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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


付録B.3 ユニットの制限値

JP1/AJS3で定義するユニットの制限値を次の表に示します。

表B‒4 ユニットの制限値

定義内容

定義できる最大数

ユニットのコメント長

80(単位:バイト)※1

ジョブグループ配下の1階層に定義できるユニット数

制限なし

ジョブネット配下の1階層に定義できるユニット数※2

10,000

定義できるルートジョブネット数

制限なし

ジョブグループ名※3(完全名)

930(単位:バイト)※4

ジョブネット名※3(完全名)

930(単位:バイト)※4

ジョブ名※3(完全名)

930(単位:バイト)

ユニットの最大ネスト数※2

30※5

ユニット名

30(単位:バイト)※1

ジョブネットの実行登録数

2,147,483,647※6

保存世代数

99(または999※7,※8

作成できる退避ボックス数

制限なし

退避ボックスに作成できる退避ファイル数

1,024

スケジューラーログファイル容量

2,048,000,000(単位:バイト)

最終年月日

2036/12/31

同一ジョブネットの最大予定世代数

7,680※8

一回の監視世代での起動条件待ち世代の最大世代数

7,680※9

同時に実行できるキューイング中および実行中のジョブ数

MaximumContentJobの最大値※6,※11

起動条件内に定義できるイベントジョブ数

32

一つの待ち合わせ条件付きユニットに設定できる待ち合わせ対象ユニットの数

32

一時変更の操作管理機能で一時変更情報を保存できる1日の最大世代数※10

999

環境変数TZの長さ

95(単位:バイト)

ホスト名の長さ

255(単位:バイト)

環境変数LANGの長さ

58(単位:バイト)

注※1

文字コードUTF-8を使用していて,環境設定パラメーターDEFLENTYPEが「sjis」の場合は,文字コードシフトJISで換算したバイト数です。

注※2

[ジョブネットエディタ]ウィンドウで設定するマップエリアの横と縦のサイズを掛けた値が,1階層に定義できるユニット数となります。

一つのルートジョブネット配下に作成するユニット数が多くなると,処理対象となる情報量が多くなるのでメモリー不足が発生するなど,運用に影響を与えるおそれがあります。一つのルートジョブネット配下に作成するユニット数は,40,000個以下にしてください。

注※3

これらのユニットの名称を定義するときには,半角英数字,全角文字,および次の記号を使用できます。

! # $ % + @ −(ハイフン) .(ピリオド) _(アンダーバー)

上記以外に使用できる記号として次のものがあります。ただし,これらの記号は前製品(JP1/AJS)からの移行時のために用意されているため,その他の用途では使用しないでください。

" & ' * < > ? [ \ ] ^‘ {|} ~

これらの記号を使用したユニットを,ユニットを操作するコマンドを実行する際にコマンドラインに指定する場合は,ユニット名称全体を「"(ダブルクォーテーションマーク)」で囲み,記号の前に「\」文字を置いてキャストしてください(例:ajsprintコマンドで,ユニット/net[1]を指定する場合:ajsprint "/net\[1\]")。

また,記号はUNIXのシェルなどのコマンドインタープリターで特別な意味を持つ場合があり,ユニット名に記号を使うと誤動作することがあるため,できるだけ使用しないでください。

ユニット名の先頭に,.(ピリオド)および@は使用できません。ただし,起動条件のユニット名称として使用する「.CONDITION」の場合だけは,先頭に.(ピリオド)を使用できます。

また,機種依存文字は使用できません。ユニット名以外の定義項目でも機種依存文字を使用しないでください。機種依存文字を使用した場合,文字化けするおそれがあります。

注※4

最大数に達した場合,配下にユニットを作成できません。

注※5

文字コードUTF-8を使用していて,環境設定パラメーターDEFLENTYPEが「sjis」の場合は,「10」です。

注※6

ディスクやメモリーなどの資源や,実行性能に依存しない場合で算出した値です。

注※7

保存世代数の拡張機能を使用した場合に定義できる最大値です。

注※8

保存世代数と予定世代数の合計値は,データベースの制限によって8,000を超えることはできません。保存世代拡張機能を使用すると最大で999の保存世代数を拡張できますが,予定世代数の最大値である7,680まで設定していると,実際に保存できる世代数は最大で320になります。これは,世代が保存されることによって,確定登録済みの予定が削除されることを防ぐためです。保存世代拡張機能を使用して最大で999の保存世代数を確保したい場合は,未来予定が7,001を超えないような運用をする必要があります。

注※9

1回の監視世代で起動条件待ち状態の最大同時保持世代数です。通常の起動条件であれば,起動条件待ちから実行中に遷移した時点で,その世代はこの制限値から外れます。

注※10

一時変更の操作管理機能では,一つのルートジョブネットに対して,1日当たり999世代分の一時変更情報を保存できます。1,000世代目以降に対して一時変更操作を行った場合,エラーになり,一時変更情報は保存されません。一時変更の操作管理機能を使用している場合は,一つのルートジョブネットで1日に実行する世代が999世代を超えないように運用してください。

注※11

環境設定パラメーターMaximumContentJobで指定できる最大値です。環境設定パラメーターMaximumContentJobの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20.5.2(12) MaximumContentJob」を参照してください。