Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.16.1 CSVデータ取得

機能

この部品は,CSVファイルからデータを取得し出力プロパティに設定します。サポートするファイルは,拡張子がcsvのテキストファイルです。

次を満たすCSVファイルのデータの取得をサポートします。

・文字コードがMS932で記述され,改行コードがCR+LFであること。

指定した列(最大5列)のデータをコンマ(,)区切りで,出力プロパティに設定します。

CSVファイルの1行目は列名を記述してください。2行目からデータを記述してください。

(例1)

ホスト名

hostVM001

hostVM002

(例2)

ホスト名,コメント

hostVM001,#Comment1

hostVM002,#Comment2

読み込んだフィールドには次のチェックを行ないます。どれかの条件に当てはまると,部品はエラーとなります。

(a)フィールドまたは行が空(null)

(b)フィールドの文字列長が256文字より大きい

(c)フィールドに以下の特殊記号を含む

 「,」,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「`」,「%」,両端以外の「"」

 および末尾の「¥」

(d)フィールドに制御文字(0x00〜0x1f)を含む

出力情報は指定した列ごとに出力します。いずれかの列で

(フィールドの文字列の合計値)+データ行数

が1017文字を超えると,エラーとなります。

利用場面

管理CSVファイルからデータを取得し,サービスの入力値として利用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 (1)JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

 (1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 (2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 (3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 (4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

【実行対象サーバの使用条件】

なし。

注意事項

(1)ODBCドライバの制限により,CSVファイル名には「[」,「]」,「!」は使用できません。

(2)CSVファイルのデータのIPアドレスは「"」で囲んでください。「"」で囲まない場合,数値型データとして誤認識され,正常に値を取得できないことがあります。

(3)ファイル読み込み時のリトライ回数には0以上32767以下の整数値を指定してください。範囲外の値を指定すると部品は異常終了します。

(4)ファイル読み込み時のリトライ間隔には1以上60以下の整数値を指定してください。範囲外の値を指定すると部品は異常終了します。

(5)フィールドの文字列長は255バイト以内にしてください。256バイト以上だった場合,ODBCドライバが正常に値を取得できずに,部品が異常終了する場合があります。

(6)この部品を同一ファイルに対して同時に実行した場合,ファイルのアクセスに失敗する場合があります。この場合,リトライ回数とリトライ間隔を調整して,エラーを回避できるまでリトライを実施してください。

(7)エージェントレス接続先設定の認証情報に設定したユーザーがビルトインAdministratorではない場合,以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

・WindowsのUAC機能が完全に無効化されている。

・エージェントレス接続先の機器にて,エージェントレス接続先設定の認証情報に設定されたユーザーに対するRDPセッションが確立されている。

実行権限

Administrators 権限

バージョン

02.00.01

部品のタグ

Gather OS information,Windows

タスクログに表示される部品の名称

osReadSpreadSheet

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

14

異常(ユーザーミス) ファイルアクセス不可

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

42

異常(部品内でエラーを検知) 内部エラー(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.fileName

ファイル名

ファイル名を指定します。

− 

入力

○ 

odbc.Column1

列番号1

取得するデータの列番号を指定します。

− 

入力

○ 

odbc.Column2

列番号2

取得するデータの列番号を指定します。

− 

入力

△ 

odbc.Column3

列番号3

取得するデータの列番号を指定します。

− 

入力

△ 

odbc.Column4

列番号4

取得するデータの列番号を指定します。

− 

入力

△ 

odbc.Column5

列番号5

取得するデータの列番号を指定します。

− 

入力

△ 

odbc.fileOpenRetryCount

ファイル読み込み時のリトライ回数

ファイルの読み込みに失敗した場合のリトライ回数を指定します。ファイル読み込み時のリトライ間隔と組み合わせて最大待ち時間となります。"0"を指定した場合はリトライしません。

20

入力

○ 

odbc.fileOpenRetryInterval

ファイル読み込み時のリトライ間隔

ファイルの読み込みに失敗した場合のリトライ間隔を秒単位で指定します。

5

入力

○ 

odbc.OutputValue1

データ1

取得したデータを設定します。

− 

出力

△ 

odbc.OutputValue2

データ2

取得したデータを設定します。

− 

出力

△ 

odbc.OutputValue3

データ3

取得したデータを設定します。

− 

出力

△ 

odbc.OutputValue4

データ4

取得したデータを設定します。

− 

出力

△ 

odbc.OutputValue5

データ5

取得したデータを設定します。

− 

出力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△