Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.8.3 ボリュームの削除

機能

OpenStack管理下のボリュームを削除します。

このドキュメント内で使用しているOpenStackに関する用語は,OpenStackのDashboardで使用されている表示名です。OpenStackに関する用語を次に示します。

・Identity

 IdentityまたはKeyStoneと記載されています。

・プロジェクト

 プロジェクトまたはテナントと記載されています。

・ボリューム

 ボリュームまたはブロックストレージと記載されています。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・OpenStackサーバ

 OpenStackがインストールされているサーバです。

・KVMサーバ

 Kernel-based Virtual Machineがインストールされているサーバです。

・OpenStack操作サーバ

 OpenStackサーバにREST-APIを実行するサーバです。

・インスタンス

 OpenStackサーバおよびKVMによって管理されているインスタンスです。一般的な仮想サーバのことです。

利用場面

この部品は,不要になったボリュームを削除する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

(1)OpenStackサーバの前提製品

 ・OpenStack

(2)インスタンスを管理する仮想化環境

 ・Kernel-based Virtual Machine

 ・VMware vCenter Server

 ・VMware vSphere ESXi

(3)OpenStack操作サーバ

 ・Microsoft .Net Framework 3.5以降

(4)インスタンスの前提OS

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

  ただし,Server Coreインストール環境は除く。

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)ボリュームに関する条件

 ・同一プロジェクト内でボリューム名が重複しないこと。

注意事項

(1)ボリューム名,ボリュームIDはどちらかもしくは両方を指定してください。どちらの指定も無い場合,この部品はエラー終了します。

実行権限

(1)OpenStackサーバにログインするユーザーに次の権限が必要です。

admin権限

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Delete Storage,OpenStack

タスクログに表示される部品の名称

openstackDeleteVolume

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

openstack.identityServerHostName

Identityサーバのホスト名

Identityサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

openstack.userName

Identityサーバにログインするためのユーザー名

Identityサーバにログインするためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

openstack.password

Identityサーバにログインするためのパスワード

Identityサーバにログインするためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

openstack.protocol

Identityサーバ接続用プロトコル

Identityサーバに接続するためのプロトコルを指定します。

− 

入力

○ 

openstack.portNumber

Identityサーバ接続用ポート番号

Identityサーバに接続するためのポート番号を指定します。

− 

入力

○ 

openstack.projectName

プロジェクト名

プロジェクトの名称を指定します。

− 

入力

○ 

openstack.volumeNames

ボリューム名

ボリュームの名称を指定します。複数のボリュームを指定する場合は,","区切りで指定してください。

− 

入力

△ 

openstack.volumeIds

ボリュームID

ボリュームのIDを指定します。複数のボリュームを指定する場合は,","区切りで指定してください。

− 

入力

△ 

openstack.checkVolumeDeletionCount

ボリュームの削除完了の確認回数

ボリュームが削除されたことを確認する際の,確認回数を指定します。ボリュームの削除完了の確認間隔と組み合わせて最大待ち時間となります。

− 

入力

○ 

openstack.checkVolumeDeletionInterval

ボリュームの削除完了の確認間隔

ボリュームが削除されたことを確認する際の,確認間隔を秒単位で指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△