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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


2.6.1 JP1/PFMのレポート取得

機能

このサービステンプレートは,JP1/PFM - Managerで収集したJP1/PFM - RMのレポートを取得します。

このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。

・PFM管理サーバ

 JP1/PFM - Web Consoleがインストールされているサーバです。

次の作業を実施します。

(1)PFM管理サーバから,サービスIDで指定したJP1/PFM - RMのレポートを指定されたファイルにCSV形式で出力します。ファイルの出力フォーマットは,JP1/PFMのjpcrptコマンドの出力結果と同じ形式です。

前提条件

【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 12-00以降

【サービステンプレート実行システム内前提製品】

(1)JP1/PFM - Web Console 09-10-05以降

(2)JP1/PFM - Manager 09-10-11以降

(3)JP1/PFM - Remote Monitor for Platform 09-10以降

【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】

(1)JP1/PFM - Managerおよび,対象とするJP1/PFM - RMが起動していること。

(2)JP1/PFMのjpcrptコマンドの使用条件を満たしていること。

(3)このサービス実行時にJP1/PFM - Managerに対する認証が必要です。

  認証用のキーファイルを作成していない場合は,コマンドを実行する前に,jpcmkkeyコマンドで認証用のキーファイルを作成してください。

注意事項

(1)レポート出力量が多い場合,システムに影響を与えることがあります。

  入力ファイルのレポート間隔や表示期間(開始日時,終了日時)などの設定を調整して,レポート出力量を抑えてください。

(2)HTML形式のレポート出力はできません。入力ファイルの定義内容に<html-output>を指定しないでください。

(3)Linux環境に対してこのサービスを実行する場合は,プロパティにマルチバイト文字を使用しないでください。また,レポート出力対象のJP1/PFMのレポート名,および,レポートフォルダ名にもマルチバイト文字を使用しないでください。

(4)リモートおよびローカルに指定するファイル名が既に存在する場合,既存のファイルを上書きします。またレポートの転送をする場合,リモート側のファイルは削除します。そのため,指定したファイル名に誤りがないか,十分に確認してください。

(5)リモートに指定したパスのフォルダが存在しない場合は,そのフォルダを作成します。作成したフォルダは削除せずに残ります。定期的に使用しない場合は削除してください。

バージョン

03.00.00

タグ

Gather JP1 information,PFM

プロパティ一覧

プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。

プロパティグループ

説明

初期表示

監視システム環境情報

PFM管理サーバの環境情報を指定してください。

表示されます。

レポート取得情報

取得するレポート情報を指定してください。

表示されます。

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

(凡例)

○:プロパティの指定は必須です。

△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

jp1pfm.jp1pfmWebconHostName

JP1/PFM - Web Consoleのホスト名

JP1/PFM - Web Consoleがインストールされているサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。クラスタ構成の場合は,実行系サーバの物理ホストまたは論理ホストを指定してください。

入力

無効

○ 

監視システム環境情報

jp1pfm.inputFileNameLocal

入力ファイル名(ローカル)

PFM管理サーバへ転送する際の転送元の入力ファイル名をフルパスで指定します。

入力

無効

○ 

レポート取得情報

jp1pfm.inputFileNameRemote

入力ファイル名(リモート)

PFM管理サーバへ転送する際の転送先の入力ファイル名をフルパスで指定します。

入力

無効

○ 

レポート取得情報

jp1pfm.reportOutputFileNameRemote

出力ファイル名(リモート)

レポートを取得するPFM管理サーバのファイル名をフルパスで指定します。

入力

無効

○ 

レポート取得情報

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

jp1pfm.serviceId

サービスID

レポート出力対象のエージェントをサービスIDで指定します。

入力

無効

○ 

レポート取得情報

common.transferLogFile

レポートファイル転送の要否

レポートの転送要否を指定します。転送する場合だけ,出力ファイル名(リモート)のファイルを削除します。

入力

無効

○ 

レポート取得情報

jp1pfm.reportOutputFileNameLocal

出力ファイル名(ローカル)

レポートを取得するJP1/AOサーバのファイル名をフルパスで指定します。レポートをJP1/AOサーバに転送する場合は必ず指定してください。

入力

無効

△ 

レポート取得情報

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

jp1pfm.jp1pfmWebconHostName

255文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

jp1pfm.inputFileNameLocal

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」および末尾の「¥」,「/」を除く。

jp1pfm.inputFileNameRemote

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」,「`」および末尾の「¥」を除く。

jp1pfm.reportOutputFileNameRemote

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」,「`」および末尾の「¥」,「/」を除く。

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

jp1pfm.serviceId

258文字以内の半角英数字および「@」,「[」,「]」,「.」,「-」。

common.transferLogFile

次の値のどれかを選択する。

yes,no

jp1pfm.reportOutputFileNameLocal

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」および末尾の「¥」,「/」を除く。

フロー仕様詳細

フロー仕様詳細を次の表に示します。

階層

[タスク詳細]画面での表示名

ステップ名

部品

部品名

説明

エラー時の回復方法

1

入力ファイル転送

入力ファイル転送

階層フロー部品

入力ファイルを転送します。

− 

1-3

値判定分岐部品

入力ファイルか指定されているかチェックします。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

1-4

ファイル転送部品

入力ファイルを転送します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

2

レポート取得

レポート取得

階層フロー部品

レポートを取得します。

− 

2-1

レポート取得

レポートを取得します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

3

レポート転送

レポート転送

階層フロー部品

レポートを転送します。

− 

3-1

値判定分岐部品

ファイル転送有無をチェックします。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

3-2

ファイル転送部品

転送要の場合,レポートを転送します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

4

ファイル削除

ファイル削除

階層フロー部品

転送要の場合,レポートを削除します。

− 

4-1

ファイル削除

入力ファイルを削除します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

4-2

値判定分岐部品

ファイル転送有無をチェックします。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

4-3

ファイル削除

出力ファイルを削除します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。