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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)


7.7.4 ローカル電源制御ジョブおよびリモート電源制御ジョブの注意事項

ローカル電源制御ジョブおよびリモート電源制御ジョブの注意事項(使用する前に知っておいた方がよいこと)を次に示します。

補足事項

イベントジョブ実行継続オプションを使用していると,エージェントホストのJP1/AJS3が終了してもマネージャーホスト上のイベントジョブは「実行中」状態のままとなります。そのため,計画終了などでマネージャーホスト上のジョブの終了を待って停止する運用の場合は計画停止できません。イベントジョブ実行継続オプションと併用する場合は,実行中のイベントジョブの終了を待つか,イベントジョブを強制終了する,またはスケジュールなどによってイベントジョブが終了している状態で停止するなど,計画的な運用が必要です。

〈この項の構成〉

(1) ローカル電源制御ジョブを定義したジョブネットの例

ローカル電源制御ジョブを定義したジョブネットの例を次に示します。

なお,JP1/AJS3からローカル電源制御ジョブを実行するのと,JP1/Power Monitorのカレンダーで計画的に停止するのは,同じ動作です。

ローカル電源制御ジョブで実行できる機能の詳細については,マニュアル「JP1/Power Monitor」を参照してください。

注意事項

ローカル電源制御ジョブを実行する場合のOSユーザーについては,「(3) 電源制御ジョブ実行時のOSユーザーについての注意事項」を参照してください。アクションジョブには「実行時のユーザー」を指定できないため,ローカル電源制御ジョブを実行する場合は,Administrators権限またはスーパーユーザー権限があるユーザーをプライマリーOSユーザーとしてユーザーマッピングしたJP1ユーザーでログインし,実行登録してください。

(2) リモート電源制御ジョブを定義したジョブネットの例

リモート電源制御ジョブを定義したジョブネットの例を次に示します。

リモート電源制御ジョブで実行できる機能の詳細については,マニュアル「JP1/Power Monitor」を参照してください。

注意事項

リモート電源制御ジョブを実行する場合のOSユーザーについては,「(3) 電源制御ジョブ実行時のOSユーザーについての注意事項」を参照してください。アクションジョブには「実行時のユーザー」を指定できないため,リモート電源制御ジョブを実行する場合は,Administrators権限またはスーパーユーザー権限があるユーザーをプライマリーOSユーザーとしてユーザーマッピングしたJP1ユーザーでログインし,実行登録してください。

(3) 電源制御ジョブ実行時のOSユーザーについての注意事項

JP1/Power Monitorと連携する電源制御ジョブ(ローカル電源制御ジョブおよびリモート電源制御ジョブ)は,次の表に示すOSユーザーで実行する必要があります。

表7‒7 電源制御ジョブを実行する場合のOSユーザー

OS

OSユーザー

Windows

UACが有効

Administratorユーザー(ビルトインAdministratorアカウント)

UACが無効

Administratorユーザー(ビルトインAdministratorアカウント),またはAdministratorsグループユーザー

UNIX

スーパーユーザー

注※

「UAC機能有効時にAdministrators権限でジョブを実行するための設定」を有効にすることで,AdministratorsグループのOSユーザーでも電源制御ジョブを実行できます。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 6.2.22 UAC機能有効時にAdministrators権限でジョブを実行するための設定」を参照してください。

JP1/Power Monitorの動作するOSについては,マニュアル「JP1/Power Monitor」を参照してください。