Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.2.8 ファイルのアップロード

機能

この部品は,Amazon S3環境にファイルをアップロードします。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・AWS操作サーバ(実行対象サーバ)

 AWS Tools for Windows PowerShell(以降,「AWS Tools」と呼ぶ)がインストールされているサーバです。本製品によりこのサーバに部品が転送され,実行されます。

この部品内のスクリプトでは,次に示すAWS Toolsのコマンドレットを実行します。

Write-S3Object -BucketName "バケット名(AWS.bucketNameプロパティ)の値"

        -Key "キー名(AWS.keyNameプロパティ)の値"

        -File "アップロードファイル名(AWS.uploadFileNameプロパティ)の値"

        -ServerSideEncryption "None|AES256"

        -StandardStorage|-ReducedRedundancyStorage

AWS Toolsのコマンドレットの詳細については,AWSドキュメントの「AWS Tools for Windows PowerShell Cmdlet Reference」を参照してください。

利用場面

この部品は,Amazon S3環境にファイルをアップロードする場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・AWS Tools for Windows PowerShell

 ・Microsoft .Net Framework 3.5以降

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

  ただし,Server Coreインストール環境は除く。

注意事項

(1) この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2) その他の注意事項については,AWSドキュメントの「AWS Tools for Windows PowerShell Cmdlet Reference」の注意事項を参照してください。

実行権限

(1) AWSにログインするIAMユーザーが,次に示すアクションを行えるようにポリシー設定されている必要があります。

 ・ファイルのアップロード

バージョン

02.00.00

部品のタグ

File Operations,AWS

タスクログに表示される部品の名称

awsUploadFile

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

AWS.accessKeyId

アクセスキーID

AWSに接続するためのアクセスキーIDを指定します。

− 

入力

○ 

AWS.secretAccessKey

シークレットアクセスキー

AWSに接続するためのシークレットアクセスキーを指定します。

− 

入力

○ 

AWS.region

リージョン

接続先となるAWSのリージョンを指定します。

− 

入力

○ 

AWS.bucketName

バケット名

バケット名を指定します。

− 

入力

○ 

AWS.keyName

キー名

アップロードしたあとにファイルに設定するキー名を指定します。

− 

入力

○ 

AWS.uploadFileName

アップロードファイル名

アップロードするファイルのファイル名をフルパスで指定します。

− 

入力

○ 

AWS.useReducedRedundancyStorage

低冗長化ストレージを使用

ファイルのアップロード先に低冗長化ストレージを使用する場合は"true"を指定します。"true"以外の場合は,アップロード先に標準ストレージを使用します。

− 

入力

△ 

AWS.useServerSideEncryption

サーバ側の暗号化を使用

ファイルをアップロードする際にサーバ側の暗号化を使用する場合は"true"を指定します。"true"以外の場合は,暗号化しません。

− 

入力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△