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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


10.5 キューレスジョブ

ジョブを実行する際に,キューを経由しないでジョブを直接エージェントに送って実行できます。キューを使わないで実行するジョブをキューレスジョブといいます。キューレスジョブは,同時に実行するジョブ数の制御をエージェント(キューレスエージェント)側でするため,エージェントホストのリソース制御は容易ですが,マネージャー側では制御できません。マネージャー側では,ジョブネットの実行順序やスケジュールの調整によるジョブ実行数の流量調整ができます。

キューレスジョブとして実行できるジョブは,ジョブネットに定義したPCジョブ,UNIXジョブ,およびアクションジョブです。これ以外のジョブは,キューレスジョブとして実行できません。また,キューレスジョブでは,JP1/NQSEXECやJP1/OJEと連携したジョブを実行できません。

PCジョブ,UNIXジョブ,またはアクションジョブをキューレスジョブとして定義するには,ジョブの詳細定義の[実行先サービス]にJP1/AJS3キューレスエージェントサービス([キューレス])を選択します。

また,キューレスジョブは実行エージェントを使用しないため,ジョブの詳細定義の[実行エージェント]には実行ホスト名を指定してください。[実行エージェント]に指定する実行ホスト名を実行エージェントプロファイルに設定しておくと,キューレスジョブの場合も実行エージェント制限を使用することができます。実行エージェント制限の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.5.1(6) 実行エージェント制限について」を参照してください。

キューレスジョブを使用する場合は,マネージャー・エージェントの両ホストで,あらかじめセットアップをしておく必要があります。キューレス環境のセットアップについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20.10 キューレスジョブ実行環境設定」を参照してください。

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