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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.16.7 OSユーザーの追加 (Windows)

機能

Windows環境でOSユーザーを追加します。ローカルユーザーまたはドメインユーザーを作成できます。

指定したOSユーザーが既に存在する場合,処理をスキップします。(戻り値:0)

この部品では,次のサーバを前提とします。

・実行対象サーバ

 この部品を実行する対象となるサーバです。Windowsがセットアップされている必要があります。

作成するユーザー種別に応じてプロパティWindows.userTypeに以下の値を設定します。

ローカルユーザーを作成する場合:local

ドメインユーザーを作成する場合:domain

この部品の実行にはAdministratorユーザ(ビルトインAdministratorアカウント)が必要です。実行対象サーバにAdministratorユーザ(ビルトインAdministratorアカウント)が存在しない場合,または,無効の場合,システムアカウントで実行を行う部品「OSユーザーの追加 (Windows)(SYSTEM)」を実行してください。

利用場面

Windowsに対して運用に使用するユーザーを追加する場合などに使用できます。次の部品とあわせて使用することで,ユーザー追加作業を効率化することができます。

・osChangeGroup_Win

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 (1)JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

【実行対象サーバの使用条件】

なし。

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Configure OS,Windows

タスクログに表示される部品の名称

osAddUser_Win

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

common.osUserName

OSユーザー名

作成するOSユーザーのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

common.osUserPassword

OSユーザーのパスワード

作成するOSユーザーのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

common.osUserPasswordReEnter

OSユーザーのパスワード再入力

OSユーザーのパスワードを再入力します。

− 

入力

○ 

Windows.userType

OSユーザー種別

OSユーザーの種別をローカル(local)またはドメイン(domain)で指定します。domainの場合,操作対象サーバのドメインのプライマリドメインコントローラに対して操作を行います。このプロパティはWindowsだけで有効です。

local

入力

△ 

Windows.accountActive

OSユーザーを有効にするかどうか

OSユーザーのアカウントを有効にするかをtrue/falseで指定します。アカウントが無効(false)の場合,OSユーザーはサーバーにアクセスできません。

− 

入力

△ 

Windows.accountComment

OSユーザーに関する説明コメント

OSユーザーのアカウントに関する説明コメントを指定します。

− 

入力

△ 

Windows.countryCode

OSの国コード

OSユーザーのヘルプとメッセージに適用されるOSの国コードを指定します。値0はデフォルトの国コードを表します。

− 

入力

△ 

Windows.accountExpires

OSユーザーの有効期限

OSユーザーの有効期限の日付をDD/MM/YY形式で指定します。neverを指定すると,そのOSユーザーに有効期限は設定されません。

− 

入力

△ 

Windows.userFullName

OSユーザーのフルネーム

OSユーザー名ではなく,OSユーザーに設定する氏名の情報を指定します。

− 

入力

△ 

Windows.userHomeFolder

OSユーザーのホームフォルダ

OSユーザーのホームフォルダのフルパスを設定します。パスは存在している必要があります。

− 

入力

△ 

Windows.passwordChange

パスワード変更可否

OSユーザーが自分自身のパスワードを変更できるかどうかをtrueまたはfalseで指定します。

− 

入力

△ 

Windows.passwordRequest

OSユーザーのパスワードを必須とするか

OSユーザーにパスワードを必ず設定するかどうかをtrueまたはfalseで指定します。

− 

入力

△ 

Windows.userProfilePath

OSユーザーのログオンプロファイル

OSユーザーのログオンプロファイルへのパスをフルパスで指定します。

− 

入力

△ 

Windows.userScriptPath

OSユーザーのログオンスクリプト

OSユーザーのログオンスクリプトへのパスをフルパスで指定します。

− 

入力

△ 

Windows.userLogonTimes

OSユーザーがログオンできる時間帯

OSユーザーがログオンできる時間帯を指定します。

− 

入力

△ 

Windows.userComment

OSユーザーに関するユーザーコメント

OSユーザーのアカウントに関するユーザーコメントを指定します。

− 

入力

△ 

Windows.workstations

OSユーザーがネットワークにログオンできるサーバ

OSユーザーがネットワークにログオンできるサーバのホスト名を最大8台まで指定します。省略した場合,OSユーザーはどのサーバからでもログオンできます。

− 

入力

△ 

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△