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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


8.2.6 クラスタソフトへの登録

クラスタソフトに設定する情報や,サービスの運用方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/AJS3 - ManagerおよびJP1/AJS3 - Agentの場合

使用するクラスタソフトに,論理ホストのJP1/AJS3サービスを登録してください。登録方法の詳細については,各クラスタソフトのドキュメントを参照してください。

クラスタソフトに設定する情報
  • 環境設定で登録された「JP1_AJS2_論理ホスト名」という名称のサービスをクラスタソフトに登録してください。

  • JP1/AJS3サービスは,使用するIPアドレスおよび共有ディスクと一緒に,実行系から待機系に引き継がれるようにしてください。アプリケーションプログラムも一緒に引き継がれるように設定してください。

  • IPアドレスおよび共有ディスクが引き継がれ,待機系のJP1/Baseが起動したあとにJP1/AJS3が起動するようにしてください。

JP1/AJS3サービスの起動・停止
  • クラスタソフトに登録したJP1/AJS3サービスは,クラスタソフトの操作で起動または停止してください。

JP1/AJS3の運用監視
  • JP1/AJS3サービスの起動状態は,クラスタソフトによって監視されます。

  • 次の環境設定パラメーターを設定すると,回復できない障害によって組み込みDBサービスが停止状態になった場合に,JP1/AJS3のサービスを停止することでクラスタソフトによって障害を検知できます。

    環境設定パラメーター

    説明

    "RDBCHECKINTERVAL"=

    組み込みDBサービスとの接続を確認し,切断を検知したときにスケジューラーサービスを自動的に停止させます。

    環境設定パラメーターの詳細については,「20.4 スケジューラーサービス環境設定」を参照してください。

注意事項
  • キューレスジョブを使用する場合は,「8.2.7 キューレスジョブ実行環境の設定」を参照してください。

  • クラスタ運用時のセットアップ後,最初のJP1/AJS3のサービスを起動するときは,JP1/AJS3のサービスを起動する前に,「JP1/AJS3 Database _JFnが停止されていることを確認してください。「JP1/AJS3 Database _JFn」が起動している場合は,「JP1/AJS3 Database _JFn」を停止したあとに,JP1/AJS3のサービスを起動してください。クラスタ運用を開始してからは,「JP1/AJS3 Database _JFn」を停止する必要はありません。

  • 使用するクラスタソフトに,「JP1/AJS3 Database _JFnのサービスを登録する必要はありません。JP1/AJS3 - Managerのバージョンが10-00より前の場合は,「JP1/AJS3 Database ClusterService _JFnのサービスも登録する必要はありません。

注※

_JFn」は論理ホストのJP1/AJS3サービスが使用する組み込みDBセットアップ識別子です。

(2) JP1/AJS3 - Web Consoleの場合

使用するクラスタソフトに,JP1/AJS3 - Web Consoleのサービスを登録してください。登録方法の詳細については,各クラスタソフトのドキュメントを参照してください。

クラスタソフトにサービスを登録する前に,[コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]画面で,登録するサービスの[スタートアップの種類]の設定を「自動」から「手動」に変更してください。

クラスタソフトに設定するサービス

次の手順でサービスをクラスタソフトに登録してください。

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択する。

  2. クラスタソフトに登録するサービスの[スタートアップの種類]の設定を,「自動」から「手動」に変更する。

    クラスタソフトに登録するサービスを次に示します。

    ・JP1/AJS3 HTTP Serverサービス

    ・JP1/AJS3 Web Application Serverサービス

    これらのサービスの[スタートアップの種類]の設定を「自動」から「手動」に変更します。

  3. JP1/AJS3 HTTP ServerサービスとJP1/AJS3 Web Application Serverサービスをクラスタソフトに登録する。

注意事項
  • JP1/AJS3 - Web Consoleのサービスは,使用するIPアドレスおよび共有ディスクと一緒に,実行系から待機系に引き継がれるようにしてください。

  • IPアドレスおよび共有ディスクが引き継がれたあとに,JP1/AJS3 - Web Consoleのサービスが起動するようにしてください。

  • そのほかの注意事項については,リリースノートの「システム作成上の注意事項」を参照してください。

サービスの起動・停止

クラスタソフトに登録したサービスは,クラスタソフトの操作で起動または停止してください。

サービスの運用監視

サービスの起動状態は,クラスタソフトによって監視されます。