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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


6.4.3 キューレスジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避するための設定

キューレスジョブの実行時に,次に示す条件に該当する場合,ジョブが戻り値128で異常検出終了となることがあります。

  1. 任意のジョブ実行OSユーザーで,ジョブを一切実行していない状態である

  2. 1と同一のジョブ実行OSユーザーでジョブを実行する

  3. 2のジョブが終了する瞬間に,2のジョブと同一のジョブ実行OSユーザーで別のジョブを実行する

上記の条件に該当する場合,環境設定パラメーターAJSQL_CREATEWINDOWSTATIONを設定することで,問題を回避してジョブを正常終了させることができます。設定手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。

    • JP1/AJS3 Queueless Agentサービス

  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
  3. 手順1で停止したサービスを再起動する。

    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表6‒73 ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避するための環境設定パラメーター

定義キー

環境設定パラメーター

定義内容

[JP1_DEFAULT\JP1QLAGENT]

"AJSQL_CREATEWINDOWSTATION"=

ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避する設定

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.10.2(13) AJSQL_CREATEWINDOWSTATION」を参照してください。

(3) 注意事項