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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.13.25 ファイルの文字エンコード変換

機能

この部品は,対象のテキストファイルを指定した変換前の文字エンコードで読み込み,指定した変換後の文字エンコードで別のテキストファイルに出力します。

対象ファイルパス(common.targetFilePathプロパティ)には,ワイルドカードを使用したファイルのパスは指定できません。

文字エンコード種別(変換前)(common.characterEncodingFromプロパティ)に指定された文字エンコード種別で対象ファイルパス(common.targetFilePathプロパティ)に指定されたファイルを読み込み,出力ファイルのパス(common.outputFilePathプロパティ)に指定されたパスに文字エンコード種別(変換後)(common.characterEncodingToプロパティ)に指定された文字エンコード種別でファイルを出力します。

出力先ファイルパス(common.outputFilePathプロパティ)に指定されたパスにフォルダが存在しない場合,フォルダを作成します。

また,出力ファイルのパス(common.outputFilePathプロパティ)に指定したパスに既にファイルが存在する場合は,部品は異常終了します。

指定できるエンコード種別は"JIS","SJIS","EUC-JP","UTF-8"の4種類です。これ以外のエンコード種別を指定した場合は,部品は異常終了します。また,文字エンコード種別(変換後)(common.characterEncodingToプロパティ)に"UTF-8"を指定した場合は,BOM無しでテキストファイルに出力します。

利用場面

OS間のファイル移動などの際に,特定の文字エンコード種別で出力されたファイルを,移動先で使用できる文字エンコード種別へ変換したい場合などに使用します。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

(8) CentOS 6 (64-bit x86_64)

(9) CentOS 7 (64-bit x86_64)

(10) CentOS 8 (64-bit x86_64)

(11) Oracle Linux 8 (64-bit x86_64)

【実行対象サーバの使用条件】

なし。

注意事項

(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2)変換する文字エンコード種別によっては,OS間で文字コードが異なり,文字化けする場合があります。

(3)実行対象サーバがUNIXの場合,BOM有りのUTF-8のテキストファイルを変換前の対象ファイルに指定しないでください。その場合,部品が異常終了したり,変換後のテキストファイルが文字化けする場合があります。

(4)対象のファイルパス(common.targetFilePathプロパティ)で指定したファイルが空の場合,実行対象サーバがWindowsの場合は出力ファイルのパス(common.outputFilePathプロパティ)で指定した場所に空ファイルを作成し,UNIXの場合はファイルの作成を行いません。

(5)文字エンコード種別の変換対象として機種依存文字および文字エンコード種別の範囲外の文字を指定しないでください。その場合,部品が異常終了したり,変換後のテキストファイルが文字化けする場合があります。

(6)対象のファイルパス(common.targetFilePathプロパティ)で指定したファイル内の文字の文字エンコード種別と文字エンコード種別(変換前)(common.characterEncodingFrom)で指定した文字エンコード種別は同一のものを指定してください。別の文字エンコード種別を指定した場合,部品が異常終了したり,文字化けが発生するおそれがあります。

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Control OS,Windows,Linux

タスクログに表示される部品の名称

osConvertFileCharacterEncoding

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.targetFilePath

対象ファイルのパス

対象ファイルをフルパスで指定します。

− 

入力

○ 

common.characterEncodingFrom

文字エンコード種別(変換前)

変換対象ファイルの文字エンコード種別として"JIS","SJIS","EUC-JP","UTF-8"のどれかを指定します。

− 

入力

○ 

common.characterEncodingTo

文字エンコード種別(変換後)

変換後の文字エンコード種別として"JIS","SJIS","EUC-JP","UTF-8"のどれかを指定します。

− 

入力

○ 

common.outputFilePath

出力ファイルのパス

出力するファイルをフルパスで指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

−