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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.16.4 OSサービスのスタートアップ設定

機能

この部品は,Windowsの実行対象サーバにおいて,指定した起動方法でOSサービスのスタートアップの種類を設定します。

このドキュメント内で使用している用語を次に示します。

・OSサービス

 JP1/AOで実行するサービスと区別するため,Windowsのサービスを総称してOSサービスと記載します。

OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)に指定するOSサービスは,「コントロール パネル」−「管理ツール」−「サービス」の名前欄に表示される名称,サービス表示名になります。

OSサービスの起動方法(common.serviceStartupプロパティ)には,"delayed-auto"(遅延開始),"auto"(自動),"demand"(手動), "disabled"(無効)のいずれかを指定します。

この部品では,次のサーバを前提とします。

・実行対象サーバ

 この部品を実行する対象となるサーバです。

この部品内のスクリプトでは次に示す処理を行います。

・OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)に指定したOSサービス名にワイルドカード(*,?,[,])が使用されていないことを確認します。

・次のコマンドを実行します。

  sc config (sc GetDisplayName "OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)") start= "OSサービスの起動方法(common.serviceStartupプロパティ)"

 sc config,sc GetDisplayNameコマンドの詳細については,Microsoftのライブラリ内で記載している箇所を参照してください。

利用場面

OSサービスの起動方法を設定する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

【実行対象サーバの使用条件】

なし。

注意事項

(1) プロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。指定した場合,この部品が異常終了します。

(2) エージェントレス接続先に定義された接続ユーザーに,操作対象のOSサービスに対するアクセス許可が必要です。

(3) OSサービス名(common.serviceNameプロパティ)は完全名で指定してください。部分一致やワイルドカードによる指定はできません。

バージョン

02.00.01

部品のタグ

Control OS,Windows

タスクログに表示される部品の名称

osSetServiceStartup

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.serviceName

OSサービス名

スタートアップの種類を変更する対象サービス名

− 

入力

○ 

common.serviceStartup

OSサービスの起動方法

WindowsサービスのOS起動時の起動方法を指定します。delayed-auto (遅延起動),auto (自動起動),demand (手動起動),disabled (無効)のいずれかを指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

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