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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


6.8.1 サービスの依存関係の解除・再設定

JP1/Baseのイベントサーバ名に,FQDN形式などデフォルト以外の名称を使用している場合は,JP1/AJS3サービスを開始しようとすると「依存関係サービスまたはグループを起動できませんでした」というメッセージが出力され,JP1/AJS3サービスを開始できなくなります。Windowsイベントログには,「JP1/AJS3サービスは,次のエラーのために開始できなかったJP1/Base Eventサービスに依存します」と出力されます。

JP1/Baseでデフォルト以外のイベントサーバ名を設定する場合は,次の方法でJP1/AJS3サービスの依存関係を解除してください。

なお,依存関係を設定していない場合は,JP1/BaseサービスとJP1/Base Eventサービスの開始を確認してからJP1/AJS3サービスを開始してください。

デフォルト以外のイベントサーバ名を設定する方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 依存関係の解除手順

依存関係を解除する手順を次に示します。

  1. JP1/AJS3サービスが起動している場合は,JP1/AJS3サービスを停止する。

  2. 次のコマンドを実行し,JP1/AJS3サービスの依存関係を解除する。

    SpmSetSvcAjs.exe -setdepend no
  3. JP1/AJS3サービスを再起動する。

なお,デフォルトのイベントサーバを使用する運用に戻す場合は,JP1/AJS3,JP1/Base,およびJP1/Base Eventサービスの依存関係を再度設定してください。

(2) 依存関係の設定手順

依存関係を設定する手順を次に示します。

  1. JP1/AJS3サービスが起動している場合は,JP1/AJS3サービスを停止する。

  2. 次のコマンドを実行し,JP1/AJS3サービスの依存関係を設定する。

    SpmSetSvcAjs.exe -setdepend yes
  3. JP1/AJS3サービスを再起動する。

(3) 注意事項

WindowsのホストでSpmSetSvcAjs.exeを実行する際は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。ただし,UAC機能が無効の場合は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要はありません。