Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)


2.4.10 クラウド環境でジョブを実行する(フレキシブルジョブを使ったジョブネットの定義例)

クラウド上のホスト名やIPアドレスが固定されていない環境でジョブを実行させるジョブネットの定義には,フレキシブルジョブを使用します。フレキシブルジョブを使用すると,マネージャーホストで直接管理していないエージェントホストで処理を実行できます。そのため,次のようにオートスケール環境でジョブを実行する場合に有効です。

ただし,フレキシブルジョブは次のような場合に利用することを推奨します。

ロードバランサーを利用したフレキシブルジョブの定義例を次の図に示します。なお,フレキシブルジョブを実行する場合のシステム構成や検討事項などについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.9 クラウド環境でのジョブ実行について検討する」を参照してください。また,フレキシブルジョブを一斉実行する場合の定義例については,「2.4.11 一つのジョブを複数の実行エージェントで一斉に実行する(フレキシブルジョブを使ったジョブネットの定義例)」を参照してください。

図2‒107 ロードバランサーを利用したフレキシブルジョブの定義例

[図データ]

この図では,次のようなジョブネットを定義しています。

フレキシブルジョブ使用時の注意事項については,「7.8 フレキシブルジョブ使用時の注意事項」を参照してください。

フレキシブルジョブを実行する場合に必要な設定については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 21.3 フレキシブルジョブを実行するための設定」を参照してください。