2.4.1 ファイルを指定して処理を実行する(標準ジョブを使ったジョブネットの定義例)
ファイルを実行して処理するようなジョブネットの定義には,標準ジョブを使用します。
「プログラムjuchu.exeで総受注計算してファイルに出力した結果と,shiire.exeで総仕入れ計算してファイルに出力した結果から,nippou.exeで売り上げデータを算出して売り上げ日報を作成・印刷する。なお,総受注計算と売り上げ日報の作成はhostA(Windows)で,総仕入れデータ計算はhostB(UNIX)で実行する」というジョブネットを,標準ジョブを使って定義する例を次の図に示します。
「総受注計算」と「売り上げ日報作成」の実行先ホストはWindowsであるためPCジョブを,「総仕入れ計算」の実行先ホストはUNIXであるためUNIXジョブを使用します。
「総受注計算」には,[実行エージェント]に「hostA」を,[実行ファイル名]にjuchu.exeを指定します。
「総仕入れ計算」には,[実行エージェント]に「hostB」を,[実行ファイル名]にshiire.exeを指定します。
「売り上げ日報作成」には,[実行エージェント]に「hostA」を,[実行ファイル名]にnippou.exeを指定します。
「総受注計算」と「総仕入れ計算」の実行順序に前後関係はありませんが,双方の結果から売り上げデータを算出するため,図のようなジョブフローになります。