Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.5.15 仮想ディスクの接続

機能

この部品は,Hyper-V環境において,仮想サーバに仮想ディスクを接続します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・Hyper-Vサーバ(実行対象サーバ)

 Hyper-Vがインストールされているサーバです。

・仮想サーバ

 Hyper-Vによって管理されている仮想サーバです。

仮想ディスクは,SCSIコントローラーに追加できますが,IDEコントローラーには追加できません。

SCSIコントローラーの番号(hyperv.scsiControllerNumberプロパティ)とSCSIコントローラーの場所番号(hyperv.scsiLocationNumberプロパティ)の指定の有無により,SCSIコントローラーへの仮想ディスクの接続方法が異なります。

・SCSIコントローラーの番号とSCSIコントローラーの場所番号が両方指定されていない場合

 接続可能なSCSIコントローラーにHyper-Vサーバが自動的に仮想ディスクを接続します。

・SCSIコントローラーの番号だけ指定されている場合

 指定したSCSIコントローラーの番号で接続可能なSCSIコントローラーの場所番号(0〜63)のどれかにHyper-Vサーバが自動的に仮想ディスクを接続します。

・SCSIコントローラーの場所番号だけ指定されている場合

 指定したSCSIコントローラーの場所番号で接続可能なSCSIコントローラーの番号(0〜3)のどれかにHyper-Vサーバが自動的に仮想ディスクを接続します。

・SCSIコントローラーの番号とSCSIコントローラーの場所番号が両方指定されている場合

 指定したSCSIコントローラーの番号とSCSIコントローラーの場所番号に仮想ディスクを接続します。

利用場面

この部品は,仮想サーバの新規構築時やディスク増設時など,仮想サーバにデータディスクを追加する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

(1)Hyper-Vサーバの前提製品

 ・Windows Server 2012 Hyper-V,Windows Server 2012 R2 Hyper-V

(2)仮想サーバの前提OS

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

  ただし,Server Coreインストール環境は除く。

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

  ただし,Server Coreインストール環境は除く。

【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】

(1)仮想サーバ名はHyper-Vサーバ内で一意であること。

(2)仮想サーバに接続可能なSCSIコントローラーが存在すること。

注意事項

(1)指定したSCSIコントローラーの番号とSCSIコントローラーの場所番号が既に他の仮想ディスクの接続先として使用されている場合は異常終了します。

(2)第2世代の仮想サーバにはVHDXファイルだけ接続できます。VHDファイルを第2世代の仮想サーバに接続する場合,異常終了します。

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Modify VM,Hyper-V 2012

タスクログに表示される部品の名称

hyperv2012AttachVDisk

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

hyperv.vmName

仮想サーバ名

仮想サーバの名称を指定します(Hyper-Vにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。

− 

入力

○ 

hyperv.attachVHardDiskFilePath

接続する仮想ディスクファイルのパス

指定した仮想サーバと接続する仮想ディスクファイルのパスをフルパスで指定します。

− 

入力

○ 

hyperv.scsiControllerNumber

SCSIコントローラーの番号

仮想ディスクを追加する仮想サーバのSCSIコントローラーの番号を指定します。SCSIコントローラーの番号は,仮想サーバにSCSIコントローラーを追加した(Hyper-V マネージャーで表示する)順番を0から相対する整数値で指定してください。

− 

入力

△ 

hyperv.scsiLocationNumber

SCSIコントローラーの場所番号

仮想ディスクを追加する仮想サーバのSCSIコントローラーの場所番号を指定します。SCSIコントローラーの場所番号は,仮想サーバに追加したSCSIコントローラーの未使用の場所を整数値で指定してください。

− 

入力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

− 

hyperv.attachScsiControllerNumber

接続済みSCSIコントローラーの番号

仮想ディスクファイルを接続したSCSIコントローラーの番号を格納します。

− 

出力

− 

hyperv.attachScsiLocationNumber

接続済みSCSIコントローラーの場所番号

仮想ディスクファイルを接続したSCSIコントローラーの場所番号を格納します。

− 

出力

−