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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)


7.6.6 実行間隔制御ジョブの注意事項

実行間隔制御ジョブの注意事項(使用する前に知っておいた方がよいこと)について説明します。

実行間隔制御ジョブを使った例を次に示します。

実行間隔制御の定義では,待ち時間を1〜1,440(単位:分)で指定します。

注意事項
  • 実行間隔制御ジョブで指定する待ち時間は,ジョブの実行から終了までの時間ではなく,実行間隔制御プロセスでの待ち時間を意味します。通信の状態などによって,指定した待ち時間と誤差が生じる場合があります。

  • 実行間隔制御ジョブが実行中の状態で,実行間隔制御ジョブを実行したエージェントに対応するホストのJP1/AJS3サービスを再起動した場合は,再起動後から指定した待ち時間をカウント(監視)し,満了後に監視条件が成立します。

    例えば,待ち時間に「60」(単位:分)を定義した実行間隔制御ジョブが「実行中」状態のときにJP1/AJS3サービスを再起動した場合は,再起動するまでに経過した時間に関係なく,再起動してから60分後に監視条件が成立します。

    次の場合は,JP1/AJS3サービスの再起動後もジョブの状態は「実行中」となります。そのため,監視の途中でJP1/AJS3サービスを再起動すると,実行間隔制御ジョブを実行してから監視条件の成立までに掛かる時間が,ジョブに指定した待ち時間よりも長くなるため,注意してください。

    ・起動条件に定義した実行間隔制御ジョブを実行している場合

    ・イベントジョブ実行継続オプションを有効にしたマネージャーホストから実行間隔制御ジョブを実行している場合

    イベントジョブ実行継続オプションの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 8.2.1 JP1/AJS3のサービスが停止してもイベントジョブの実行を継続させる」を参照してください。

  • 次のような状態で,起動条件に実行間隔制御ジョブを定義して,「開始直後に満了」に「する」を指定した起動条件付きジョブネットを実行登録した場合は,起動条件が成立するまで時間が掛かることがあります。

    ・起動条件付きジョブネットや,イベントジョブを定義したジョブネットを,一度に大量に実行登録している状態

    ・大量にイベントを検知している状態