4.3.1 ナビゲーション プラットフォームで使用できるJP1資源グループ
ナビゲーション プラットフォームで使用できるJP1資源グループには,次の2種類があります。
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システム全体を対象に設定するJP1資源グループ(必須)
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業務コンテンツ単位で設定するJP1資源グループ(任意)
- 〈この項の構成〉
(1) システム全体に設定するJP1資源グループとは
システム全体に設定するJP1資源グループとは,ナビゲーション プラットフォームのシステム(環境)ごとに一つだけ設定するJP1資源グループです。このJP1資源グループ内で設定されたJP1権限レベルは,そのシステム全体のすべての操作に適用されます。
(2) システム全体に設定するJP1資源グループの名称について
システム全体のJP1資源グループの名称は,ユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)のucnp.base.server.jp1auth.system.resource.groupプロパティで指定します。また,ucnp.base.server.jp1auth.system.resource.groupプロパティで指定していなくても,「*」という名称はシステム全体のJP1資源グループと見なされます。
システム全体のJP1資源グループの名称を決めるときには,複数の環境があるかどうかを考慮してください。
例えば,編集環境と実行環境が分かれている,実行環境が複数ある,といったケースでは,環境ごとにシステム全体のJP1資源グループを設定することもできます。次のような場合は,環境ごとにシステム全体のJP1資源グループの名称を変えると,運用しやすくなります。
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環境によって管理するユーザが違う
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同じユーザに対して環境ごとに異なる権限を与えたい
環境が複数あっても,同一ユーザに対してはすべての環境で同じ権限を与えればよい場合は,システム全体のJP1資源グループの名称は全環境で共通にすることを推奨します。
(3) 業務コンテンツごとに設定するJP1資源グループとは
業務コンテンツごとに設定するJP1資源グループは,設定された業務コンテンツに対して有効です。このJP1資源グループ内で設定されたJP1権限レベルは,設定された業務コンテンツに対してだけ適用されます。業務コンテンツ単位のJP1資源グループは,1個の業務コンテンツに対して最大10種類設定できます。
なお,業務コンテンツ単位のJP1資源グループを一つも設定していない業務コンテンツには,システム全体のJP1資源グループが適用されます。
(4) 業務コンテンツごとに設定するJP1資源グループの名称について
ユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)のucnp.base.server.jp1auth.system.resource.groupプロパティで指定した名称,または「*」という名称以外の名称を指定します。
使用できる文字は,64文字以内の半角英数字と半角アンダースコア「_」だけです。大文字と小文字は区別されます。