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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)


付録C.7 受信ボディ格納ファイル

受信ボディ格納ファイルには,Web APIから取得した受信データのHTTPボディ部分が記述されます。受信ボディ格納ファイルは,HTTP接続ジョブが自動で作成するファイルです。ファイルへの記述形式は,呼び出すAPIの仕様によって異なります。

ファイルの内容にセキュリティ情報が含まれる場合は,ユーザー責任で管理するようにしてください。

受信ボディ格納ファイルの仕様を次の表に示します。

表C‒7 受信ボディ格納ファイルの仕様

項番

項目

説明

1

権限

ファイルを作成するフォルダに,ジョブ実行ユーザーのファイル作成権限が必要

作成されるファイルの権限は次のとおりです。

Windowsの場合

所有者:ジョブ実行ユーザー

Linuxの場合

パーミッション:644

オーナー:ジョブ実行ユーザー

グループ:ジョブ実行ユーザーの所属グループ

2

文字コード

呼び出すWeb APIの仕様に依存

3

最大サイズ

接続設定ファイルの「MaximumReceivedDataSize=最大受信データサイズ」で指定

受信ボディ格納ファイルは,HTTP接続ジョブの定義項目の受信データ格納方式で,ヘッダーとボディを別のファイルに出力すると指定した場合に作成されます。ヘッダーとボディを同じファイルに出力すると指定した場合,受信データのボディ部分は受信ヘッダー格納ファイルに追記され,受信ボディ格納ファイルは作成されません。

補足事項
  • HTTP接続ジョブでは,HTTPステータスコードによって受信データのHTTPボディ部分の有無が判断されます。

    HTTPステータスコードが,100〜199,204,または304の場合は,受信データにHTTPボディ部分はないと判断され,受信ボディ格納ファイルは作成されません。

    HTTPステータスコードが上記以外の場合は,RFC2616に従ってHTTPボディ部分の有無が判断され,HTTPボディ部分がないと判断された場合は,受信ボディ格納ファイルは作成されません。

  • 環境設定パラメーターTRANSFER_DECODINGに「Y」を指定している場合,チャンク形式の受信データはデコードして出力されます。環境設定パラメーターTRANSFER_DECODINGの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20.14.2(1) TRANSFER_DECODING」を参照してください。