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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


17.2.4 クラスタシステムの環境設定の手順(Linux版JP1/AJS3 - Web Console)

JP1/AJS3 - Web Consoleのクラスタシステムの環境設定について説明します。

JP1/AJS3 - Web Consoleのクラスタシステムの環境設定では,実行系と待機系のそれぞれで,「17.2.1 クラスタシステムの環境設定の項目」で説明した項目を定義します。

環境設定の手順を次に示します。

図17‒6 クラスタシステムの環境設定の手順(JP1/AJS3 - Web Console)

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 実行系での作業

ajswebsetupコマンドを実行して,共有ディスク上に共有ファイル,共有ディレクトリを作成してください。

次のコマンドを実行します。

ajswebsetup -d 共有ディレクトリ -m

-dオプションには,共有ディレクトリと共有ファイルを作成するための,共有ディスク上のディレクトリを指定します。共有ディレクトリとして,「指定した共有ディレクトリ名/jp1ajs3web/」が作成され,ローカルディスク上にある定義ファイルがコピーされます。実行するときは,必ず共有ディスクをマウントした状態にしてください。

ajswebsetupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 2. セットアップコマンド ajswebsetup」を参照してください。

これで実行系での作業は完了です。

(2) 待機系での作業

ajswebsetupコマンドを実行して,JP1/AJS3 - Web Consoleのクラスタ環境をセットアップしてください。

次のコマンドを実行します。

ajswebsetup -d 共有ディレクトリ -s

-dオプションには,実行系をセットアップしたときに指定した,共有ディスク上のディレクトリを指定します。

ajswebsetupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 2. セットアップコマンド ajswebsetup」を参照してください。

これで待機系での作業は完了です。