2.2.1 インストール前の確認事項
ここでは,JP1/AJS3シリーズプログラムをインストールする前の確認事項について説明します。
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JP1/AJS3をインストール,セットアップおよびアンインストールするには,管理者権限が必要です。UAC機能が有効な環境で管理者(Administrator)以外のユーザーからこれらの操作を実施する場合は,管理者へ昇格してください。なお,UAC機能が無効な環境の場合は,Administratorsグループのユーザーで操作を実施してください。
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JP1/AJS3をインストールするホストは,物理ホストの場合,ホスト名を1〜63バイトで設定してください。論理ホストの場合,ホスト名を1〜32バイトで設定してください。
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JP1/AJS3のインストール時に指定するインストールパスは,パス長が100バイト以内のフォルダを指定してください。
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各国語(日本語,英語,中国語(簡体字),韓国語,ドイツ語,フランス語,スペイン語およびロシア語)のどれかでJP1/AJS3を運用する場合,各ホストのOSの言語種別が統一されていることを確認してから,JP1/AJS3をインストールしてください。
各国語を使用するためのセットアップ方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.4.2(11) 各国語での運用について」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) JP1/AJS3 - ManagerおよびJP1/AJS3 - Agentの場合
JP1/AJS3 - Managerおよび組み込みDBのインストールパスにスペースが含まれる場合,スペースまでのパスと同じパスのファイルやフォルダが存在すると,次のコマンドが正しく動作しません。
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jajs_setup
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jajs_setup_cluster
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jajs_migrate
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ajsembdbinstl
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ajsembdbuninstl
また,システムドライブ直下に「Program」というファイルやフォルダが存在する場合や,次のファイルが存在する場合も,上記のコマンドが正しく動作しません。
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32ビット版のWindowsの場合
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Program.exe
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Program Files
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Program Files\Common
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Program Files\Common.exe
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64ビット版のWindowsの場合
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Program.exe
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Program Files
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Program Files.exe
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Program Files (x86)\Common
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Program Files (x86)\Common.exe
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システムドライブ直下に上記のファイルやフォルダが存在する場合は,事前にファイルやフォルダの名称を変更してから,コマンドを実行してください。
(2) JP1/AJS3 - Viewの場合
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JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダと,ほかの製品のインストール先フォルダを同じにしてインストールしないでください。
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JP1/AJS3 - Viewの画面を閉じてからインストールしてください。また,インストールしたあと,再起動が必要な場合があります。再起動が必要な場合は,インストール後に再起動を要求するメッセージが出力されます。メッセージに従って再起動してください。
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JP1/AJS3 - Viewのインストールパスにスペースが含まれる場合,スペースまでのパスと同じパスのファイルやフォルダが存在すると,JP1/AJS3 - Viewが正しくインストールされません。その場合は,インストール先を変更するか,存在するパスのファイルやフォルダの名称を変更してください。
- (例)
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JP1/AJS3 - Viewを「C:\Program Files (x86)\HITACHI\jp1ajs2v」にインストールする場合,「C:\Program」のファイルまたはフォルダが存在すると,JP1/AJS3 - Viewが正しくインストールされません。
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JP1/AJS3 - Viewは,インストール時に次のパスを環境変数PATHに設定します。
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日立共通フォルダ
(例)C:\Program Files (x86)\Common Files\Hitachi
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JP1/AJS3 - Viewのインストール先フォルダ\bin
(例)C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1AJS2V\bin
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システムフォルダ\hitachi
(例)C:\WINDOWS\hitachi
Windowsの環境変数PATHの設定値の長さが,インストール時に設定するパスを含めてWindowsが制限する長さを超える場合,環境変数PATHに設定された値が有効になりません。不要な環境変数PATHを削除し,設定値の長さを制限長に収めてください。Windowsが制限するパスの長さについては,Microsoftのドキュメントを参照してください。
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JP1/AJS3 - Viewを上書きインストールまたはバージョンアップインストールする場合は,インストールする前の言語設定が引き継がれます。
JP1/AJS3 - Viewの言語設定を変更する場合は,JP1/AJS3 - Viewを一度アンインストールしてから,再インストールしてください。
(3) JP1/AJS3 - Web Consoleの場合
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JP1/AJS3 - Web Consoleのインストール先フォルダと,ほかの製品のインストール先フォルダを同じにしてインストールしないでください。
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JP1/AJS3 - Web Consoleのインストールパスにスペースが含まれる場合,スペースまでのパスと同じパスのファイルやフォルダが存在すると,JP1/AJS3 - Web Consoleが正しくインストールされません。その場合は,インストール先を変更するか,存在するパスのファイルやフォルダの名称を変更してください。
- (例)
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JP1/AJS3 - Web Consoleを「C:\Program Files\HITACHI\JP1AJS3WEB」にインストールする場合,「C:\Program」のファイルまたはフォルダが存在すると,JP1/AJS3 - Web Consoleが正しくインストールされません。
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JP1/AJS3 - Web Consoleをインストールする場合,内部通信用のポート番号「22254」「22255」「23152」を使用できる状態でインストールしてください。内部通信用のポート番号をJP1/AJS3 - Web Console以外で使用する場合,ポート番号「22254」「22255」「23152」を使用できる状態でJP1/AJS3 - Web Consoleをインストールしたあと,使用するポート番号を変更してください。
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JP1/AJS3 - Web Consoleをインストールするホストのホスト名は,RFC2609で規定されている形式に従い,次の文字を使用してください。
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アルファベット(A〜Z,a〜z)
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数字(0〜9)※1
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ハイフン(-)※2
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ピリオド(.)※3
- 注※1
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数字は最後のピリオドの直後には使用できません。
- 注※2
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ハイフンはホスト名の先頭および最後には使用できません。
- 注※3
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ピリオドはホスト名の先頭および最後には使用できません。
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