2.8 業務コンテンツのオフラインでの実行可否を設定する
業務コンテンツのオフラインでの実行可否は,業務編集画面の[業務コンテンツの設定]画面の[実行方式の設定]タブで,業務コンテンツ単位で設定できます。
コンテンツ作成者(JP1/Baseによるユーザ認証を使用する場合)またはコンテンツ編集者が,業務編集画面でオフライン対応の業務コンテンツを作成し,オフライン実行可に設定したあと,実行者がオンライン環境で業務実行画面から業務コンテンツを開くと,業務コンテンツの実行に必要なデータがWebブラウザ(クライアント側)にダウンロードや業務フロー中で参照している画像※のプリロードが行われます。以降,実行者はオフライン環境でサーバとの通信をせずに,業務コンテンツを実行できます。
- 注※
-
プリロードの対象となる画像データを次に示します。
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業務フロー領域およびガイド領域の画像パーツのURLに指定された画像
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業務フロー領域のプロセスノードの画像URLに指定された画像
なお,Webブラウザでの画像データのキャッシュの扱いによっては,オフライン環境での動作中に上記の画像が参照できないことがあります。
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オフライン環境では,入力データをオフラインプラグイン(データストアプラグインやクライアントサイドJavaScriptを記述したJavaScriptプラグイン)を使用して処理や格納を行うことができます。
また,オンライン環境に戻ると,オフラインプラグインからの入力データをオンラインプラグイン(サーバサイドJavaScriptを記述したJavaScriptプラグインやユーザプラグイン)を使用して記録を行うことができます。
オフライン実行可否の設定による業務コンテンツ実行時の動作の差異を,次の表に示します。
項目 |
オフライン実行可否の設定 |
|
---|---|---|
オフライン実行不可 |
オフライン実行可 |
|
サーバとの通信 |
|
■オンライン環境
■オフライン環境 発生しない |
操作ログ |
取得する |
取得しない |
監査ログ |
監査ログを使用する設定の場合に取得する |
取得しない |
プラグイン |
すべてのプラグイン※1を利用できる |
■オンライン環境 すべてのプラグイン※1を利用できる ■オフライン環境 オフラインプラグイン(データストアプラグイン,クライアントサイドJavaScriptを記述したJavaScriptプラグイン)だけが利用できる |
HTTPセッション |
一定時間ごとにリクエストを発行してHTTPセッションを維持する |
■オンライン環境 一定時間ごとにリクエストを発行してHTTPセッションを維持する ■オフライン環境 セッションタイムアウトの値※2を経過するまではHTTPセッションを維持し,経過すると切断するため,HTTPセッションを長時間維持するには,ユーザセットアッププロパティファイルのセッションタイムアウトの値(デフォルトは30分)※2を大きくする必要がある |
- 注※1
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業務コンテンツにオンラインプラグインが配置されている場合,オフライン実行可否の設定にかかわらず,業務コンテンツ実行時にそのプラグインが実行されます。
- 注※2
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ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.cosminexus.ejbserver.session.timeoutプロパティ(デフォルトのセッションタイムアウト間隔)で,HTTPセッションの保持期間を変更できます。
オフライン状態を一定時間維持したあとで,オンライン処理を行うような運用では,このプロパティに適切な値を指定することで,オフラインの間にHTTPセッションの切断を防止できます。
ユーザセットアッププロパティファイルのucnp.setup.server.cosminexus.ejbserver.session.timeoutプロパティの設定については,マニュアル「ナビゲーション プラットフォーム 導入から運用まで」を参照してください。