4.12.4 バックアップポリシー(VMware)の属性変更
機能
この部品は,JP1/VERITAS NetBackupと連携し,ポリシー形式を「VMware」として,指定したバックアップポリシーの属性を変更します。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・JP1/VERITAS NetBackup(実行対象サーバ)
JP1/VERITAS NetBackup(マスターサーバ)が動作するサーバです。本製品によってこのサーバに部品が転送され,実行されます。
この部品内のスクリプトでは,次に示すコマンドを実行します。
・bpplinfo "バックアップポリシー名(JP1VERITAS.backupPolicyNameプロパティ)の値"
-modify
-use_virtual_machine 1(固定)
-alt_client_name "代替クライアント名(JP1VERITAS.altClientNameプロパティ)の値"
-snapshot_method_args "[file_system_optimaization="削除されたブロックの除外有効化(JP1VERITAS.fileSystemOptプロパティ)の値"]
,[snapact="孤立スナップショットの処理(JP1VERITAS.snapActプロパティ)の値"]
,[Virtual_machine_backup="VMバックアップからのリカバリ有効化(JP1VERITAS.vmBackupプロパティ)の値"]
,[nameuse="プライマリVM識別子(JP1VERITAS.nameUseプロパティ)の値"]
,[exclude_swap="スワップおよびページングファイルの除外(JP1VERITAS.excludeSwapプロパティ)の値"]
,[trantype="トランスポートモード(JP1VERITAS.tranTypeプロパティ)の値"]
,drive_selection=0(固定)
,enable_vCloud=0(固定)
,multi_org=0(固定)
,disable_quiesce=0(固定)
,skipnodisk=0(固定)
,post_events=1(固定)
,ignore_irvm=0(固定)
,rLim=10(固定)
,rTO=0(固定)
,rHz=10(固定)"
JP1/VERITAS NetBackupのbpplinfoコマンドの詳細については,JP1/VERITAS NetBackupマニュアルの同コマンドを参照してください。
利用場面
バックアップポリシーを作成・設定は,次の部品を使って使用できます。
・バックアップポリシーの作成
・バックアップポリシーの初期化
・バックアップポリシーの属性変更
・バックアップポリシーへのスケジュール追加
・バックアップポリシーへのスケジュール属性変更
・バックアップポリシーへのクライアント追加
・バックアップポリシーへのファイルリスト追加
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 11-00以降
【実行対象サーバ内前提製品】
(1) JP1/VERITAS NetBackup 7.6,7.7
(2) JP1/VERITAS NetBackup 8.0,8.1,8.2,8.3
(3) JP1/VERITAS NetBackup 9.0,9.1
【実行対象サーバの稼働OS】
(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter
(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter
【実行対象システム内前提製品の使用条件】
特になし。
注意事項
(1) この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。
(2) バックアップポリシー名(JP1VERITAS.backupPolicyNameプロパティ)には,半角英数字および「.」,「-」,「+」,「_」は指定可能です。但し,先頭および末尾に「.」,「-」を指定した場合および指定可能文字以外を指定した場合,タスクが異常終了します。
(3) その他の注意事項については,JP1/VERITAS NetBackupマニュアルの同コマンドの注意事項を参照してください。
実行権限
Administratorsグループに属するユーザーであること。
バージョン
02.01.00
部品のタグ
Control JP1,VERITAS,Windows
タスクログに表示される部品の名称
jp1veritasUppdatePolicy_VMware
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
21 |
異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知) |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
JP1VERITAS.backupPolicyName |
バックアップポリシー名 |
バックアップポリシー名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
JP1VERITAS.altClientName |
代替クライアント名 |
VMware バックアップホスト(NetBackup アクセスホスト)を指定します。特定のバックアップホストまたはMEDIA_SERVERを指定できます。 |
− |
入力 |
○ |
JP1VERITAS.fileSystemOpt |
削除されたブロックの除外有効化 |
ポリシーGUIの[VMware]での「削除されたブロックのエクスクルード (Exclude deleted blocks)」オプションを有効にする場合は1,無効にする場合は0を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1VERITAS.snapAct |
孤立スナップショットの処理 |
ポリシーGUIの[VMware]での「孤立スナップショットの処理 (Orphaned snapshot handling)」オプションの値を0(無視),1(中止),2(NetBackup削除)で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1VERITAS.vmBackup |
VMバックアップからのリカバリ有効化 |
ポリシーGUIの[VMware]での「VM バックアップからのファイルリカバリを有効にする (Enable file recovery from VM backup)」オプションの値を1(無効),2(有効)で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1VERITAS.nameUse |
プライマリVM識別子 |
ポリシーGUIの[VMware]での「プライマリ VM 識別子(Primary VM identifier)」オプションの値を0(VMホスト名),1 (VM表示名),2(VM BIOS UUID),3(VM DNS名),4(VMのインスタンスUUID)で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1VERITAS.excludeSwap |
スワップおよびページングファイルの除外 |
ポリシーGUIの[VMware]での「スワップおよびページングファイルのエクスクルード (Exclude swapand paging files)」オプションを有効にする場合は1,無効にする場合は0を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1VERITAS.tranType |
トランスポートモード |
ポリシーGUIの[VMware]での「トランスポートモード(Transport modes)」オプションの値をsan,hotadd,nbdまたはnbdsslで指定します。複数指定する場合は":"(コロン)で区切ります。 |
− |
入力 |
△ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |