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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


3.15.2 仮想サーバスペック変更(CPU,メモリ)

機能

VMware vSphere環境の仮想サーバのリソース(CPU,メモリ,ディスクI/O)に関して,指定のあった項目の設定を変更します。

CPU数とは,VMware vCenter Server 4.1以前では仮想プロセッサ数,VMware vCenter Server 5.0以降では仮想ソケット数×ソケット当たりのコア数を指します。11-11以前では「ソケット当たりのコア数」は1固定のため,CPU数は仮想ソケット数と同じ値でしたが,11-12以降では「ソケット当たりのコア数」を変更可能です。変更する場合は,コア数設定オプション(vmware.setCoresOptionプロパティ)に"true"を指定してください。

また,上記の理由によって,vmware.cpuNumプロパティの表示名を変更しています。11-11以前では「CPU数」でしたが,11-12以降では「CPUソケット数」としています。

このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。

・vCenterサーバ

 VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。

・vCenter操作サーバ

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。

・仮想サーバ

 vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)によって管理されている仮想サーバです。

処理の概要を次に示します。

(1) 仮想サーバの電源状態を取得します。

(2) 仮想サーバの電源状態がOFFになっていることを確認します。

 電源状態がOFFでない場合は,ユーザー応答待ち部品を実行して,電源をOFFにするか・しないかを確認します。

 ユーザー応答待ち部品のメール送信先/送信内容,タイムアウト,画面表示内容はModify権限のユーザーが設定できます。

 ユーザー応答待ちのGUIで"Shutdown"を選択した場合は,仮想サーバのシャットダウンを行います。

 "Cancel"を選択するか,応答待ちがタイムアウトになった場合は,仮想サーバには操作を行なわずにサービスが異常終了します。

 仮想サーバを停止する際には,vmware.checkPowerStateIntervalプロパティに指定した秒数待ち合わせ,電源状態がOFFになることを確認する動作を,vmware.checkPowerStateCountプロパティに指定した回数繰り返します。デフォルトの値で不都合がある場合,利用している環境に合わせて調整してください。

(3) 仮想サーバのリソース(CPU数,メモリ容量)を変更します。

(4) 仮想サーバのCPU,メモリについて「制限」「予約」「シェアレベル」を,ディスクについて「シェアレベル」を設定します。

 制限を解除する場合は,-1を指定してください。

 制限についてCPUは100MHz未満,メモリは100MB未満を指定するとタスクの実行が異常終了します。制限が低すぎると,OSの起動や業務の実行に影響が考えられます。OSのシステム要件や用途にあわせてリソースの制限を設定してください。

 メモリの予約では仮想サーバに割り当てられているメモリ容量以内の値を指定してください。割り当てられているより多くのメモリ容量を指定するとタスクの実行が異常終了します。

 ディスクのシェアレベルを指定する場合,仮想ディスク名を省略すると仮想サーバに接続されているすべてのディスクのシェアレベルを変更します。仮想ディスク名を指定することで,指定した仮想ディスクのシェアレベルを変更することができます。

なお,仮想サーバ名プロパティ(vmware.vmName)に指定できる最大の文字数は60文字です。

前提条件

【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 12-00以降

【サービステンプレート実行システム内前提製品】

(1)vCenterサーバの前提製品

 ・VMware vCenter Server 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0,4.1,4.0

(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)

 ・VMware vSphere ESXi 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0 またはVMware ESX Server 4.1,4.0

(3)vCenter操作サーバの前提製品

 ・VMware vSphere PowerCLI 6.3 Release1,6.0 Release3,6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0

 ・VMware PowerCLI 6.5 Release1

 ・VMware PowerCLI 6.5.1,6.5.4

 ・VMware PowerCLI 10.1.0,10.1.1,11.3.0,12.0.0,12.1.0

【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】

(1)仮想サーバの前提OS

vCenterサーバの前提製品/仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)/vCenter操作サーバの前提製品がサポートする構成の範囲で,次のOSがサポート範囲です。

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2019 Standard/Datacenter

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)(vCenter4.1以降。vCenter4.0では未サポート)

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

 ・CentOS 6 (64-bit x86_64)

 ・CentOS 7 (64-bit x86_64)

 ・CentOS 8 (64-bit x86_64)

(2)vCenter操作サーバの前提OS

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2019 Standard/Datacenter

【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】

(1)VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)がVMware vCenter Serverで管理されていること。

(2)仮想サーバ名はvCenterサーバ内で一意になるようにしてください。

(3)対象となる仮想サーバに,VMwareToolsがインストールされていること。

注意事項

(1)同一の仮想サーバに対して,このサービスを複数同時に実行しないでください。

(2)UserResponseplugin.dialogTextにHTMLタグを指定する場合,指定できるタグおよび属性はユーザー応答待ち部品と同じです。詳細については,本製品マニュアルの「ユーザー応答待ち部品」について説明しているトピックを参照してください。

(3)コア数設定オプション(vmware.setCoresOptionプロパティ)に"true"以外を指定した場合,対象となる仮想サーバの,ソケット当たりのコア数を1に設定しておいてください。ソケット当たりのコア数を1以外に設定した仮想サーバに対してCPUソケット数を変更した場合,次の現象が発生する場合があります。

・CPU数がコア数の倍数にならないため,仮想サーバが起動しない。

・仮想サーバは起動したが,期待するリソース値になっていない。

(4)CPUソケット数(vmware.cpuNumプロパティ),CPUのソケット当たりのコア数(vmware.cpuCoresPerSocketプロパティ)およびメモリ容量(vmware.memoryMBプロパティ)は,前提製品のバージョンによって指定できる値が異なります。前提製品における制限を確認して指定してください。

(5)メモリの予約では,仮想サーバに割り当てられているメモリ容量以内の値を指定してください。割り当てられているより多くのメモリ容量を指定するとタスクの実行が異常終了します。

(6)CPU,メモリの制限はOSの要件や用途にあわせて指定してください。

(7)CPUおよびメモリについて,制限より多くのリソースを予約することはできません。

(8)vmware.vHardDiskNameプロパティに複数の仮想ディスクを指定した場合,1台でもディスクシェアレベルの変更処理が失敗するとタスクが異常終了します。

実行権限

(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,次の権限が必要です。

 システム管理者ロール

バージョン

03.00.01

タグ

Modify VM,VMware vSphere

プロパティ一覧

プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。

プロパティグループ

説明

初期表示

仮想システム環境情報

VMware vCenter Serverの情報を指定してください。

表示されます。

仮想サーバ情報

仮想サーバのスペックを指定してください。

表示されます。

仮想サーバのリソース構成情報

仮想サーバのリソースの構成を指定してください。

表示されます。

ユーザー応答待ちオプション

仮想サーバが起動していた場合のユーザー応答のためのオプションです。必要に応じて変更してください。

表示されません。

実行時オプション

仮想サーバの停止を行う場合の状態確認に関するプロパティです。必要に応じて変更してください。

表示されません。

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

(凡例)

○:プロパティの指定は必須です。

△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

vmware.targetHost

VMware vCenter操作サーバのホスト名

VMware vCenter Serverを操作するサーバ(vSphere PowerCLIインストール済みサーバ)のホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

vmware.vCenterServerName

vCenterサーバ名

VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

vmware.userName

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

vmware.password

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

vmware.portNumber

VMware vCenter Server接続用ポート番号

VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。

入力

無効

△ 

仮想システム環境情報

vmware.protocol

VMware vCenter Server接続用プロトコル

VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

UserResponsePlugin.toAddress

TOメールアドレス

ユーザー応答待ちになった場合のメール通知の宛先メールアドレス(TO)を指定します。複数のアドレスを指定する場合は,「,」で区切って指定してください。例:mailA,mailB

入力

無効

△ 

ユーザー応答待ちオプション

UserResponsePlugin.ccAddress

CCメールアドレス

ユーザー応答待ちになった場合のメール通知の宛先メールアドレス(CC)を指定します。複数のアドレスを指定する場合は,「,」で区切って指定してください。例:mailA,mailB

入力

無効

△ 

ユーザー応答待ちオプション

UserResponsePlugin.bccAddress

BCCメールアドレス

ユーザー応答待ちになった場合のメール通知の宛先メールアドレス(BCC)を指定します。複数のアドレスを指定する場合は,「,」で区切って指定してください。例:mailA,mailB

入力

無効

△ 

ユーザー応答待ちオプション

UserResponsePlugin.mailSubject

メール件名

ユーザー応答待ちになった場合のメール通知のメールの件名を指定します。

入力

無効

△ 

ユーザー応答待ちオプション

UserResponsePlugin.mailBody

メール本文

ユーザー応答待ちになった場合のメール通知のメール本文を指定します。

入力

無効

△ 

ユーザー応答待ちオプション

UserResponsePlugin.encodeType

エンコード種別

ユーザー応答待ちになった場合のメール通知のエンコード種別を指定します。指定可能なエンコード名は次のとおりです。us-ascii,iso-2022-jp,shift_jis,euc-jp,utf-8。指定しなかった場合には,utf-8で送信されます。

入力

無効

△ 

ユーザー応答待ちオプション

UserResponsePlugin.dialogText

応答入力画面の補足情報

ユーザー応答待ちになった場合の応答入力ダイアログに表示する補足情報を指定します。テキスト形式,またはHTML形式で指定できます。指定可能なHTMLタグは,アンカータグ,ボールドタグ,ブレークタグ,フォントタグ,イタリックタグ,下線タグです。

入力

無効

△ 

ユーザー応答待ちオプション

UserResponsePlugin.responseTimeOut

応答タイムアウト時間(分)

ユーザー応答待ちになった場合の応答がタイムアウトする時間を分単位で指定します。応答タイムアウト時間が過ぎると,サービスが異常終了します。

入力

無効

○ 

ユーザー応答待ちオプション

vmware.checkPowerStateCount

電源状態の確認回数

仮想サーバの停止を確認する際の,電源状態の確認回数を指定します。電源状態の確認間隔と組み合わせて最大待ち時間となります。

入力

無効

○ 

実行時オプション

vmware.checkPowerStateInterval

電源状態の確認間隔

仮想サーバの停止を確認する際の,電源状態の確認間隔を秒単位で指定します。

入力

無効

○ 

実行時オプション

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

vmware.vmName

仮想サーバ名

仮想サーバの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。

入力

無効

○ 

仮想サーバ情報

vmware.cpuNum

CPUソケット数

仮想サーバに設定するCPUの仮想ソケット数を指定します。CPUソケット数・メモリ容量は,少なくともどちらか一つは指定してください。CPUソケット数とソケット当たりのコア数を掛けた値が仮想サーバのCPU数となります。

入力

無効

△ 

仮想サーバ情報

vmware.setCoresOption

コア数設定オプション

仮想サーバのCPUのソケット当たりのコア数を設定する場合に"true"を指定します。"true"以外の場合はコア数を設定しません。サービス詳細説明の注意事項を参照してください。

入力

無効

△ 

仮想サーバ情報

vmware.numCoresPerSocket

ソケット当たりのコア数

コア数設定オプションに"true"を指定した場合に,仮想サーバに設定するCPUのソケット当たりのコア数を指定します。このプロパティを指定する場合は,CPUソケット数も指定してください。CPUソケット数とソケット当たりのコア数を掛けた値が仮想サーバのCPU数となります。

入力

無効

△ 

仮想サーバ情報

vmware.memoryMB

メモリ容量(MB)

仮想サーバに設定するメモリ容量をMB単位で指定します。CPUソケット数・メモリ容量は,少なくともどちらか一つは指定してください。

入力

無効

△ 

仮想サーバ情報

vmware.cpuSharesLevel

CPUのシェアレベル

同一の親を持つ仮想サーバ間における相対的なCPUリソースの優先度を指定します。

入力

無効

△ 

仮想サーバのリソース構成情報

vmware.cpuReservationMHz

CPUの予約 (MHz)

仮想サーバが予約するCPUリソースをMHz単位で指定します。

入力

無効

△ 

仮想サーバのリソース構成情報

vmware.cpuLimitMHz

CPUの制限 (MHz)

仮想サーバが使用するCPUリソースの上限値をMHz単位で指定します。100MHz未満の値を指定するとタスクの実行が異常終了します。ただし,-1を指定すると制限を解除します。

入力

無効

△ 

仮想サーバのリソース構成情報

vmware.memSharesLevel

メモリのシェアレベル

同一の親を持つ仮想サーバ間における相対的なメモリリソースの優先度を指定します。

入力

無効

△ 

仮想サーバのリソース構成情報

vmware.memReservationMB

メモリの予約 (MB)

仮想サーバが予約するメモリリソースをMB単位で指定します。

入力

無効

△ 

仮想サーバのリソース構成情報

vmware.memLimitMB

メモリの制限 (MB)

仮想サーバが使用するメモリリソースの上限値をMB単位で指定します。100MB未満の値を指定するとタスクの実行が異常終了します。ただし,-1を指定すると制限を解除します。

入力

無効

△ 

仮想サーバのリソース構成情報

vmware.diskSharesLevel

ディスクのシェアレベル

ストレージのI/Oリソースに対する仮想サーバの相対的な優先度を指定します。

入力

無効

△ 

仮想サーバのリソース構成情報

vmware.vHardDiskName

仮想ディスク名

シェアレベルを変更する仮想ディスクを指定します。仮想ディスクはVMware vCenter Serverでの表示名です。複数の仮想ディスクを指定する場合は,","区切りで指定してください。このプロパティを省略した場合,仮想サーバに接続されているすべての仮想ディスクを指定されたシェアレベルに設定します。このプロパティを指定する場合は,必ずディスクのシェアレベルも指定してください。

入力

無効

△ 

仮想サーバのリソース構成情報

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

vmware.targetHost

256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

vmware.vCenterServerName

256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

vmware.userName

512文字以内の半角英数字および半角記号。 ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「'」,「"」,「*」,「?」,「[」,「]」,「`」,「/」,「:」,「=」,「,」,「+」,「%」を除く。

vmware.password

127文字以内の半角英数字および半角記号。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「'」,「"」,「*」,「?」,「[」,「]」,「`」,「%」を除く。

vmware.portNumber

1〜65535の整数値。

vmware.protocol

次の値のどれかを選択する。

http,https

UserResponsePlugin.toAddress

1024文字以内の半角英数字および半角記号。

UserResponsePlugin.ccAddress

1024文字以内の半角英数字および半角記号。

UserResponsePlugin.bccAddress

1024文字以内の半角英数字および半角記号。

UserResponsePlugin.mailSubject

256文字以内の文字列。

UserResponsePlugin.mailBody

1024文字以内の文字列。

UserResponsePlugin.encodeType

次の値のどれかを選択する。

us-ascii,iso-2022-jp,shift_jis,euc-jp,utf-8

UserResponsePlugin.dialogText

512文字以内の文字列。

UserResponsePlugin.responseTimeOut

1〜9999の整数値。

vmware.checkPowerStateCount

1〜3600の整数値。

vmware.checkPowerStateInterval

1〜60の整数値。

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

vmware.vmName

60文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「'」,「"」,「*」,「?」,「[」,「]」,「`」,「,」,「%」を除く。

vmware.cpuNum

1〜128の整数値。

vmware.setCoresOption

次の値のどれかを選択する。

true,false

vmware.numCoresPerSocket

1〜128の整数値。

vmware.memoryMB

4〜2147483647の整数値。

vmware.cpuSharesLevel

次の値のどれかを選択する。

High,Normal,Low

vmware.cpuReservationMHz

0〜65535の整数値。

vmware.cpuLimitMHz

-1〜65535の整数値。

vmware.memSharesLevel

次の値のどれかを選択する。

High,Normal,Low

vmware.memReservationMB

0〜2147483647の整数値。

vmware.memLimitMB

-1〜2147483647の整数値。

vmware.diskSharesLevel

次の値のどれかを選択する。

High,Normal,Low

vmware.vHardDiskName

1文字以上の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「'」,「"」,「*」,「?」,「[」,「]」,「`」,「%」を除く。

フロー仕様詳細

フロー仕様詳細を次の表に示します。

階層

[タスク詳細]画面での表示名

ステップ名

部品

部品名

説明

エラー時の回復方法

1

仮想サーバのリソース変更の事前判定

仮想サーバのリソース変更の事前判定

仮想サーバのリソース変更の事前判定

VMware vCenter Serverで管理される仮想サーバについてCPU,メモリのリソース変更時の事前判定を行います。

次の点を確認して再実行してください。

・接続先と認証情報が正しいか。

2

仮想サーバのリソース構成変更の事前判定

仮想サーバのリソース構成変更の事前判定

仮想サーバのリソース構成変更の事前判定

VMware vCenter Serverで管理される仮想サーバについてCPU,メモリ,ディスクI/Oのリソース構成変更時の事前判定を行います。

次の点を確認して再実行してください。

・接続先と認証情報が正しいか。

・仮想サーバのリソースの制限が低すぎないか。

・制限より多くリソースを予約していないか。

・ディスクI/Oのシェアレベルの指定を忘れていないか。

3

電源状態確認

電源状態確認

階層フロー部品

電源状態を調べ,電源状態がOFFでなければ,ユーザーに確認します。

− 

3-1

仮想サーバの電源状態取得

指定された仮想サーバの電源状態を取得します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

3-4

値判定分岐部品

出力文字列がPoweredOnを含むか判定します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

3-5

階層フロー部品

ユーザーに仮想サーバの電源をOFFにするか確認します。

− 

3-5-1

ユーザー応答待ち部品

ユーザーに電源をOFFにするか・しないかを確認します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

3-5-2

戻り値判定分岐部品

ユーザー応答待ち部品の戻り値が1か判定します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

3-5-3

異常終了部品

ジョブネットをエラーにします。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

3-5-4

仮想サーバのシャットダウン

指定された仮想サーバの電源状態をOFFに設定します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

4

リソース変更要否判定

リソース変更要否判定

値判定分岐部品

仮想サーバのリソース変更の要否を判定します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

5

仮想サーバのリソース変更

仮想サーバのリソース変更

仮想サーバのリソース設定

仮想サーバのリソース(CPU,メモリ)を変更します。

次の点を確認してください。

・接続先と認証情報が正しいか。

6

リソース構成変更要否判定

リソース構成変更要否判定

値判定分岐部品

仮想サーバのリソース構成変更の要否を判定します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

7

仮想サーバのリソース構成の変更

仮想サーバのリソース構成の変更

仮想サーバのリソース構成の設定

仮想サーバのリソース(CPU,メモリ,ディスクI/O)の構成を変更します。

次の点を確認してください。

・接続先と認証情報が正しいか。

・VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)に割り当てられている以上に,メモリ容量を予約しようとしていないか。

また,CPUまたはメモリを変更した場合,すでに変更している場合があります。