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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


13.3.5 Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の設定項目の詳細

Webサーバ定義ファイル(httpsd.conf)の記述形式や設定項目の詳細について説明します。

〈この項の構成〉

(1) ファイルの格納場所

httpsd.confの格納場所を次に示します。

/opt/jp1ajs3web/uCPSB/httpsd/conf

(2) ファイルの編集手順

httpsd.confの編集手順を次に示します。クラスタ運用時は,編集手順に従い,実行系と同じ定義内容を待機系で設定してください。

  1. 次のコマンドを実行して,HTTPサーバを停止する。

    /etc/opt/jp1ajs3web/jajs_web_stop -t http
  2. httpsd.confを任意のディレクトリにバックアップする。

  3. httpsd.confをviなどのエディターで開く。

  4. 定義内容を変更する。

  5. 文字コードUTF-8でファイルを保存する。

  6. 次のコマンドを実行して,HTTPサーバを起動する。

    /etc/opt/jp1ajs3web/jajs_web -t http

(3) 設定が有効になるタイミング

JP1/AJS3 HTTP Serverサービス起動時

(4) 記述形式

httpsd.confの記述形式を次に示します。

(省略)
 
ServerRoot "/opt/jp1ajs3web/uCPSB/httpsd"
 
ServerName Web Consoleサーバのホスト名
DocumentRoot "/opt/jp1ajs3web/uCPSB/httpsd/htdocs"
 
(省略)
 
Listen Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号
#Listen [::]:Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号
SSLDisable
 
#Listen SSL通信でのWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号
#Listen [::]:SSL通信でのWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号
#<VirtualHost *:SSL通信でのWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号>
#  ServerName Web Consoleサーバのホスト名
#  SSLEnable
#  SSLCertificateFile "/opt/jp1ajs3web/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/サーバ証明書ファイル名"
#  SSLCertificateKeyFile "/opt/jp1ajs3web/uCPSB/httpsd/conf/ssl/server/秘密鍵ファイル名"
#  AllowEncodedSlashes On
#</VirtualHost>
 
Include "/opt/jp1ajs3web/uCPSB/CC/web/redirector/mod_jk.conf"

なお,「#」から始まる行はコメント行です。

(5) 設定項目

設定項目について説明します。

(a) Web Consoleサーバのホスト名

Web Consoleサーバのホスト名が自動で設定されます。

Web Consoleサーバのホスト名を変更した際に,手動で変更します。

(b) Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号

SSL通信を使用しない場合に,Web ConsoleサーバがWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号を指定します。デフォルトでは,「22252」が指定されます。

Webブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号をデフォルトから変更した場合,ポート番号を変更します。

(c) SSL通信でのWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号

Web ConsoleサーバとWebブラウザーの通信にSSLを使用する場合に,Web ConsoleサーバがWebブラウザーからの接続要求を受け付けるポート番号を指定します。デフォルトでは,「22253」が指定されています。

SSL通信を有効にする場合,行の先頭の「#」(シャープ)を削除します。また,WebブラウザーからのSSL通信を受け付けるポート番号をデフォルトから変更した場合,ポート番号を変更します。

詳細については,「21.4 SSLを利用した通信の設定」を参照してください。

(d) サーバ証明書ファイル名

Web ConsoleサーバとWebブラウザーの通信にSSLを使用する場合に,CAから取得したサーバ証明書のファイル名を指定します。デフォルトでは,「httpsd.pem」が指定されています。

SSL通信を有効にする場合,行の先頭の「#」(シャープ)を削除し,サーバ証明書のファイル名に合わせて変更してください。

詳細については,「21.4 SSLを利用した通信の設定」を参照してください。

(e) 秘密鍵ファイル名

Web ConsoleサーバとWebブラウザーの通信にSSLを使用する場合に,秘密鍵のファイル名を指定します。デフォルトでは,「httpsdkey.pem」が指定されています。

SSL通信を有効にする場合,行の先頭の「#」(シャープ)を削除し,秘密鍵のファイル名に合わせて変更してください。

詳細については,「21.4 SSLを利用した通信の設定」を参照してください。

(6) 注意事項

設定が不正な場合,JP1/AJS3 HTTP Server サービスが起動しません。