2.9.2 Puppet Enterprise Agentの登録
機能
このサービステンプレートは，Puppet Enterprise AgentサーバをPuppet Enterprise Masterに登録します。
このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。
・Puppet Enterprise Masterサーバ
Puppet Enterprise Masterがインストールされいているサーバです。
・Puppet Enterprise Agentサーバ
Puppet Enterprise Agentがインストールされいているサーバです。
処理の概要を次に示します。
(1) Puppet Enterprise AgentサーバからPuppet Enterprise MasterサーバにSSL証明書を送付します。
Puppet Enterprise Agentサーバ上で"puppet agent -t"コマンドを実行し，Puppet Enterprise MasterにSSL証明書を送付します。
(2) Puppet Enterprise MasterサーバでPuppet Enterprise AgentのSSL証明書を承認します。
Puppet Enterprise Masterサーバ上で"puppet cert sign <SSL証明書名>"コマンドを実行し，Puppet Enterprise AgentのSSL証明書を承認します。
承認するSSL証明書の名称は，AgentのSSL証明書名(puppet.puppetAgentCertNameプロパティ)に指定した名称を使用します。SSL証明書の名称は，通常Puppet Enterprise Agentサーバのホスト名です。
(3) Puppet Enterprise AgentサーバでPuppet Enterprise Masterへの登録確認をします。
Puppet Enterprise Agentサーバ上で"puppet agent -t"コマンドを実行し，Puppet Enterprise Masterへの登録確認をします。
(4) (3)の実行結果を確認します。
(3)の戻り値が"0"の場合は正常終了します。
(3)の戻り値が"2"の場合，Puppet Enterprise Agentサーバ内でPuppet Enterprise Agentの設定に関するディレクト，ファイルの再構成が行われた可能性があるため，"puppet agent -t"コマンドを再実行しPuppet Enterprise Materと通信できるか確認します。
(3)の戻り値が"0"，"2"以外の場合，異常終了します。
前提条件
【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品】/【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】/【サービステンプレート実行対象システム内前提製品】の最新のサポート状況については，リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 12-00以降
【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品】
・Puppet Enterprise Master 3.8
・Puppet Enterprise Agent 3.8
【サービステンプレート実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
・Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86)，Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)
・Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)
注意事項
(1)"puppet agent -t"コマンドを実行するSSL証明書の送付，Agentの登録確認，Agentの通信確認の各ステップにおいて，"puppet agent -t"コマンドの標準出力をタスクログに出力しません。マニュフェストの実行結果はPuppetのWebコンソールなどからレポートをご確認ください。
バージョン
02.50.00
タグ
Configure OS,Puppet
プロパティ一覧
プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。
|
プロパティグループ |
説明 |
初期表示 |
|---|---|---|
|
Puppet Enterprise Agent情報 |
Puppet Enterprise Agentサーバの情報を指定してください。 |
表示されます。 |
［サービス設定］画面および［サービス実行］画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。
- （凡例）
-
○：プロパティの指定は必須です。
△：プロパティの指定は省略可能です。ただし，ほかのプロパティの指定内容によっては，指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。
|
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
入出力種別 |
共有設定 |
必須区分 |
プロパティグループ |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
puppet.puppetMasterServer |
Masterサーバのホスト名 |
Puppet Enterprise Agentを登録するPuppet Enterprise Masterサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
入力 |
無効 |
○ |
Puppet Enterprise Agent情報 |
|
puppet.puppetAgentServer |
Agentサーバのホスト名 |
Puppet Enterprise Masterに登録するPuppet Enterprise Agentサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
入力 |
無効 |
○ |
Puppet Enterprise Agent情報 |
|
puppet.puppetAgentCertName |
AgentのSSL証明書名 |
Puppet Enterprise Masterが承認するSSL証明書の名称を指定します。 |
入力 |
無効 |
○ |
Puppet Enterprise Agent情報 |
［サービス設定］画面および［サービス実行］画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。
|
プロパティキー |
入力可能文字 |
|---|---|
|
puppet.puppetMasterServer |
256文字以内の半角英数字および「.」，「-」。 |
|
puppet.puppetAgentServer |
256文字以内の半角英数字および「.」，「-」。 |
|
puppet.puppetAgentCertName |
63文字以内の半角英数字および「-」「.」「_」。 |
フロー仕様詳細
フロー仕様詳細を次の表に示します。
|
階層 |
[タスク詳細]画面での表示名 |
ステップ名 |
部品 |
||
|---|---|---|---|---|---|
|
部品名 |
説明 |
エラー時の回復方法 |
|||
|
1 |
SSL証明書の送付 |
SSL証明書の送付 |
汎用コマンド実行部品 |
Puppet Enterprise AgentサーバからPuppet Enterprise MasterサーバにSSL証明書を送付します。 |
エラーの原因を取り除いたあと，このステップから実行してください。 |
|
2 |
SSL証明書の承認 |
SSL証明書の承認 |
汎用コマンド実行部品 |
Puppet Enterprise MasterサーバでPuppet Enterprise AgentのSSL証明書を承認します。 |
エラーの原因を取り除いたあと，SSL証明書が承認済みの場合は次のステップから実行してください。SSL証明書が未承認の場合はこのステップから実行してください。SSL証明書の承認状況は，"puppet cert list"コマンドで確認することができます。 |
|
3 |
Agentの登録確認 |
Agentの登録確認 |
汎用コマンド実行部品 |
Puppet Enterprise AgentサーバでPuppet Enterprise Masterへの登録確認をします。 |
エラーの原因を取り除いたあと，このステップから実行してください。 |
|
4 |
Agentの登録結果確認 |
Agentの登録結果確認 |
値判定分岐部品 |
Puppet Enterprise AgentサーバをPuppet Enterprise Masterへの登録結果を確認します。 |
エラーの原因を取り除いたあと，このステップから実行してください。 |
|
5 |
異常終了部品 |
異常終了部品 |
異常終了部品 |
Puppet Enterprise AgentサーバをPuppet Enterprise Masterへの登録に失敗したため，異常終了します。 |
エラーの原因を取り除いたあと，このステップから実行してください。 |
|
6 |
Agentの登録結果確認2 |
Agentの登録結果確認2 |
値判定分岐部品 |
Puppet Enterprise AgentサーバをPuppet Enterprise Masterへの登録結果を確認します。 |
エラーの原因を取り除いたあと，このステップから実行してください。 |
|
7 |
異常終了部品2 |
異常終了部品2 |
異常終了部品 |
Puppet Enterprise AgentサーバをPuppet Enterprise Masterへの登録に失敗したため，異常終了します。 |
エラーの原因を取り除いたあと，このステップから実行してください。 |
|
8 |
Agentの登録結果確認3 |
Agentの登録結果確認3 |
値判定分岐部品 |
Puppet Enterprise AgentサーバをPuppet Enterprise Masterへの登録結果を確認します。 |
エラーの原因を取り除いたあと，このステップから実行してください。 |
|
9 |
Agentの通信確認 |
Agentの通信確認 |
汎用コマンド実行部品 |
Puppet Enterprise AgentサーバでPuppet Enterprise Masterへの通信確認をします。 |
エラーの原因を取り除いたあと，このステップから実行してください。 |