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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.11.5 ESXサーバの仮想ネットワーク情報一覧取得部品

機能

VMware vSphere環境で,ESXサーバの仮想ネットワーク情報の一覧を取得します。

出力ファイルパス(common.outputFilePathプロパティ)に指定したファイルに,ESXサーバの仮想ネットワーク情報一覧をCSV形式で出力します。

出力ファイルのエンコード形式は,実行対象サーバのシステムデフォルトエンコードです。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・ESXサーバ

 VMware vSphere ESXiがインストールされているサーバです。

・実行対象サーバ

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。本製品によってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

この部品内のスクリプトでは,次に示すVMware vSphere PowerCLIのコマンドレットを実行し特定の項目を参照します。

・Get-EsxTop -CounterName "NetPort"※1

・ClientName (仮想マシン名,Kernelポート名などインタフェース名)

・TeamUplink (有効アダプタ名)

・Get-VirtualSwitch

・Name (仮想スイッチ名)

・Nic (アダプタ名)

※1 Option「CounterName」に指定する"NetPort"は固定値

上記2つのコマンドレットの実行結果から,Get-VirtualSwitch.NicがGet-EsxTop.TeamUplinkと一致する値を取得します。

出力するCSVファイルの項目を次に示します。

項目はコンマ区切りで出力します。

(a)インタフェース名(ヘッダー名:ClientName)

(b)アダプタ名(ヘッダー名:TeamUplink)

(c)仮想スイッチ名(ヘッダー名:DNAME)

CSVファイル出力例

"ClientName","TeamUplink","DNAME"

"vmk0","vmnic0","vSwitch0"

"vm01","vmnic1","vSwitch1"

利用場面

ESXサーバの仮想ネットワークで有効なアダプタを参照する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-10以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXの前提製品

 ・VMware vSphere ESXi 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

 ・特になし。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・VMware vSphere PowerCLI 6.3 Release1,6.0 Release3,6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0

 ・VMware PowerCLI 6.5 Release1

 ・VMware PowerCLI 6.5.1,6.5.4

 ・VMware PowerCLI 10.1.0,10.1.1,11.3.0,12.0.0,12.1.0

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2019 Standard/Datacenter

注意事項

(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2)出力ファイルパス(common.outputFilePathプロパティ)に指定したファイルが既に存在する場合,既存のファイルを上書きします。そのため,指定したファイル名に誤りがないか,十分に確認してください。

(3)出力ファイルパス(common.outputFilePathプロパティ)に指定したファイルを作成するフォルダが存在しない場合は,そのフォルダを作成します。

実行権限

(1)ESXサーバに接続するユーザーに,システム管理者ロールの権限が必要です。

バージョン

02.11.00

部品のタグ

Gather VM information,VMware vSphere

タスクログに表示される部品の名称

vsphereOutputVmNetworkInfo

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.ESXServerName

ESXサーバ名

ESXサーバのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.ESXUserName

ESXサーバに接続するためのユーザー名

ESXサーバに接続するためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.ESXPassword

ESXサーバに接続するためのパスワード

ESXサーバに接続するためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.ESXPortNumber

ESXサーバ接続用ポート番号

ESXサーバに接続するためのポート番号を指定します。

443

入力

△ 

VMware.ESXProtocol

ESXサーバ接続用プロトコル

ESXサーバに接続するためのプロトコルを指定します。

HTTPS

入力

△ 

common.outputFilePath

出力ファイルのパス

出力するファイルをフルパスで指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

−