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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.14.1 TELstaffによる通知

機能

この部品は,Windowsの実行対象サーバで,TELstaffによる通知を行います。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・実行対象サーバ

 この部品を実行する対象となるサーバです。

この部品内のスクリプトでは次に示す処理を行います。

・次のコマンドを実行します。

 teldial

   -ni "連絡網ID(TELstaff.contactNetworkIDプロパティ)の値"

  [-fm "メール通知文ファイル(TELstaff.notificationFileMailプロパティ)の値"]

  [-fv "電話通知文ファイル(TELstaff.notificationFileVoiceプロパティ)の値"]

  [-u "ユーザー付加情報(TELstaff.UserInformationプロパティ)の値"]

 teldialコマンドは標準出力と標準エラー出力を出力しません。また,戻り値は通知の成否ではなく,コマンド受付の成否までになります。

 このため,通知の成否についてはTELstaffのログビューアなどで確認する必要があります。

 また,teldialコマンドを連続実行すると,TELstaffの発信制限機能によってコマンドの戻り値が0以外になる場合がありますが,この部品はteldialコマンドの戻り値を参照せず,連続実行しても発信制限機能によってエラーになることはありません。発信制限の発生状況についてもTELstaffのログビューアで確認してください。

 teldialコマンドの詳細については,TELstaffのマニュアルを参照してください。

利用場面

システムの障害などをオペレータへ通知したい場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・JP1/TELstaff 11-00以降

【実行対象サーバの稼働OS】

 (1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 (2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 (3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 (4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

注意事項

(1) この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2) その他の注意事項については,TELstaffマニュアルの同コマンドの注意事項を参照してください。

実行権限

Administratorsグループに属するユーザーであること。

バージョン

02.01.00

部品のタグ

Control JP1,TELstaff,Windows

タスクログに表示される部品の名称

TELstaffDial

戻り値

戻り値

説明

0

正常

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

TELstaff.contactNetworkID

連絡網ID

TELstaffで定義されている連絡網IDを指定します。

− 

入力

○ 

TELstaff.notificationFileMail

メール通知文ファイル

実行対象サーバのメール通知文ファイル名(メールで送信するメッセージテキストを格納したファイル名)を,フルパスで指定します。指定しなかった場合には,標準提供の通知文ファイルを使用します。

− 

入力

△ 

TELstaff.notificationFileVoice

電話通知文ファイル

実行対象サーバの電話通知文ファイル名(電話で音声通知するメッセージテキストを格納したファイル名)を,フルパスで指定します。指定しなかった場合には,標準提供の通知文ファイルを使用します。

− 

入力

△ 

TELstaff.UserInformation

ユーザー付加情報

通知文ファイル(通知するメッセージテキスト)中の~UserInformation~ 変数と置き換えられます。「;」(半角セミコロン)で区切ると,複数行に分割できます。

− 

入力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△