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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


2.5.28 運用ユーザー一括変更(SYSTEM)

機能

このサービステンプレートは,CSV(Comma Separated Values)ファイルまたはMicrosoft Excelによって作成されたユーザーの一覧情報(これ以降,ユーザー情報ファイルと呼びます)を使用して,JP1ユーザーのパスワード変更,OSユーザーのパスワード変更,それに伴うWindows版JP1/Baseのパスワード管理情報に登録された内容の変更を一括で行います。なお,CentOS環境では,OSユーザーのパスワード変更処理だけ実行できます。

JP1/AOサーバがWindows環境の場合はCSVファイルまたはExcelファイル,UNIX環境の場合はCSVファイルを使用します。

次のような構成のシステムを管理する場合に有効です。

・JP1/AJS3によるジョブ実行環境で,複数のエージェントサーバでジョブを実行している。

・JP1/IMによる監視環境で,複数のエージェントサーバに対して自動アクションやコマンド実行を行う。

・JP1/Baseで認証を行うシステムで,多数のJP1ユーザーやOSユーザーを管理している。

このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。

・JP1認証サーバ

 JP1/Baseの認証サーバが動作するサーバです。JP1ユーザー情報の管理を行います。

・エージェントサーバ

 JP1/Baseが導入され,ジョブの実行や自動アクションが行われるサーバです。

上記システムでの運用ユーザー情報の更新のため,次の処理を実行します。

【OSユーザーのパスワード変更処理】

 OSユーザー情報ファイルからキー値を記載した列を取り出し,すべてのキー値に対して次の処理を実行します。

 (1) キー値に合致する行の,エージェントサーバのホスト名,エージェントサーバの論理ホスト名,OSユーザー名,OSユーザーの新パスワードを読み取ります。

 (2) 処理(1)で読み取った情報を使用して,エージェントサーバのOSユーザーのパスワードを変更します。

 (3) 処理(1)で読み取った情報を使用して,必要に応じてエージェントサーバのJP1/Baseに登録されているパスワード管理情報を更新します。

【JP1ユーザーのパスワード変更処理】

 JP1ユーザー情報ファイルからキー値を記載した列を取り出し,すべてのキー値に対して次の処理を実行します。

 (1) キー値に合致する行の,JP1認証サーバのホスト名,JP1認証サーバの論理ホスト名,JP1ユーザー名,JP1ユーザーの旧パスワード,JP1ユーザーの新パスワードを読み取ります。

 (2) 処理(1)で読み取った情報を使用して,認証サーバのJP1ユーザーのパスワードを変更します。

サービス実行時にOS.osUserInfoFilePath(OSユーザー情報ファイルのパス)を指定した場合,OSユーザーのパスワード変更を実行します。jp1base.jp1UserInfoFilePath(JP1ユーザー情報ファイルのパス)を指定した場合,JP1ユーザーのパスワード変更処理を実行します。列番号を指定するプロパティには,CSVファイルの左から数えた列の番号またはExcelファイルの左から見て最初にデータが記述されている列から数えた列の番号を1〜255の値で指定します。

それぞれのユーザー情報ファイルには,ユーザー情報を99件(99行)まで記載することができます。各変更処理は,繰り返し部品で逐次的に実行します。

それぞれのユーザー情報ファイル読み込みに失敗した場合は,OS.fileOpenRetryIntervalプロパティに指定した秒数待ってファイル読み込みをリトライする処理を,OS.fileOpenRetryCountプロパティに指定した回数繰り返します。各プロパティの値は,利用している環境に合わせて調整してください。

前提条件

【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 12-00以降

【サービステンプレート実行システム内前提製品】

(1) JP1認証サーバ,エージェントサーバに次のJP1/Baseが稼働していること。

JP1/Base 09-00以降

(2) JP1/AOサーバがWindows環境の場合,次に示すMicrosoft社のプログラムがJP1/AOサーバにインストールされていること。

・2007 Office system ドライバ,または

 Microsoft Access データベース エンジン 2010(32bit版),または

 Microsoft Access Database Engine 2016(32bit版)

【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

(8) CentOS 6 (64-bit x86_64)

 ただし,OSユーザーのパスワード変更処理だけ実行可能。

(9) CentOS 7 (64-bit x86_64)

 ただし,OSユーザーのパスワード変更処理だけ実行可能。

(10) CentOS 8 (64-bit x86_64)

 ただし,OSユーザーのパスワード変更処理だけ実行可能。

(11) Oracle Linux 8 (64-bit x86_64)

(12) AIX V6

(13) AIX V7

【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】

(1) OSユーザーのパスワード変更(およびWindowsの場合はJP1/Baseのパスワード管理情報の更新)を行う場合,OS.osUserInfoFilePath,OS.osUserInfoSheetName(Excelファイルの場合だけ),OS.osUserInfoKeyColumn,common.targetHostNameColumn,jp1base.jp1BaseLHostNameColumn,OS.osUserNameColumn,OS.osUserNewPasswordColumn,OS.osUserTypeColumn,jp1base.updatePasswordInfoColumnを必ず指定してください。

(2) JP1ユーザーのパスワード変更を行う場合,jp1base.jp1UserInfoFilePath,jp1base.jp1UserInfoSheetName(Excelファイルの場合だけ),jp1base.jp1UserInfoKeyColumn,jp1base.certHostNameColumn,jp1base.certHostLHostNameColumn,jp1base.jp1UserNameColumn,jp1base.jp1UserOldPasswordColumn,jp1base.jp1UserNewPasswordColumnを必ず指定してください。

(3) 認証サーバのJP1/Baseがクラスタ構成で,論理ホスト環境のJP1ユーザーのパスワードを更新する場合,jp1base.certHostNameColumnで指定した列の値に,物理ホスト名または論理ホスト名を,jp1base.certHostLHostNameColumnで指定した列の値に,論理ホスト名を記入してください。物理ホスト環境のJP1ユーザーのパスワードを更新する場合は,jp1base.certHostLHostNameColumnで指定した列には空白を指定してください。

(4) エージェントサーバのJP1/Baseがクラスタ構成で,論理ホスト環境のOSユーザーのパスワード管理情報を更新する場合,実行系の環境のOSユーザー情報を記述したOSユーザー情報ファイルを使用してサービスを実行してください。実行系(JP1/Baseが動作している)のエージェントサーバの情報では,jp1base.updatePasswordInfoColumnで指定した列の値を"TRUE"にしてください。実行系の環境へ一度サービスを実行したあとに,系を切り替えたあとの実行系の環境へサービスを実行する際は,システム環境設定情報,OSユーザー情報のパラメーターに値を入力し,JP1ユーザー情報のパラメーターはすべて空欄にしてサービスを実行してください。

(5) OSユーザー変更処理を行う場合,JP1/AOサーバ上に,次に示す内容を記載したOSユーザー情報ファイルを格納していること。

・列数

 データの読み取り開始列から数えた列数が255列以内となるようにしてください。

・列名

 ・CSVファイルの場合

  ・列名が必要な場合は,ファイルの1行目に記載してください。なお,列名が不要の場合は,列名の記載は必要ありません。

  ・列名の記載有無に関わらず,データの読み取り開始行は2行目からとなります。

 ・Excelファイルの場合

  ・列名は必ず記載してください。1行目以降で最初に記述がある行が列名となります。

  ・データの読み取り開始行は列名が記載されている行の次の行からとなります。

 列名の指定の際は(8)を参照してください。

・キー情報

 ユーザー情報ファイルの各行でユニークなキーとなる値を格納した列です。キー情報の内容は任意ですが,1から始まる整数値など,短い値を指定することを推奨します。また,キー情報には「"」および「'」以外の文字を使用してください。(すべてのキー情報の合計バイト数+データの行数)が1017バイト以下になるようにしてください。各行への値の指定は任意です。省略した場合,該当する行の処理は行なわれません。

・エージェントサーバのホスト名

 OSユーザーのパスワードを変更するエージェントサーバのホスト名を格納した列です。各行への値の指定は必須です。

・エージェントサーバのJP1/Baseの論理ホスト名

 エージェントサーバのJP1/Baseがクラスタ構成の場合の,JP1/Baseの論理ホスト名を格納した列です。各行への値の指定は任意です。この列への値の指定を省略した場合,エージェントサーバを物理サーバと仮定して処理します。

・OSユーザー名

 パスワード変更の対象とするOSユーザー名を格納した列です。各行への値の指定は必須です。

・OSユーザーの新パスワード

 パスワード変更の対象とするOSユーザーの新しいパスワードを格納した列です。各行への値の指定は必須です。

・OSユーザー種別

 パスワード変更の対象とするOSユーザーの種別(ドメインユーザー(domain)またはローカルユーザー(local))を格納した列です。エージェントサーバのOSがWindowsの場合は各行への値の指定は必須です。

・JP1/Baseパスワード管理情報の更新要否

 記載した行の情報でJP1/Baseのパスワード管理情報を更新する場合に,"True"(大文字小文字を区別します)を指定してください。各行への値の指定は任意です。"True"を指定した場合だけ,JP1/Baseパスワード管理情報の更新を行います。

(6) JP1ユーザー変更処理を行う場合,JP1/AOサーバ上に,次に示す内容を記載したJP1ユーザー情報ファイルを格納していること。

・列数

 (5)の列数の説明を参照してください。

・列名

 (5)の列名の説明を参照してください。

・キー情報

 ユーザー情報ファイルの各行でユニークなキーとなる値を格納した列です。キー情報の内容は任意ですが,1から始まる整数値など,短い値を指定することを推奨します。また,キー情報には「"」および「'」以外の文字を使用してください。(すべてのキー情報の合計バイト数+データの行数)が1017バイト以下になるようにしてください。各行への値の指定は任意です。省略した場合,該当する行の処理は行なわれません。

・JP1認証サーバのホスト名

 JP1ユーザーのパスワードを変更するJP1認証サーバのホスト名を格納した列です。各行への値の指定は必須です。

・JP1認証サーバのJP1/Baseの論理ホスト名

 JP1認証サーバのJP1/Baseがクラスタ構成の場合の,JP1/Baseの論理ホスト名を格納した列です。各行への値の指定は任意です。この列への値の指定を省略した場合,JP1認証サーバを物理サーバと仮定して処理します。

・JP1ユーザー名

 パスワード変更の対象とするJP1ユーザー名を格納した列です。各行への値の指定は必須です。

・JP1ユーザーの旧パスワード

 パスワード変更の対象とするJP1ユーザーの現在のパスワードを格納した列です。各行への値の指定は必須です。

・JP1ユーザーの新パスワード

 パスワード変更の対象とするJP1ユーザーの新しいパスワードを格納した列です。各行への値の指定は必須です。

(7) このサービスを実行する場合,エージェントレス接続先としてJP1/AOサーバ("localhost"で解決されるループバックアドレス),JP1認証サーバ,およびエージェントサーバを設定する必要があります。

(8) 列名には次に示す内容を指定してください。

・必ず文字列で指定してください。数値データは指定しないでください。

・次の文字は列名に使用できません。

 ・キー情報の列名の先頭には次の文字を使用できません。

 「!」「"」「#」「$」「%」「&」「'」「(」「)」「-」「=」「^」「~」「¥」「|」「`」「;」「+」「*」「[」「]」「{」「}」「,」「.」「<」「>」「?」「_」「/」「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」

 ・キー情報の列名の2文字目以降には次の文字を使用できません。

 「"」「#」「%」「&」「'」「(」「)」「-」「=」「^」「~」「¥」「|」「@」「;」「:」「+」「*」「[」「]」「{」「}」「,」「.」「<」「>」「?」「/」

 ・キー情報以外の列名には次の文字を使用できません。

 「!」「[」「]」「`」「,」「.」

・文字数は半角全角混合で64文字まで指定できます。

注意事項

【ユーザー情報ファイルに関する注意事項】

・JP1/AOサーバがWindows環境の場合の注意事項

(1) エージェントサーバのOSがUNIXの場合は,ユーザー情報ファイルの内容にマルチバイト文字を使用しないでください。

(2) エージェントサーバのOSがWindowsの場合は,OSユーザー名だけマルチバイト文字を指定できます。指定する場合はOSユーザー名の長さは20バイト以内となるようにしてください。

(3) パスワード変更対象となるOSユーザー/JP1ユーザーの仕様を確認の上,OSユーザー情報ファイル,およびJP1ユーザー情報ファイルを作成してください。なお,ユーザー情報ファイルの各フィールドには,次の文字を指定できません。

 「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,制御文字(0x00〜0x1f),両端以外の「"」および末尾の「¥」

(4) Excelファイルのセルが結合されている場合,数式がエラーとなっている場合は取得される値が空になります。また,書き込みパスワードが設定されている場合はタスクが異常終了します。ユーザー情報ファイルからはこれらの状態を取り除いてください。

(5) 読み取る列は,文字列型データと数値型データを混在させないでください。混在していると,ODBCドライバの仕様によって,正常に値を取得できない場合があります。

 (a)数値型データとは次の形式の文字列のことです。

  符号付き整数値(10進数) 例:-12345

  固定小数点数(10進数)  例:3.1415

  浮動小数点数(10進数)  例:6.543E+10

 (b)文字列型データとは上の数値型以外の形式の文字列のことです。

(6) 異なるデータ型が混在する列を取得する場合は,次の対処が必要です。

・Excelファイルの場合は数値型データの先頭に「'」を付けてください。

・CSVファイルの場合は数値型データを「"」で囲んでください。

(7) ユーザー情報ファイルがCSVファイルである場合,IPアドレスは「"」で囲んでください。「"」で囲まない場合,数値型データとして誤認識され,正常に値を取得できないことがあります。

(8) データの途中に空白行がある場合,空白行も行数としてカウントされます。データが記述された行が99行以内であっても,途中の空白行を含めた行数が100以上となる場合,タスクが異常終了するのでご注意ください。

(9) ユーザー情報ファイルがExcelファイルの場合,セルに記述されたデータのデータ型によっては,表示されている値と実際に取得される値が異なる場合があります。次のデータ型のデータを記述している場合はご注意ください。

 (a)Boolean型(True/False)

  表示される値:TRUE/FALSE

  セルに記述されている値:TRUE/FALSE

  実際に取得される値:True/False

 (b)日付データ

  表示される値:mm月dd日

  セルに記述されている値:yyyy/mm/dd

  実際に取得される値:yyyy/mm/dd

 (c)時刻データ

  表示される値:hh:mm

  セルに記述されている値:hh:mm:ss

  実際に取得される値:hh:mm:ss

 (d)パーセント

  表示される値:〜%(例:10%)

  セルに記述されている値:〜%(例:10%)

  実際に取得される値:0.〜(例:0.1)

 (e)数式

  表示される値:(数式の結果)

  セルに記述されている値:(数式)

  実際に取得される値:(数式の結果)

(a)(d)(e)のデータをセルに記述されている値のまま取得したい場合は先頭に「'」を付けてください。

なお,ユーザー情報ファイルがCSVファイルの場合は記述した値をそのまま取得することができます。

(10) (9)の型のデータを記述する場合,その列の列名を除いたデータが1種類の型のデータだけになるように記述してください。複数の型のデータが1列に混在している場合,取得されるデータが空になる場合があります。

・JP1/AOサーバがUNIX環境の場合の注意事項

(1) エージェントサーバのOSがUNIXの場合は,ユーザー情報ファイルの内容にマルチバイト文字を使用しないでください。

(2) エージェントサーバのOSがWindowsの場合は,OSユーザー名だけマルチバイト文字を指定できます。指定する場合はOSユーザー名の長さは20バイト以内となるようにしてください。

(3) パスワード変更対象となるOSユーザー/JP1ユーザーの仕様を確認の上,OSユーザー情報ファイル,およびJP1ユーザー情報ファイルを作成してください。なお,ユーザー情報ファイルの各フィールドには,次の文字を指定できません。

 「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,制御文字(0x00〜0x1f),両端以外の「"」および末尾の「¥」

(4) データの途中に空白行がある場合,空白行も行数としてカウントされます。データが記述された行が99行以内であっても,途中の空白行を含めた行数が100以上となる場合,タスクが異常終了するのでご注意ください。

(5) データには「,」は使用できません。使用した場合,列を正しく区切ることができないため,データを取得できません。

(6) ユーザー情報ファイルの行の先頭または末尾に存在する半角スペースおよびタブ記号は,その個数に関係なく,存在しないものとみなします。

【ユーザー情報ファイル以外の注意事項】

(1) UNIX環境に対してこのサービスを実行する場合,事前に変更対象のOSユーザーが存在することを確認してください。

(2) 列番号プロパティには255以内の整数値を指定してください。途中の空白列も列数に含まれますのでご注意ください。

実行権限

Administratorsグループに所属するユーザー

バージョン

03.10.02

タグ

Configure JP1,Base

プロパティ一覧

プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。

プロパティグループ

説明

初期表示

ユーザー情報ファイルの情報

OSユーザー情報ファイルまたはJP1ユーザー情報ファイルの情報を指定してください。

表示されます。

OSユーザー情報ファイルの詳細

OSユーザー情報ファイルの詳細情報を指定してください。OSユーザー情報を変更する場合は必ずすべてのプロパティを指定してください。

表示されます。

JP1ユーザー情報ファイルの詳細

JP1ユーザー情報ファイルの詳細情報を指定してください。JP1ユーザー情報を変更する場合は必ずすべてのプロパティを指定してください。

表示されます。

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

(凡例)

○:プロパティの指定は必須です。

△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

OS.fileOpenRetryCount

ファイル読み込み時のリトライ回数:Windows固有

それぞれのユーザー情報ファイルの読み込みに失敗した場合のリトライ回数を指定します(Windowsの場合だけ)。ファイル読み込み時のリトライ間隔と組み合わせて最大待ち時間となります。"0"を指定した場合はリトライしません。

入力

無効

○ 

ユーザー情報ファイルの情報

OS.fileOpenRetryInterval

ファイル読み込み時のリトライ間隔:Windows固有

それぞれのユーザー情報ファイルの読み込みに失敗した場合のリトライ間隔を秒単位で指定します(Windowsの場合だけ)。

入力

無効

○ 

ユーザー情報ファイルの情報

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

OS.osUserInfoFilePath

OSユーザー情報ファイルのパス

JP1/AOサーバ上に格納した,OSユーザー情報を記入したファイルのパスをフルパスで指定します。ファイルの拡張子はcsv,xls,xlsx,xlsmのどれかである必要があります。

入力

無効

△ 

ユーザー情報ファイルの情報

OS.osUserInfoSheetName

OSユーザー情報ファイルのシート名

OSユーザー情報ファイルがExcelファイルの場合,ユーザー情報が記載されたシート名を必ず指定してください。

入力

無効

△ 

ユーザー情報ファイルの情報

OS.osUserInfoKeyColumn

OSユーザー情報ファイルのキー情報の列番号

OSユーザー情報ファイル内の「キー情報」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

OSユーザー情報ファイルの詳細

common.targetHostNameColumn

エージェントサーバのホスト名の列番号

OSユーザー情報ファイル内の「エージェントサーバのホスト名」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

OSユーザー情報ファイルの詳細

jp1base.jp1BaseLHostNameColumn

エージェントサーバのJP1/Baseの論理ホスト名の列番号

OSユーザー情報ファイル内の「エージェントサーバのJP1/Baseの論理ホスト名」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

OSユーザー情報ファイルの詳細

OS.osUserNameColumn

OSユーザー名の列番号

OSユーザー情報ファイル内の「OSユーザー名」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

OSユーザー情報ファイルの詳細

OS.osUserNewPasswordColumn

OSユーザーの新パスワードの列番号

OSユーザー情報ファイル内の「OSユーザーの新パスワード」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

OSユーザー情報ファイルの詳細

OS.osUserTypeColumn

OSユーザー種別の列番号

OSユーザー情報ファイル内の「OSユーザー種別」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

OSユーザー情報ファイルの詳細

jp1base.updatePasswordInfoColumn

JP1/Baseパスワード管理情報の更新要否の列番号

OSユーザー情報ファイル内の「JP1/Baseパスワード管理情報の更新要否」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

OSユーザー情報ファイルの詳細

jp1base.jp1UserInfoFilePath

JP1ユーザー情報ファイルのパス

JP1/AOサーバ上に格納した,JP1ユーザー情報を記入したファイルのパスをフルパスで指定します。ファイルの拡張子はcsv,xls,xlsx,xlsmのどれかである必要があります。

入力

無効

△ 

ユーザー情報ファイルの情報

jp1base.jp1UserInfoSheetName

JP1ユーザー情報ファイルのシート名

JP1ユーザー情報ファイルがExcelファイルの場合,ユーザー情報が記載されたシート名を指定してください。JP1ユーザー情報ファイルがExcelファイルの場合には必ず指定してください。

入力

無効

△ 

ユーザー情報ファイルの情報

jp1base.jp1UserInfoKeyColumn

JP1ユーザー情報ファイルのキー情報の列番号

JP1ユーザー情報ファイル内の「キー情報」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

JP1ユーザー情報ファイルの詳細

jp1base.certHostNameColumn

JP1認証サーバのホスト名の列番号

JP1ユーザー情報ファイル内の「JP1認証サーバのホスト名」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

JP1ユーザー情報ファイルの詳細

jp1base.certHostLHostNameColumn

JP1認証サーバの論理ホスト名の列番号

JP1ユーザー情報ファイル内の「JP1認証サーバの論理ホスト名」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

JP1ユーザー情報ファイルの詳細

jp1base.jp1UserNameColumn

JP1ユーザー名の列番号

JP1ユーザー情報ファイル内の「JP1ユーザー名」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

JP1ユーザー情報ファイルの詳細

jp1base.jp1UserOldPasswordColumn

JP1ユーザーの旧パスワードの列番号

JP1ユーザー情報ファイル内の「JP1ユーザーの旧パスワード」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

JP1ユーザー情報ファイルの詳細

jp1base.jp1UserNewPasswordColumn

JP1ユーザーの新パスワードの列番号

JP1ユーザー情報ファイル内の「JP1ユーザーの新パスワード」を記述した列番号を指定します。列番号は1から255の整数値で指定してください。

入力

無効

△ 

JP1ユーザー情報ファイルの詳細

[タスク詳細]画面にだけ表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

common.osUserChangeResult

繰り返しタスクの実行結果(OSユーザーのパスワード変更処理)

OSユーザーのパスワード変更処理のタスクごとの成功(true),失敗(false)をコンマ区切りで出力します。

出力

無効

common.jp1UserChangeResult

繰り返しタスクの実行結果(JP1ユーザーのパスワード変更処理)

JP1ユーザーのパスワード変更処理のタスクごとの成功(true),失敗(false)をコンマ区切りで出力します。

出力

無効

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

OS.fileOpenRetryCount

0〜32767の整数値。

OS.fileOpenRetryInterval

1〜60の整数値。

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

OS.osUserInfoFilePath

8文字以上255文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」,「[」,「]」,「!」および末尾の「¥」,「/」を除く。

OS.osUserInfoSheetName

1文字以上31文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「:」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」,「/」,「¥」,「!」,「`」,「{」,「[」,「]」および全角記号「:」,「¥」,「?」,「[」,「]」,「/」,「*」を除く。

OS.osUserInfoKeyColumn

1〜255の整数値。

common.targetHostNameColumn

1〜255の整数値。

jp1base.jp1BaseLHostNameColumn

1〜255の整数値。

OS.osUserNameColumn

1〜255の整数値。

OS.osUserNewPasswordColumn

1〜255の整数値。

OS.osUserTypeColumn

1〜255の整数値。

jp1base.updatePasswordInfoColumn

1〜255の整数値。

jp1base.jp1UserInfoFilePath

8文字以上255文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」,「[」,「]」,「!」および末尾の「¥」,「/」を除く。

jp1base.jp1UserInfoSheetName

1文字以上31文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「:」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」,「/」,「¥」,「!」,「`」,「{」,「[」,「]」および全角記号「:」,「¥」,「?」,「[」,「]」,「/」,「*」を除く。

jp1base.jp1UserInfoKeyColumn

1〜255の整数値。

jp1base.certHostNameColumn

1〜255の整数値。

jp1base.certHostLHostNameColumn

1〜255の整数値。

jp1base.jp1UserNameColumn

1〜255の整数値。

jp1base.jp1UserOldPasswordColumn

1〜255の整数値。

jp1base.jp1UserNewPasswordColumn

1〜255の整数値。

フロー仕様詳細

フロー仕様詳細を次の表に示します。

階層

[タスク詳細]画面での表示名

ステップ名

部品

部品名

説明

エラー時の回復方法

1

OS種別の出力

OS種別の出力

OS種別の出力

JP1/AOサーバのOSを出力します。

エラー原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

2

OSユーザーのパスワード変更

OSユーザーのパスワード変更

階層フロー部品

OSユーザーのパスワードを変更します。

− 

2-3

値判定分岐部品

OSユーザー情報ファイルのパスが指定されているか判定します。

エラーの原因を取り除き,サービスを再実行してください。

2-4

階層フロー部品

OSユーザーのパスワード変更のメイン処理を実行します。

− 

2-4-1

CSV・Excelの列データ取得(SYSTEM)

ファイルからキー情報を読み出します。

エラーの原因を取り除き,サービスを再実行してください。

2-4-2

繰り返し部品

読み出したキー情報を元に,繰り返しOSユーザーのパスワード変更を実行します。

エラーの原因を取り除き,サービスを再実行してください。

3

JP1ユーザーのパスワード変更

JP1ユーザーのパスワード変更

階層フロー部品

JP1/Baseに登録されているJP1ユーザーのパスワードを変更します。

− 

3-3

値判定分岐部品

JP1ユーザー情報ファイルのパスが指定されているか判定します。

エラーの原因を取り除き,サービスを再実行してください。

3-4

階層フロー部品

JP1ユーザーのパスワード変更のメイン処理を実行します。

エラーの原因を取り除き,サービスを再実行してください。

3-4-1

CSV・Excelの列データ取得(SYSTEM)

ファイルからキー情報を読み出します。

エラーの原因を取り除き,JP1ユーザー情報ファイルだけを指定してサービスを再実行してください。(OSユーザーの処理は正常終了しています)

3-4-2

繰り返し部品

読み出したキー情報を元に,繰り返しJP1ユーザーのパスワード変更を実行します。

エラーの原因を取り除き,common.jp1UserChangeResultで失敗(false)と表示された順番を確認します。失敗した順番と同一の行(n番目であればn行目の行)以降を抜き出したファイルを用いてサービスを実行してください。