMONITORING"="yes"
  3. ajsagtmondプロセス起動のための設定をする。

    ajsagtmondプロセスを起動するためには,JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイル(jp1ajs_hstd.conf)を変更します。JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルおよびモデルファイル(jp1ajs_hstd.conf.model)の格納先を次に示します。

    物理ホストの場合(Windowsのとき)

    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\conf

    物理ホストの場合(UNIXのとき)

    /etc/opt/jp1ajs2/conf

    論理ホストの場合(Windowsのとき)

    共有フォルダ\conf

    論理ホストの場合(UNIXのとき)

    共有ディレクトリ/conf

    JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルの編集手順は,ファイルをJP1/AJS3のインストール直後の状態から変更しているかどうかで異なります。編集手順の詳細については,「(1) JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルの編集手順」を参照してください。

  4. 必要に応じて,ajsagtmondプロセスの再起動の設定を変更する。

    ajsagtmondプロセスの再起動の設定は,拡張起動プロセス定義ファイル(jp1ajs_hstd_0700.conf)に定義されています。拡張起動プロセス定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 6.3.1 異常終了したJP1/AJS3のプロセスを再起動する」を参照してください。

  5. JP1/AJS3サービスを起動する。

  6. jajs_spmd_statusコマンドを実行し,次のプロセス名称が表示されることを確認する。

    Windowsの場合

    agentmon

    UNIXの場合

    ajsagtmond

  7. ajsagtcheckコマンドに-m statusオプションを指定して実行し,コマンドが正常に実行できることを確認する。

〈この項の構成〉

(1) JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルの編集手順

JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルの編集手順について説明します。

JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルの編集手順は,ファイルをJP1/AJS3のインストール直後の状態から変更しているかどうかで異なります。

(a) JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルを変更していない場合の編集手順

JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルをJP1/AJS3のインストール直後の状態から変更していない場合,次の手順でファイルを編集します。

  1. JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイル(jp1ajs_hstd.conf)を任意のフォルダにバックアップする。

  2. モデルファイル(jp1ajs_hstd_agtmon.conf.model)をコピーする。

  3. コピーしたモデルファイルをjp1ajs_hstd.confにリネームして,jp1ajs_hstd.confに上書きする。

(b) JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルを変更している場合の編集手順

JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルをJP1/AJS3のインストール直後の状態から変更している場合,次の手順でファイルを編集します。

  1. JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルのモデルファイル(jp1ajs_hstd_agtmon.conf.model)をテキストエディターで開く。

  2. ajsagtmondプロセスの定義をコピーして,モデルファイルを閉じる。

    次の行をコピーしてください。

    Windowsの場合

    agentmon|ajsagtmond.exe|||1800|

    UNIX場合

    ajsagtmond|/opt/jp1ajs2/bin/ajsagtmond|||1800|

  3. JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイル(jp1ajs_hstd.conf)をテキストエディターで開く。

  4. ajsagtmondプロセスの定義を追加する。

    手順2でコピーした行を,任意の行に貼り付けてください。

  5. JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルを保存して閉じる。