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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.2.1 AMIの作成

機能

この部品は,Amazon EC2環境で,インスタンスからAMI(Amazonマシンイメージ) を作成します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・AWS操作サーバ(実行対象サーバ)

 AWS Tools for Windows PowerShell(以降,「AWS Tools」と呼ぶ)がインストールされているサーバです。本製品によってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

・インスタンス

 Amazon EC2環境の仮想ホストのことで,一般的な仮想サーバのことです。

この部品内のスクリプトでは,次に示すAWS Toolsのコマンドレットを実行します。

・New-EC2Image -InstanceId "インスタンスID(AWS.instanceIdプロパティ)の値"

        -Name "AMI名(AWS.amiNameプロパティ)の値"

        -Description "AMIの説明(AWS.amiDescriptionプロパティ)の値"

        -NoReboot "インスタンス再起動抑止(AWS.instanceNoRebootプロパティ)の値"

        -Force

上記コマンドレットを実行したあと,作成したAMIの状態が"available"になることを確認します。

AWS Toolsのコマンドレットの詳細については,AWSドキュメントの「AWS Tools for Windows PowerShell Cmdlet Reference」を参照してください。

利用場面

この部品は,Amazon EC2環境でカスタマイズしたインスタンスからAMIを作成する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】/【実行対象システム内前提製品】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・AWS Tools for Windows PowerShell

 ・Microsoft .Net Framework 3.5以降

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ただし,Server Coreインストール環境は除く。

【実行対象システム内前提製品】

(1) インスタンスの前提OS

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1) インスタンスに関する条件

 ・使用するインスタンスの状態が"running"または"stopped"であること。

注意事項

(1) この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2) AMI名(AWS.amiNameプロパティ)には,作成済みのAMI名を指定しないでください。指定した場合,タスクが異常終了します。

(3) その他の注意事項については,AWSドキュメントの「AWS Tools for Windows PowerShell Cmdlet Reference」の注意事項を参照してください。

実行権限

(1) AWSにログインするIAMユーザーが,次に示すアクションを行えるようにポリシー設定されている必要があります。

 ・イメージの作成

バージョン

02.01.00

部品のタグ

Add VM Template,AWS

タスクログに表示される部品の名称

awsCreateImage

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

AWS.accessKeyId

アクセスキーID

AWSに接続するためのアクセスキーIDを指定します。

− 

入力

○ 

AWS.secretAccessKey

シークレットアクセスキー

AWSに接続するためのシークレットアクセスキーを指定します。

− 

入力

○ 

AWS.region

リージョン

接続先となるAWSのリージョンを指定します。

− 

入力

○ 

AWS.instanceId

インスタンスID

インスタンスのIDを指定します。

− 

入力

○ 

AWS.amiName

AMI名

作成するAMIの名称を指定します。

− 

入力

○ 

AWS.amiDescription

AMIの説明

作成するAMIに設定する説明を指定します。

− 

入力

△ 

AWS.instanceNoReboot

インスタンス再起動抑止

AMIを作成する前にインスタンスを停止しない場合は"true"を指定します。"true"以外の場合は,インスタンスをいったん停止してAMIを作成し,そのあと再起動します。

− 

入力

△ 

AWS.checkAmiCreationCount

AMIの作成完了の確認回数

AMIの作成が完了したか確認する際の確認回数を指定します。AMIの作成完了の確認間隔と組み合わせて最大待ち時間となります。

− 

入力

○ 

AWS.checkAmiCreationInterval

AMIの作成完了の確認間隔

AMIの作成が完了したか確認する際の確認間隔を秒単位で指定します。

− 

入力

○ 

AWS.amiIdOutput

AMI ID

作成したAMIのIDが格納されます。

− 

出力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△