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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.11.31 仮想サーバのクローン作成

機能

VMware vSphere環境において仮想サーバのクローンを作成します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・vCenterサーバ

 VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。

・vCenter操作サーバ

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。

・クローン対象となる仮想サーバ

 vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)によって管理されている仮想サーバです。

・クローン

 クローン対象となる仮想サーバの複製です。クローン名は仮想サーバの複製の名称です。

利用場面

仮想サーバの作成のあと,仮想サーバのバックアップとしてクローンを作成します。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-10以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)vCenterサーバの前提製品

 ・VMware vCenter Server 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0,4.1,4.0

(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)

 ・VMware vSphere ESXi 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0 またはVMware ESX Server 4.1,4.0

(3)仮想サーバの前提OS

vCenterサーバの前提製品/仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)/vCenter操作サーバの前提製品がサポートする構成の範囲で,次のOSがサポート範囲です。

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2019 Standard/Datacenter

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

 ・CentOS 6 (64-bit x86_64)

 ・CentOS 7 (64-bit x86_64)

 ・CentOS 8 (64-bit x86_64)

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)クローン対象となる仮想サーバの電源状態がOFFであること。

(2)仮想サーバをリソースプールに格納する場合,リソースプール,クラスタの名称が一意であること。

 クラスタとリソースプールの組み合わせなど,種別が異なっていても,同じ名前にすることはできません。

(3)同一のvCenterの管理下において,クローン名が重複しないこと。既存の仮想サーバ名とも重複しないこと。

(4)同一のvCenterの管理下において,データストア名が重複しないこと。

(5)対象となる仮想サーバに,VMware Toolsがインストールされていること。

(6)クローン対象となる仮想サーバを管理しているVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)と,クローン作成先のVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)のバージョンは同一であること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・VMware vSphere PowerCLI 6.3 Release1,6.0 Release3,6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0

 ・VMware PowerCLI 6.5 Release1

 ・VMware PowerCLI 6.5.1,6.5.4

 ・VMware PowerCLI 10.1.0,10.1.1,11.3.0,12.0.0,12.1.0

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2019 Standard/Datacenter

注意事項

(1)仮想サーバのクローン作成中は,当該仮想サーバ,および作成先クローンの操作を行わないでください。vCenterサーバからも直接操作を行わないでください。クローン作成に失敗するおそれがあります。

(2)クローン対象となる仮想サーバにRawディスク,RDMディスクが設定されている場合, それらのディスクは仮想ディスクに変換されます。

(3)クローンの作成先にvAppは指定できません。

(4)作成したクローンは起動しないでください。起動する場合は,クローン対象となった仮想サーバの削除またはリストアが必要です。

(5)クローン対象となる仮想サーバにスナップショットが作成されている場合は,すべて削除されます(使用中のスナップショットはコミットされます)。

実行権限

(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,システム管理者ロールの権限が必要です。

バージョン

02.11.00

部品のタグ

Clone VM,VMware vSphere

タスクログに表示される部品の名称

vsphereCreateClone

戻り値

戻り値

説明

0

正常

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

VMware.vCenterServerName

vCenterサーバ名

VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.userName

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.password

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.portNumber

VMware vCenter Server接続用ポート番号

VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。

443

入力

△ 

VMware.protocol

VMware vCenter Server接続用プロトコル

VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。

https

入力

○ 

VMware.cloneName

クローン名

クローンの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおけるクローンの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。

− 

入力

○ 

VMware.vmName

仮想サーバ名

クローン作成元になる仮想サーバの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。

− 

入力

○ 

VMware.vmHostName

ESXサーバ名

クローン作成先のVMware vCenter Serverが管理する[ホストおよびクラスタ]に表示されるESXサーバ名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.dataStoreName

データストア名

クローン作成先のデータストアの名称を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.resourcePoolName

リソースプール名

クローン作成先のリソースプール,クラスタを指定します。

− 

入力

△ 

VMware.diskFormat

仮想ディスクのフォーマット

クローン作成先の仮想ディスクのフォーマットを指定します。

クローン作成元の仮想サーバの仮想ディスクと同じフォーマットの場合は「Default」,仮想ディスクをオンデマンドでコミットする場合は「Thin」,仮想ディスクをフルサイズでコミットする場合は「Thick」を指定します。

− 

入力

△ 

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△