Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.13.34 プロセスの情報取得

機能

この部品は,WindowsまたはUNIXの実行対象サーバにおいて,指定したプロセスの情報を出力プロパティに設定します。指定したプロセスが複数存在する場合はプロセス開始時刻の古い順にソートし,1プロセスごとにひとつの出力プロパティに設定します。

プロセスの情報は最大で20個まで出力プロパティに設定できます。20個を超えた場合は,プロセス数取得上限フラグ(common.processOverflowFlagプロパティ)に"true"を,それ以外の場合は"falseを設定します。

個々の出力プロパティに設定するプロセスの情報の項目は次のようになります。

<プロセス名>,<プロセスID>,<プロセス開始時刻>

この部品では,次のサーバを前提とします。

・実行対象サーバ

 この部品を実行する対象となるサーバです。

この部品内のスクリプトでは次に示す処理を行います。

・次のコマンドを実行します。

-Windows

Get-Process -Name "プロセス名(common.processNameプロパティ)"

  Get-Processコマンドレットの詳細については,Microsoftのライブラリ内で記載している箇所を参照してください。

-UNIX

 ps --sort start_time --format comm,pid,start_time -C "プロセス名(common.processNameプロパティ)"

 psコマンドの詳細については,OSのmanコマンドで取得できるコマンド情報を参照してください。

・取得したプロセスの情報をプロセス開始時刻の古い順に1行(1プロセス)ずつ,プロセス情報[x](common.processInfo[x]プロパティ)*に設定します。

*:[x]は1から20の整数

利用場面

障害時にプロセスの情報を確認する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

(8) CentOS 6 (64-bit x86_64)

(9) CentOS 7 (64-bit x86_64)

(10) CentOS 8 (64-bit x86_64)

(11) Oracle Linux 8 (64-bit x86_64)

【実行対象サーバの使用条件】

なし。

注意事項

(1) 部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2) プロセス名(common.processNameプロパティ)にワイルドカードによる指定はできません。

(3) 実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合,上位の権限を持つユーザーのプロセス開始時刻は取得できません。時刻が取得できなかったプロセスは,時刻を取得したプロセスを格納したプロセス情報プロパティ以降のプロセス情報プロパティに格納します。

バージョン

02.00.01

部品のタグ

Gather OS information,Windows,Linux

タスクログに表示される部品の名称

osGetProcessInfo

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.processName

プロセス名

プロセスの情報を取得するプロセス名を指定します。

− 

入力

○ 

common.processInfo1

プロセス情報1

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo2

プロセス情報2

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo3

プロセス情報3

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo4

プロセス情報4

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo5

プロセス情報5

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo6

プロセス情報6

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo7

プロセス情報7

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo8

プロセス情報8

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo9

プロセス情報9

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo10

プロセス情報10

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo11

プロセス情報11

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo12

プロセス情報12

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo13

プロセス情報13

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo14

プロセス情報14

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo15

プロセス情報15

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo16

プロセス情報16

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo17

プロセス情報17

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo18

プロセス情報18

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo19

プロセス情報19

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processInfo20

プロセス情報20

取得したプロセス情報を設定します。

− 

出力

△ 

common.processOverflowFlag

プロセス数取得上限フラグ

取得したプロセス数が21個以上の場合はtrue,それ以外はfalseを設定します。

− 

出力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△