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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.13.17 サーバのシャットダウン

機能

WindowsまたはLinux環境において,サーバのシャットダウンを実行します。

この部品では,次のサーバを前提とします。

・実行対象サーバ

 この部品を実行する対象となるサーバです。

実行対象サーバのOS種別に応じたshutdownコマンドを使用して,シャットダウン(電源オフ)を実行します。

プロパティ設定の留意点を次に示します。

(1) シャットダウン理由(Windows.shutdownReasonプロパティ)には次のコードを指定します。これ以外の独自のコードを使用したい場合は,Microsoftサポートなどを参照してください。

 コード  意味

  0:0  その他 (計画済)

  1:1  ハードウェア: メンテナンス (計画済)

  1:2  ハードウェア: インストール (計画済)

  2:2  オペレーティング システム: 回復 (計画済)

  2:3  オペレーティング システム: アップグレード (計画済)

  2:4  オペレーティング システム: 再構成 (計画済)

  2:16  オペレーティング システム: Service pack (計画済)

  2:17  オペレーティング システム: ホットフィックス (計画済)

  2:18  オペレーティング システム: セキュリティ フィックス (計画済)

  4:1  アプリケーション: メンテナンス (計画済)

  4:2  アプリケーション: インストール (計画済)

  5:19  セキュリティの問題 (計画済)

  7:0  レガシ API シャットダウン (計画済)

利用場面

この部品は,計画停電時やプログラムの更新ファイル適用時において,サーバを停止する場合などに利用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

 なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

 (1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 (2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 (3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 (4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

 (5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

 (6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

 (7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

 (8) CentOS 6 (64-bit x86_64)

 (9) CentOS 7 (64-bit x86_64)

 (10) CentOS 8 (64-bit x86_64)

 (11) Oracle Linux 8 (64-bit x86_64)

【実行対象サーバの使用条件】

 なし。

注意事項

(1) 実行対象サーバの稼働OSとは関係なく,他のユーザーがログインしていても強制的にシャットダウンを実行します。他のユーザーの作業内容を保存できません。

(2) この部品は実行対象サーバでOSのshutdownコマンドが実行された時点で完了するため,この部品とシャットダウン処理は非同期に動作します。

(3) 実行対象サーバでOSのshutdownコマンドが実行されてからシャットダウン処理が始まるまでに,JP1/AOのシャットダウン事前処理のため,一定の待ち時間が発生します。所要時間は,実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合は180秒,Linuxの場合は1秒です。

(4) 実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合,プロパティには「"」(ダブルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。指定した場合,この部品が異常終了します。

(5) 実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合,シャットダウン理由(Windows.shutdownReasonプロパティ)およびシャットダウン理由コメント(Windows.shutdownReasonCommentプロパティ)は必ず指定してください。指定していない場合,この部品が異常終了します。

(6) 実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合,この部品で登録されるOSのイベントログの仕様はshutdownコマンドの仕様に従います。

(7) 実行対象サーバの稼働OSがWindowsの場合,この部品は環境変数"SystemRoot"を参照して"shutdown.exe"を呼び出すため,実行対象サーバにおいてこの環境変数がOSインストール時から変更された場合,この部品が異常終了することがあります。

(8) この部品でエラーが発生した場合は,タスクログのshutdownコマンドのメッセージに従って対処してください。

実行権限

Windowsの場合:Administrator権限

Linuxの場合:root権限

バージョン

02.01.00

部品のタグ

Control OS,Windows,Linux

タスクログに表示される部品の名称

osShutdownServer

戻り値

戻り値

説明

0

正常

0以外

異常(エラー内容はタスクログで確認) shutdownコマンド異常終了

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

Windows.shutdownReason

シャットダウン理由:Windows固有

実行対象サーバのOSがWindowsの場合に,シャットダウンの理由を「x:y」の形式で指定します。OSがWindowsの場合は必須です。Linuxの場合は指定しても無視されます。

0:0

入力

△ 

Windows.shutdownReasonComment

シャットダウン理由コメント:Windows固有

実行対象サーバのOSがWindowsの場合に,シャットダウンの理由コメントを511文字以内で指定します。OSがWindowsの場合は必須です。Linuxの場合は指定しても無視されます。

Server shutdown was done by this product.

入力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△