2.2.1 システムプラグイン
システムプラグインとは,ナビゲーション プラットフォームが提供しているプラグインパーツであり,プログラム開発は不要です。システムプラグインには,次の種類があります。
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データストアプラグイン
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JP1連携プラグイン
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JavaScriptプラグイン(JavaScriptの記述が必要)
なお,このマニュアルでは,データの入出力を制御するプラグインを総称して,入出力プラグインと呼ぶ場合もあります。
システムプラグインの入出力プラグインを次に示します。
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データストアプラグイン
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JP1/AO プロパティ出力プラグイン
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JP1/AO サービス実行プラグイン
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JP1/AO URL出力プラグイン
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JP1イベント対処状況変更プラグイン
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JP1イベント情報出力プラグイン
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JP1/IM-SS URL出力プラグイン
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JavaScriptプラグイン
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ユーザプラグインの入出力プラグイン
また,サーバとの通信を行わないプラグインをオフラインプラグイン,オフラインプラグイン以外のプラグインをオンラインプラグインと呼びます。オフラインプラグインを次に示します。
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データストアプラグイン
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JavaScriptプラグイン※
- 注※
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JavaScriptプラグインをオフラインで使用する場合は,JavaScriptプラグインパーツの[属性の設定]画面で,[ブラウザで実行]チェックボックスをチェックしておく必要があります。
(1) データストアプラグインの処理と動作イメージ
データストアプラグインを使用すると,業務コンテンツ内のデータの入出力を制御して,利用者が入力または選択した値をほかのノードに引き継いで表示することができます。データストアプラグインを使用した業務コンテンツの例を次に示します。
この例では,各ノードにデータストアプラグインを配置しておくことで,1.と2.の入力データが3.に引き継がれて出力・表示されます。
(2) JP1連携プラグインの処理と動作イメージ
JP1連携プラグインを使用すると,外部システムにあるほかのJP1製品とナビゲーション プラットフォームの業務コンテンツを連携できます。ほかのJP1製品と連携した場合の業務の流れを次に示します。
この図は,次のような業務の流れを表しています。
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JP1/IMの画面で障害の発生を確認する
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障害への対処方法を調べるためにJP1/IMまたはJP1/IM-SSの画面から業務コンテンツを呼び出す
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業務コンテンツを操作することで,障害への対処が完了する
業務コンテンツからJP1/AOの画面を呼び出すことで,さらに効率的な対処ができる場合もあります。
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障害への対処が完了したという情報がJP1/IMの画面に反映される
なお,JP1製品以外の外部プログラムやデータベースなどとデータをやり取りしたい場合は,ユーザプラグインの開発が必要です。
(3) JavaScriptプラグインの処理と動作イメージ
JavaScriptプラグインの概要を次に示します。
JavaScriptプラグインを使用すると,業務コンテンツ内のデータを入出力として,サーバ側で実行するサーバサイドJavaScript,またはWebブラウザ(クライアント側)で実行するクライアントサイドJavaScriptを記述できます。
JavaScriptで記述できる処理であれば,ユーザプラグインを開発しなくてもJavaScriptプラグインで実行できます。JavaScriptプラグインに記述したJavaScriptは,業務コンテンツの一部として保存されます。
また,JavaScriptプラグインでは,ナビゲーション プラットフォームが提供するAPI(JavaScript API)を使用して,指定したURLを呼び出すことができます。例えば,クラウド上やWebサーバ上で公開されているWeb API(REST APIなど)を,JavaScriptプラグインから呼び出すことができます。