Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


21.1.3 上位ユニット属性継承機能と実行ユーザー固定機能の設定手順

ユニット属性プロファイルでは,上位ユニット属性継承機能および実行ユーザー固定機能の設定をします。上位ユニット属性継承機能の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 6.4.1(4) ユニットの新規作成,コピー,またはリリース登録時のアクセス権限」を,実行ユーザー固定機能の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 6.4.1(5) ジョブの実行ユーザー」を参照してください。

ユニット属性プロファイルの設定手順について説明します。

  1. モデルファイルを環境設定ファイル格納フォルダにコピーする。

    モデルファイルと環境設定ファイル格納フォルダは,次のとおりです。

    Windowsの場合

    モデルファイル

    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\conf\ajsprof_AJSROOT1_unit.conf.model

    環境設定ファイル格納フォルダ

    物理ホストのとき:

     JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\conf

    論理ホストのとき:

     共有フォルダ\jp1ajs2\conf

    UNIXの場合

    モデルファイル

    /etc/opt/jp1ajs2/conf/ajsprof_AJSROOT1_unit.conf.model

    環境設定ファイル格納ディレクトリ

    物理ホストのとき:

     /etc/opt/jp1ajs2/conf

    論理ホストのとき:

     共有ディレクトリ/jp1ajs2/conf

  2. コピーしたファイルを既定の名称に変更する。

    次の名称に変更します。

    ajsprof_スケジューラーサービス名_unit.conf
  3. エディターで編集する。

    ユニット属性プロファイルに,必要な項目を設定します。

    Windowsの場合はメモ帳などのエディターを,UNIXの場合はviなどのエディターを使用して編集します。

    ユニット属性プロファイルの詳細については,「21.1.4 ユニット属性プロファイルの詳細」を参照してください。

    注意事項

    モデルファイルは,次のように設定されています。

    ・適用するユニット完全名:/example

    ・上位ユニット属性継承機能:所有者およびJP1資源グループを上位ユニットから継承する

    ・実行ユーザー固定機能:実行ユーザー固定機能を設定したユニットの所有者で固定する

    モデルファイルをこのまま適用した場合,/exampleというユニットが存在すると,その配下のユニットが次のように動作してしまいます。

    ・/example配下にユニットを定義したときに,その配下のユニットが/exampleに設定されている所有者およびJP1資源グループを継承する。

    ・/exampleユニット配下のジョブを実行したときに,その配下のジョブが/exampleに設定されている所有者で実行される。

    ユニット属性プロファイルの内容は,運用に合わせて変更してから適用してください。

  4. ユニット属性プロファイルの設定を反映する。

    次に示す操作によって,ユニット属性プロファイルの設定を有効にします。

    • JP1/AJS3サービスが起動していない場合

      JP1/AJS3サービスを起動します。該当するホストに構築されているすべてのスケジューラーサービスのユニット属性プロファイルの設定が有効になります。

    • JP1/AJS3サービスが起動している(スケジューラーサービスは停止している)場合

      次のどちらかの操作をします。

      ・スケジューラーサービスを起動します。起動するスケジューラーサービスのユニット属性プロファイルの設定が有効になります。

      ・次のコマンドを実行します。

      ajsprofalter -F スケジューラーサービス名 -t unit -m set

      -Fオプションに指定するスケジューラーサービスのユニット属性プロファイルの設定が有効になります。

    • JP1/AJS3サービスが起動している(スケジューラーサービスは起動している)場合

      次のコマンドを実行します。

      ajsprofalter -F スケジューラーサービス名 -t unit -m set

      -Fオプションに指定するスケジューラーサービスのユニット属性プロファイルの設定が有効になります。

    ajsprofalterコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsprofalter」を参照してください。