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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


付録B.8 イベント・アクション制御の制限値

JP1/AJS3でイベントジョブを実行する場合の制限値を次の表に示します。

表B‒9 イベント・アクション制御の制限値

対象項目

最大値

一つのマネージャーホストまたは複数のマネージャーホストから一つのエージェントホストに対して,同時期に実行登録または強制終了できるイベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)の数

1,000※1

一つのマネージャーホストから複数のエージェントホストに対して,一度に実行登録または強制終了できるイベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)の数

4,000※1

一つのエージェントホストに対して,イベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)を実行したまま,マネージャーホストのJP1/AJS3サービスまたはスケジューラーサービスをウォームスタートまたはホットスタートできるイベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)の上限数

1,000※1

イベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)を実行したまま,マネージャーホストのJP1/AJS3サービスまたはスケジューラーサービスをウォームスタートまたはホットスタートできるスケジューラーサービス当たりのイベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)の上限数

4,000※1

イベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)を実行したまま,マネージャーホストのJP1/AJS3サービスをウォームスタートまたはホットスタートできるマネージャーホスト当たりのイベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)の上限数

80,000※1

一つのエージェントホストに対して,イベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)を実行したまま,エージェントホストのJP1/AJS3サービスを再起動できるエージェントホスト当たりのイベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)の上限数

1,000※1

一つのエージェントホストに対して,イベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)を実行したまま,jajs_maintainコマンドに-Fオプションを指定して実行できるイベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)の上限数

イベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)を実行したまま,jajs_maintainコマンドに-Fオプションを指定して実行できるスケジューラーサービス当たりのイベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)の上限数

イベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)を実行したまま,jajs_maintainコマンドに-Fオプションを指定しないで実行できるマネージャーホスト当たりのイベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)の上限数

イベントジョブ(起動条件に設定しているものを含む)に対してajskillまたはajsintrptコマンドを連続実行できる数

4,000※1,※2

一つの実行ホストで同時に実行できるログファイル監視ジョブの数

150※3

一つの実行ホストで同時に実行できるメール受信監視ジョブの数

60

(凡例)

−:該当しない

注※1

イベントが発生していない場合の値です。同時期にイベントが発生する場合は,発生するイベントの数も含めて最大値を超えないようにしてください。

最大値を超えた場合に,イベントジョブ(起動条件内のものを含む)の操作をしたり,監視しているイベントが発生したりすると,次に示す現象が発生することがあります。

  • 実行登録したイベントジョブ(起動条件内のものを含む)の状態が,キューイングのままとなる。

  • 実行中のイベントジョブや監視中の起動条件付きジョブネットを強制終了しても終了しない。

  • イベントジョブ(起動条件内のものを含む)がイベントを検知しない。

マシン性能が高いなど,環境によってはこれらの最大値を超えた運用でも問題が発生しない場合があるため,目安として使用してください。

なお,これらの現象は,大量ジョブの処理に伴った大量の通信に起因して発生しますが,現象が発生する理由や現象発生後の回復策などの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.6.8 イベントジョブを実行したままサービスを再起動する場合の注意事項」を参照してください。

注※2

短時間にコマンドを連続して実行すると大量の通信が発生するため,最大値を超えた場合は注※1の現象が発生することがあります。現象が発生する理由や現象発生後の回復策などの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.6.8 イベントジョブを実行したままサービスを再起動する場合の注意事項」を参照してください。

注※3

次に示す条件が重なる場合の値です。

  • ログファイル監視ジョブの実行ホストのOSがWindowsである。

  • 各ログファイル監視ジョブでは,ログファイルを一つだけ監視する。

  • ログファイル監視ジョブだけでログファイルを監視し,JP1/Baseのログファイルトラップ機能を併用しない。

UNIXの場合,一つのログファイル監視ジョブで複数のログファイルを監視するとき,またはJP1/Baseのログファイルトラップ機能を併用するときは,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照し,ログファイルトラップ機能で監視できるログファイル数から,実行できるログファイル監視ジョブの数を見積もってください。