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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


2.5.1 JP1/AJSジョブネット実行登録

機能

JP1/AJS3 - Manager(またはJP1/AJS2 - Manager)に定義されたルートジョブネットを実行します。実行時に必要となるJP1/AJS3(JP1/AJS2)のマクロ変数を指定することができます。

このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。

・業務サーバ

 JP1/AJS3 - Manager(またはJP1/AJS2 - Manager)が動作するサーバです。実行対象のジョブネットが登録されている必要があります。

処理の流れを次に示します。

(1) 業務サーバのJP1/AJS3 - Manager(またはJP1/AJS2 - Manager)に対してジョブネットの実行を指示し,完了を待ちます。

(2) 業務サーバでジョブネットの実行結果を確認し,表示します。

前提条件

【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 12-00以降

【サービステンプレート実行システム内前提製品】

(1)業務サーバに次の製品が稼働していること。

 JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager 09-00以降

【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

(8) AIX V6

(9) AIX V7

【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】

(1)業務サーバ上に実行対象のジョブネットが作成されている必要があります。

(2)このサービステンプレートはルートジョブネットの実行登録だけサポートしています。ジョブグループの一括実行はサポートしていません。

(3)このサービステンプレートはジョブネットの即時実行登録だけ可能です。また,起動条件が付与されたジョブネットは起動条件が無効になります。

(4)プロパティjp1ajs.executeJP1UserNameには,業務サーバでジョブネットの実行登録を行うJP1ユーザー名を指定してください。JP1/AOから接続するOSユーザーと同一の名前のJP1ユーザーで実行登録を行う場合は,このプロパティに値を指定する必要はありません。

(5)クラスタ構成の論理ホスト上に定義されているジョブネットを登録する場合は,

プロパティcommon.targetHostに実行系サーバの物理ホスト名または論理ホスト名を,

プロパティjp1ajs.ajsServiceNameに論理ホストで動作しているスケジューラーサービス名を,

プロパティjp1ajs.jp1ajsLHostNameにスケジューラーサービスが動作している論理ホスト名を指定してください。

注意事項

(1)このサービステンプレートはジョブネットの即時実行登録だけを行います。完了までに長時間を要するなどのジョブネットの実行状況は,適宜JP1/AJS3 - View(またはJP1/AJS2 - View)を使用して確認してください。

(2)JP1/AOでタスクを停止した場合でも,連携先JP1/AJS3(またはJP1/AJS2)においてジョブネットの実行は継続されます。必要に応じてJP1/AJS3 - View(またはJP1/AJS2 - View)を使用して実行状況を確認し,異常終了であればエラー原因を取り除いてタスクを再実行してください。

(3)プロパティjp1ajs.ajsMacroParameterに指定可能なマクロパラメーターは全体で1024文字までです。

(4)ジョブネットに使用できる文字は半角英数字と記号(!#$%+@-._)および全角文字です。全角文字は,業務サーバ側がWindowsでJP1/AJSのマネージャー文字コード種別がSJISの時に使えます。

(5)UNIX環境に対してこのサービスを実行する場合は,プロパティにマルチバイト文字を使用しないでください。

(6)業務サーバのOSがWindowsでマルチバイト文字を指定する場合は,ジョブネット名の長さは930バイト以内となるよう指定してください。サービス名の長さは255バイト以内となるよう指定してください。

実行権限

JP1/AOから業務サーバに接続する際のOSユーザーに,次の設定が必要です。

接続するOSユーザーと同名のJP1ユーザーが存在しない場合,プロパティjp1ajs.executeJP1UserNameを必ず指定してください。

[Windows,UNIX共通]

JP1_AJS_Operator権限,JP1_AJS_Manager権限,JP1_AJS_Admin権限のどれかの権限を付与されたJP1ユーザーと同名であること。

バージョン

02.00.00

タグ

Configure JP1,AJS

プロパティ一覧

プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。

プロパティグループ

説明

初期表示

業務システム環境情報

業務サーバの環境情報を指定してください。

表示されます。

業務情報

実行するジョブネットの情報を指定してください。

表示されます。

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

(凡例)

○:プロパティの指定は必須です。

△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

jp1ajs.ajsServiceName

ジョブネット実行先のJP1/AJSのサービス名

ジョブネット実行先のJP1/AJSのスケジューラーのサービス名を指定します。クラスタ構成の場合は論理ホストのスケジューラーサービス名を指定します。

入力

無効

△ 

業務情報

jp1ajs.ajsJobnetName

実行登録するジョブネット名

実行するジョブネットの名称を完全名で指定します。マネージャージョブグループ名とマネージャージョブネット名は指定できません。

入力

無効

○ 

業務情報

jp1ajs.executeJP1UserName

ジョブネット実行時のJP1ユーザー名

ジョブネットを実行する際のJP1ユーザー名を指定します。業務サーバに接続する際のOSユーザー名と同一のJP1ユーザーで実行する場合,指定する必要はありません。

入力

無効

△ 

業務情報

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

common.targetHost

業務サーバのホスト名

業務サーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。クラスタ構成の場合は,実行系サーバの物理ホストまたは論理ホストを指定してください。

入力

無効

○ 

業務システム環境情報

jp1ajs.ajsMacroParameter

ジョブネット実行時のマクロ変数

実行するジョブネットで必要となるマクロ変数の値を"変数名:値,…"の形式で指定します。

入力

無効

△ 

業務情報

jp1ajs.jp1ajsLHostName

JP1/AJSの論理ホスト名

JP1/AJSがクラスタ構成の場合,JP1/AJSの論理ホスト名を指定します。

入力

無効

△ 

業務システム環境情報

[タスク詳細]画面にだけ表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

jp1ajs.jobnetResult

ジョブネットの実行結果

ジョブネットの実行結果を格納します。

出力

無効

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

jp1ajs.ajsServiceName

255文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「`」および末尾の「¥」を除く。

jp1ajs.ajsJobnetName

930バイト以内の文字列。使用できる文字列は半角英数字と記号(!#$%+@-._/)と全角文字。

jp1ajs.executeJP1UserName

31文字以内の半角英数字,および「!」,「#」,「$」,「%」,「'」,「-」,「@」,「_」,「~」。

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

common.targetHost

255文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

jp1ajs.ajsMacroParameter

1024文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「`」および末尾の「¥」を除く。

jp1ajs.jp1ajsLHostName

255文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

フロー仕様詳細

フロー仕様詳細を次の表に示します。

階層

[タスク詳細]画面での表示名

ステップ名

部品

部品名

説明

エラー時の回復方法

1

ジョブネット起動

ジョブネット起動

JP1/AJSジョブネット実行登録

業務サーバにジョブネットの実行登録を行います。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

2

ジョブネット実行結果取得

ジョブネット実行結果取得

JP1/AJSのジョブネット実行結果取得

指定されたジョブネットの実行結果を取得します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。