5.11.49 仮想ディスクの拡張
機能
VMware vSphere環境で,仮想サーバに設定されている仮想ディスクの容量を拡張します。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・vCenterサーバ
VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。
・ESXサーバ
VMware vSphere ESXiがインストールされているサーバです。
・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)
VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。
・仮想サーバ
vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXiによって管理されている仮想サーバです。
仮想ディスク名(VMware.vHardDiskNameプロパティ)について次に示します。
・容量を拡張する仮想ディスクの名称を指定します。(例:ハード ディスク 1)
・SCSIコントローラーに接続されいてる仮想ディスクを指定してください。
利用場面
仮想サーバに設定されている仮想ディスクの容量が不足している場合などに,仮想ディスクの容量を拡張する際に使用できます。
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 11-10以降
【実行対象システム内前提製品】
(1)vCenterサーバの前提製品
・VMware vCenter Server 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0
(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXの前提製品
・VMware vSphere ESXi 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0
(3)仮想サーバの前提OS
vCenterサーバの前提製品/仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)/vCenter操作サーバの前提製品がサポートする構成の範囲で,次のOSがサポート範囲です。
・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
・Windows Server 2016 Standard/Datacenter
・Windows Server 2019 Standard/Datacenter
・Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)
・Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)
・Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)
・CentOS 6 (64-bit x86_64)
・CentOS 7 (64-bit x86_64)
・CentOS 8 (64-bit x86_64)
【実行対象システム内前提製品の使用条件】
(1)VMware vSphere ESXがVMware vCenter Serverで管理されていること。
(2)VMware vCenter Server上の設定に関する条件
・仮想サーバの名称が一意であること。
・VMwareに関連する次の名称について,VMware上では英字の大文字・小文字は区別されますが,この部品が実行するvSphere Power CLIからは,指定した名称の英字の大文字・小文字を区別できません。
そのため,英字の大文字・小文字が異なる同名の名称を使用している環境に対して,この部品を使用することはできません。
- 仮想サーバ名
【実行対象サーバ内前提製品】
・VMware vSphere PowerCLI 6.3 Release1,6.0 Release3,6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0
・VMware PowerCLI 6.5 Release1
・VMware PowerCLI 6.5.1,6.5.4
・VMware PowerCLI 10.1.0,10.1.1,11.3.0,12.0.0,12.1.0
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
・Windows Server 2016 Standard/Datacenter
・Windows Server 2019 Standard/Datacenter
注意事項
(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。
(2)仮想ディスクの容量を縮小することはできません。設定されている容量より小さい容量を指定した場合,この部品は異常終了します。
実行権限
(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,システム管理者ロールの権限が必要です。
バージョン
02.11.00
部品のタグ
Modify VM,VMware vSphere
タスクログに表示される部品の名称
vsphereExtendVDisk
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
23 |
異常(環境不正) 前提環境不正 |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.vCenterServerName |
vCenterサーバ名 |
VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.userName |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名 |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.password |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.portNumber |
VMware vCenter Server接続用ポート番号 |
VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。 |
443 |
入力 |
△ |
VMware.protocol |
VMware vCenter Server接続用プロトコル |
VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。 |
https |
入力 |
○ |
VMware.vmName |
仮想サーバ名 |
仮想サーバの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.vHardDiskName |
仮想ディスク名 |
仮想ディスク名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.vHardDiskCapacity |
仮想ディスクの容量 |
拡張後の仮想ディスクの容量(単位:GB)を整数値で指定します。 |
− |
入力 |
○ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |